Hanews-はにゅうす

ウィーン歌曲歌手、「はにうたかこ」の毎日のちょっとしたことを書いています

来週はバーデンに遠足

2008年01月18日 22時45分14秒 | Weblog
今日はウィーン物のレッスンに行ってきました。

レッスンで、今日歌った曲の作曲者の奥さんがまだ生きているので、(ずいぶん若い奥さんと結婚したらしい)一度会って話を聞いてみたらどうですか?他の曲で私が歌えそうな曲を教えてもらえるかもしれないし、当時の話を聞けるかも知れないと。さっそく電話してみました。すぐにOKをもらって、来週の木曜日に会うことになりました。

ご夫人は、ウィーンから小1時間離れたバーデンという街にいらっしゃるそうですが、先生に「バーデンは知ってますか?」と聞かれて「はい。ベートーヴェンが第九を作曲したところですね。」というと「良く知ってますね。」と感心されてしまったので、こんなん常識やん!と思った私は「最近新しいカジノが出来たのも知ってますよ。」と付け加えた。すると先生が「じゃあ、そこまで詳しいなら、ぼくが初めてコンサートをした場所だということも付け加えておいてください。」と返されてしまった。1本取られました。

このバーデンの近くには、ソースやグンポルズキルヒェンというワインで有名な町がいくつかあります。ご夫人との面会は午前なので、午後から一人でホイリゲに飲みに行くべきかどうか思案中。

どっちにしても、いろいろお話を聞けるのが楽しみです。
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これでも久しぶりに遊んできました

2008年01月18日 02時04分57秒 | Weblog
今日は久しぶりに赤ちゃんをお姑さんに預けて独身になったさばくさんと待ち合わせして、久しぶりにランチをしたり、買い物をしたりしました。

お昼のランチは、私が前から行きたかったミノリッテンプラッツ5のシュトゥルーベル(定食屋とでも訳しましょうか?)。実は毎朝テレビでご飯を作っている人が何人かいるんですが、そのうちの一人のお店です。でもきどってなくて、社員食堂のように並んで注文し、食べたら帰るという感じのお店なんです。値段も安価ですし、その割にはテレビ効果か、客層も(何しろ官公庁のど真ん中)よかったし、味も美味しかったです。

まさかいないだろうと思っていたら、テレビのおじさんが直接注文を聞いてくれて、その上盛って渡してくれたので、有名人好きの私としてはかなりうれしかったです。今日食べたのは「パプリカの肉詰め、ジャガイモピューレつき」それとレモンソーダを頼んで7ユーロ。チップもなしで済ましてしまいました。

あとは、韓国食材店をうろうろしたり、文房具屋にいくのを付き合ってもらったりしました。人によって「持っていると安心するもの」ってありますよね?私はいくつかの文房具と、キッチンペーパーなんですが、今回はノートとポストイット、そして字の書けるセロテープを買いました。先日はローラー修正液を買ったので、文房具はこれで完璧です。あとはキッチンペーパーを買う勇気さえ出ればOKなんですが、なにしろ6ロールで500円ですからねぇ…

オーバーラーのケーキ屋でリンゴのケーキも食べましたし、これでしばらくまた勉強できそうです。

さて、3時半に帰宅して10秒後に玄関がなりました。タンデムに来たクリスチャン君です。今日もいろいろ細かい質問をしれくれるので、こちらはとっても困ります。「まで」と「までに」の違い「寝る」と「眠る」の違い「いる」の丁寧は「いらっしゃる」では「ある」の丁寧は「ござる」?いやいや「ございます」だと思うけど~。などなど。例題はいえるんだけど、なぜそうなるのか?は説明できないです。

彼らは今週~来週テストだそうで、漢字一つにしても、例えば「明」というのがありますよね。そうすると「あかるい」だけではなく、「あける」「めい」「あける」「あかるい」などなど10種類くらいの使い方の例と意味を覚えないといけない。確かにその違いはわかるし、使えます。でも私そんなのいつ学校で勉強したんだろう?あんまり覚えていないんですよね。

おかげさまで、ウィーンは最近暖かいんです。今日も帽子かぶらなくて良かった。最高気温8度くらいありました。久しぶりに出た街は舞踏会シーズンなので、ロングドレスがあちこちに飾ってあります。にぎやかです。

追伸
実はこれを書いた後、グラタン焼いて、勉強して、とすごい勢いで仕事をこなしています。今日はパワー満杯です。


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8時間のお勉強

2008年01月17日 04時42分46秒 | Weblog
今日はタンデム2連ちゃんでした。最初はソニアと2時間。それからドーさんと4時間。その前に自分で予習したのが2時間。合計8時間お昼の12時から夜8時までぶっ続けでした。


写真はソニア。最近、他の試験で日本語まで手が回らないと嘆いていました。タンデムも久しぶりです。でもとてもいい子で、日本語学科の常識人と言えるでしょう。(お歳暮したりして行きすぎたりもしませんし、かといって日本人にとって失礼なこともしません。)いたって常識人です。なので一緒にタンデムはやりやすいです。日本語やドイツ語の言葉が見つからなくて悩んでいる時はとてもかわいいですよ。




もう一人のタンデム相手ドーさん。ちょっと斜に構えて、いい感じですが、しゃべりだすとすごいです。年齢不詳でしたが、今日干支を当てて本当の年がわかりました。私と同族です。エネルギー満ち溢れているはずだ!できれば今年の秋から日本へ留学したいと言っています。名古屋の語学学校が第一希望らしいのですが、一度は大阪へきてもらいましょう!

