YNWC的な日常

街の中でも季節を感じて暮らしたい。生き物や自然のの話を中心に美味しい食べ物、散歩のことなど綴っていきます

モダマシャンプー!?

2020-10-20 06:58:00 | ビーチコーミング



職場でモダマの種子を散布(?)するにあたり、こちらの鞘も持っていきました。 

ちょうど外国語講師の方がいらっしゃっていたので、この豆を見たことがあるか聞いてみました。

彼女はフィリピン出身で、初めは「タマリンド」という同じマメ科の植物(東南アジアではメジャーな果物)と混同されていましたが、学名のentada phaseoloidesを手掛かりにネット検索してくださり、

「フィリピンで使われているシャンプーの原料」

と教えてくれました。

えええーーーっ!?
モダマってシャンプーになるのですか?
初耳〜!!!!!


そのシャンプーは現地では
gugo shampoo 
と呼ばれ、それなりに有名らしいです。たしかに、Wikipediaの記事の中に「gugo」の文字が!!!


Wikipediaより




植物由来の石鹸といえば同じマメ科のサイカチが思い浮かぶけれど、モダマにもサポニンが多く含まれているなんて初耳。

ネットで調べてみても資料は少なく…
「グゴシャンプー」についてはある程度のサイトはあるのですが、その原料のこととなると、そこまで詳しくは書いていなくて…



熱帯の国フィリピン!
謎のシャンプー「GUGO」!!!

色々調べてわかったのは、どうやらグゴシャンプーは、ヒメモダマの樹皮を叩いて薄く伸ばした繊維を原料にしているようです。

これはいつの日か調査(?)な行かねばなりません。



ちなみに外国語講師の彼女の話によると、彼女が中学生の時「サイエンスプロジェクト(おそらく総合学習的なもの?)」で、この「グゴシャンプー」をテーマに友人と2人でレポートを作成したとのこと。自宅で2人でシャンプーし合ったんだそうです。

フィリピンでもエコが意識されていて、天然成分由来である「グゴシャンプー」はそうした意味でニーズが高まっているとのこと。

同じマメ科のサイカチはサポニンが多量に含まれることで有名ですが、まさかモダマの樹皮にもサポニンが多量に含まれているとは(詳しくは調査中)!!



ちなみにベトナムにはボーケットシャンプーというサイカチを原料にしたシャンプーがあるようです。

また、ムクロジの実は、ソープナッツとして多くの国で石鹸として使われています。



今、こうした天然成分由来の石鹸が世界各国で見直されているんですよね。日本でもオーガニックコーナーなどで見かけるし…

もちろんグゴシャンプーも国内での販売もあるようです。私としては商品そのものも気にはなるところではありますが、それよりも樹皮を叩いて平らにしたという原材料を見てみたい!!!

コビットの問題がなければ、今年の冬はフィリピンに飛んでいたことでしょう…
残念だけれどらもう少し落ち着いたら実現したい夢の一つにしておきますり

石垣島から届いたモダマをきっきっかけに好奇心に火がつきましたよ。外国語講師のほっこりした思い出話も聞かせてもらえたし、人とのつながりが、こうして新たな扉を開いてくれたことに感謝感激♪

人との出会いこそ、人生を豊かにしてくれるんだということを実感。皆さま、これからもどうぞよろしくお願いします。





大人気のアマビエ様
出典は、京都大学附属図書館所蔵「肥後国海中の怪」

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