北京暮らしを始めてみれば ふたたび

2012年1月から再び北京生活が始まりました。(前回は2003.1~2006.1)

2024.1本帰国しました。

バラがポイント! 北京のバレンタイン事情

2012-02-16 17:14:44 | 北京暮らし 中国のひとびと

今更だけど、北京のバレンタインネタを。

 

バレンタインデーを前にワタクシ悩みました。どこへ行けば美味しいチョコレートが手に入るのかな?

まだ知り合いがほとんどいないので、そういう情報が全くない! 

というわけで、「有名ホテルへ行けば、そこのチョコレートが手に入るかも!」と王府井へ出かけてみました。

 

まずは・・・。

 

老舗中の老舗ということで、『北京飯店』。

 

すぐ隣の『ラッフルズ北京ホテル』。

 

中に入ってみたけど・・・。 お店が見当たらない。

 

 

『ザ・ペニンシュラ北京』

 

 

馬に聞いても知らんという。

それならホテルの人に聞けば?と思われるかもしれませんが、なんというか、その・・・・・。

 

 

私、小汚いんですよ。

 

 

防寒だけを考えたショールぐるぐる巻きファッション。 スリ対策(?)の斜めがけバッグ。
さらに船便が届かないので、ず~っと同じダウンコートを着倒している私、小汚いだけじゃなく、もしかしてにおってる?

 

というわけで、素敵ホテルの方々に「チョコレート売ってる?」なんて聞く勇気がなくて。

 

 

『ザ・リージェント北京』や

 

 

なんかお城みたいなホテルも近くにあったけど、結局素通り。

チョコ探しの旅は不発に終わりました。

 

 

ちなみに中国ではバレンタインデーを『情人節』と言い、レストランではバレンタインディナーがあったり、

 

 

イベントを開催しているショッピングモールもあります。

ここでは何が開催されてるのかな?と入ってみたら。

 

 

ん? あれはなんだ?

 

 

特設ステージ・・・?

 

誰が何をするためなんかよくわからん。

そういえば、別のショッピングモールでも同じような特設ステージがあったけど。

 

 

各言語で“I love you”が並ぶ中。

 

異彩を放つ日本語。

なに? この中途半端感。

 

 

で、ここにも。

 

 

不思議なスペース。

椅子に座って写真撮ってる中国人は楽しそうだった。

 

 

さらに。

 

 

絵馬だか七夕だかわからん木が並んでいてお願い事が吊るしてあります。

それはいいんだけど、ここでも見られる『両親が健康でありますように』との家族愛や、『2012年こそがっぽり儲けたい!』などと煩悩まみれのものもあり、もはやバレンタインデーとは無関係の様相。

 

 

・・・と、前置きが長くなってしまいましたが。

 

はい。今までのは前置き。 ここからが本気の北京のバレンタインデー事情レポなんです。

 

熱いバレンタイン商戦を垣間見られる場所、それは。

 

 

ここだ!

お花屋さんです。

 

 

花以外にも花器、水槽に始まり、熱帯魚、雑貨、家具、画、美術品、ゴルフ用品・・・と最後の方になると下手な連想ゲームみたいにつながりが全くないものまで売られているのだけど、これについてはまた今度ご紹介します。

 

花市場に入ると。

 

 

ずら~~~~~っと、花屋、花屋、お花屋さ~ん!

もわっとした空気で、温室にいるような感じです。

 

観葉植物や鉢植えのお店を抜けて一番奥へ行くと切り花コーナーがあり、そこでは。

 

 

ドでかい花束がずらっとね。

 

これを誰が買うかというと。

 

 

男性です。

 

そう。中国のバレンタインデーは男性が女性に花、それもバラを贈る日なんですね~。

普通のバラだけの花束もあったけど、それ以外に目立ったのは。

 

 

花束とぬいぐるみ、花束とキャンディーなど不思議なコラボ。

花屋のおばちゃんに一束いくら?と聞いてみたら、「1500元(約18,000円)」とぬかしおった。

ふっかけんのもいい加減にしろ。

 

・・・と思ったけど、バレンタインデーには価格が数倍に跳ね上がるようなので、ありなのかもしれない。

 

 

 

しかし、花束に埋まったぬいぐるみはまだ良いとして、手前の箱入りくまちゃんを見るとどうしても。

 

 

棺桶風に見えてしまう。

箱がいかんのだろうか?

 

 

さて、前回の滞在時にもびっくりしたんだけど、こちらのバラは。

  

 

真っ青です。

しかもラメ入り。

 

さらに、さらに。

 

 

 

レインボー!!! ひゃっほ~い!!

 

ちなみにこの“七彩バラ”、茎に着色料を注射して花びらに色をつけてるんだとか。 

(もしバラに生まれ変わるなら、普通のバラとして出荷されたい・・・と思いました)

 

 

それにしてもこの日はみんな気合が入っているみたいで、夕方になると道路は激混みだったらしい。
花束を抱えた男性や、ベッタベタのカップル(中国のカップルは密着度が高い)をあちこちで見かけました。

そんな中、バスで隣に座った大学生くらいの男女は可愛かったです。

 

女の子が持つ1本のバラはきっと男の子からのプレゼント。 バスに座っているときもず~っと手をつないだままで、思わず微笑ましく見てしまいました。
気づいたら、向かいの席に座ってたおっちゃんも、その隣のおっちゃんも皆微笑ましくそのカップルを見ていて、なんだこのバスは?幸福村行きのバスですか?みたいなほんわかムードただよう車内でした。

 

さて、家の近くのお店もバレンタイン仕様ということで。

 

 

なんとも味わいのあるウサギがくくりつけられていた。

顔には「ハッピーバレンタイン!」の文字。

 

もう一匹には。

 

 

『愛を信じてる!』

 

ストレートでよろしい。

 

 

さてさて。チョコレートを買えなかった私たちのバレンタインデーがどうなったかというと。

 

 

 

はい、大ジョッキでかんぱ~い。

結局こうなるわけです。

 

 

 

最近お気に入りの『そがい』でお刺身つまみつつ、

 

 

日本酒も堪能するという、なんとも渋いバレンタインデーだったのでした。