YNWC的な日常

街の中でも季節を感じて暮らしたい。生き物や自然のの話を中心に美味しい食べ物、散歩のことなど綴っていきます

古き日本の佇まい

2011-08-21 07:58:19 | 白川郷2011夏
ただいまー。昨夜23時過ぎに無事帰宅しました。

こちらの記事は、いよいよ白川郷に突入です。どこを向いても日本情緒溢れるロケーション。









建物だけでなく、それを取り巻く風景がいいんですよね。田んぼや庭先の花々。ちゃんと暮らしが感じられるんです。



民家園のような施設で、越中桂にあった合掌作りの里が廃村になる寸前のドキュメントを見ました。昭和43年に作成された番組です。ほとんどん人がいなくなった集落で、わずかに残った3世帯10人ほどに密着。雪との闘い、過疎との闘いのすさまじさが伝わってきました。



この地方の楽しみは「どぶろく」を各家庭で作り、飲んで、歌ったり踊ったりすることだったとか。時代の流れとともにお酒に関する法律が変わり、各家庭でのどぶろく作りは禁止になりました。神社で奉納用に決まった量しかつくれなくなってしまいましたが、「どぶろく祭り」と形を変えその風習は残っています。

上の写真の神社もその会場です。白川郷だけでなく、昔は多くの地域で、そんな生活をしていたことでしょう。



今では観光客で溢れる白川郷です。世界遺産に指定されたことで、建物や風景だけでなく、この土地に生まれ今日まで受け継がれてきた文化そのものが守られるといいなと思います。





風土に根差し、自然とともに歩んできた歴史。すべてをよしとするには、あまりに過酷な生活だったと思いますが、今とは違う豊かさが確かにあったのではないかと思わずにはいられません。便利さに頼りきっている今だからこそ、昔の人の智恵や忍耐力をもう一度見直してみることが大切な気がします。

ずいぶん観光地化も進んでいるようですが、この土地の暮らしを大切に継承している皆さんには頭が下がる思いです。

次は合掌作りの民宿で1泊してみたいです(*^^*)

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