かなり前、まだ春節の頃のおはなし。
春節期間は休みになる飲食店も多く、ランチに何食べよう?と、うろうろしていた時のこと。
この期間でも頑張って営業しているお店がありました。
・・・が。
・・・・・。
ようこそと言われても、じゃあ、はいはい、お邪魔しますねと気軽には入れない雰囲気。
壁一面に張られたポスター。
入り口直前で再びメイド服のようこそ看板。
こ、これはもしや・・・。
めいどかふぇ?
正確には、メイド居酒屋『屋根裏』です。
階段を上ったり下りたり何度も躊躇した結果、ようやく勇気を出して入ってみることにしました。
すると。
「おかえりなさいませ~」
・・・と言われた気がする。
メイドだけでなく、なんと執事(だよね、多分)もずらりと並んで出迎えてくれたのだけど、皆さん、きわめて棒読み。
で、店内は。
ポスター、フィギュアがずらりと並び。
一瞬、「帰ってもいいですか?」と聞いてしまいそうになった。
更に何故か。
・・・面接中っぽいのだった。
それにしてもなかなかメニューを持ってきてくれない。
仕組みがよくわからないだけに、もしかしたらまずは存分にこの雰囲気を楽しんで、ゆっくりフィギュアでもご覧くださいな的なサービスかと思ったけど、頼んだらすぐに持ってきてくれたので、どうやら単に忘れられていたらしい。
文化や習慣の違いから日本のメイドカフェでは定番と聞いている「ご主人さま」 というセリフは、ここでは使わないとか。
が、ご主人さまは無理にしても、少なくともお客さまの私たち。
かなり、ないがしろにされてます。
で、肝心のメニューはこちらなんだけど。
右はいいとして、左のドラえもんはどうなんだ。
ところで、カウンターの奥のテレビはなんじゃらほい?と思っていたら、隣のテーブルの男子2人がなにやら店員に訴えている。
で、次の瞬間。
テレビがついた。
男子たち、大喜び。 よかったな。
そうこうしているうちに、わたしが注文したオムライスが到着。
オムライスにケチャップでお絵かきをしてくれると聞いたことがあったんだけど、お絵かきどころか。
既に意味不明の暗号が描かれていた。
ちなみに味はオムライスなのになぜか中華風。
オムライスと思わず、別物と思って食べたら、これはこれでいけるかもしれない。
やっちゃん注文のカレーも、ごくごく普通だったらしい。
さて、食べ終わったのでお勘定しましょか。
中国ではテーブルで支払うのが普通なんだけど、対応したメイドさんは、渡したお札をぺんらぺんら振り回しながら、それはそれは気怠そうに去って行かれました。
え~っと、しつこいようですがアナタはメイドで、私はオキャクサマ(もはやご主人さまは諦めた)ですよね?
帰りは「行ってらっしゃいませ」(←やはり棒読み)と送り出してくれたけど、ここに来ることは多分二度とないと思う。
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