今日最後に面白いドイツ語を発見しました。ヘンゼルとグレーテルに出てくる魔女の本名は「ロジーナ・レッカーマウル」と言いますが(ドイツ語の歌詞の中にでてくる)、ロジーナは女性の名前ですよね。ではレッカーマウルは?レッカーは「おいしい」と言う意味で、マウルは「動物の口」という意味なんですが、こっちの人、「この子はレッカーマウルだから」と言ったりするそうです。つまり「この子は甘党だから」と訳すそう。魔女レッカーマウルは甘党さんだったんですね。笑いました。たしかにそうだ。

歌詞に地名が出てくれば、「ロバウってどこよ?」「地図出して、ほらここ。」なんてのもありますし、だんだん疲れてくれば、たまにはドイツ語が母国語のお二人より私のほうが先に単語を思い出すなんていうイレギュラーも起こります。(そんな時はめっちゃうれしいです。)

お互い外国語と母国語をずっとまぜて考えているので、疲れてくるとなるべく楽なほうで勝負しようと思ってしまったり、(本当はめんどうなほうでしゃべらないといけないんだけど)いろいろです。

明日もクリスチャン君が来ます。とにかく今急いで全曲訳す作業をしないといけないので、やってもやっても追いつかないです。
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発音で頭一杯

2008年01月16日 04時22分30秒 | Weblog
今日も発音と表現で一日終わりました。その合間にkんさーと準備もしているので、なんだかすること一杯です。

夜はオペレッタに行ったのですが、行く前から気分が乗らなかったのと、行ってみて、いろいろな人が歌っているのを聞いて「こりゃ明日の練習で迷うなぁ」と思って20分もしないうちに帰ってきました。

明日は早起きなので(タンデムの人が二人も来る。)今日は早く寝ます。
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Oh, It's a Feh (オーイッツァフェー)

2008年01月15日 01時08分21秒 | Weblog


写真はたいちくん。おじいさん手作りの機関車トーマスを運転中。それにしてもこのトーマスよく出来ている。うちのじーさんではなく、たぶん向こうのじーさん製だと思うけど。



さて、次の写真はこっちのティッシュ。テレビの宣伝でいつも、そう何十年もずっと「オーイッツァフェー」のセリフを言っているので、よく知っている。でもずっと買っていないのはなぜだ?たまたま今日スーパーで値段をみたらそんなに高くなかったので、鼻水が出た時のために買ってみた。買って匂ってから思い出した。このティッシュ、芳香つきなので臭い。ミントのへ~んな匂いがする。現在家中フェー臭いです。

しょうもない話題ですみません。でも今日は練習してもしても前に進まず、結局、楽譜1ページに2時間たっても終わらなかったので、集中力切れで、今からしばらくごろごろしようと思っているところ。発音とペアで練習したのですが、少しつかめた。でもつかんだら逃げたみたいな繰り返しばかり。声はいいポジションにいきなり上がってきたけど、わかっている詩なのに、理解しているように聞こえない歌い方しかできないことのくやしさよ!

ということで、今日はここまで。

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フォルクスオパー「アナテフカ(屋根の上のバイオリン弾き)」13.1.2008

2008年01月14日 05時54分54秒 | Weblog
フォルクスがミュージカルをするからということで、立ち見券を買っていたんですが、行く直前にあらすじを調べるまで「屋根の上のバイオリン弾き」だとは全くわかりませんでした。いずれにしてもこのミュージカルはまだ見たことがないので、興味深々で行ってきました。

なんと!生まれて初めて見た、静かに終わるミュージカルだった!
最後のセリフのあと、し~んとして、幕が下りて、そのままパラパラと拍手が起こったかと思ったら、どっと拍手がきた。お気楽ミュージカル特有の「お帰り演奏」もなかったし、本当に最後までシリアスだった。

タイトルの「アナテフカ」は彼らの住んでいる町の名前で、それがこちらではタイトルになっていました。内容は最初の部分と、おばあさんが夢に出てくる部分と、結婚式の部分が華やかなだけで、あとはとても静かに進むミュージカルでした。休憩前もセリフがぽつんと出て終わりましたし、最後もそんな感じ。もちろん主人公のテヴィエのセリフはそこここに味があり、彼のどことなしか希望を失わない様子に好感を持ちました。でも、これって日本で何千回って上演されているんですよね?本当に?って感じです。雰囲気違うのかなぁ?このユダヤ人たちの貧しい暮らしを、そして人種迫害を基盤にしたミュージカルが日本でそんなにロングランを起こしているなんて信じられませんでした。

ミュージカルだけあって、数人のフォルクスオパーの歌手が出演していましたが、それ以外は始めてみる名前ばかり。主役は有名な俳優さんらしく、森繁久彌を想像していたので、思ったより声が若かったですが、それでもそのひ暮らしをしている善人のお父さんをとてもすばらしく演じていました。

この作品が日本でどんなふうに演じられているのか、とても見てみたいと思っています。見たことある人感想くださ~い!いやいや、いまユーチューブで見ました。振り付けも、ブロードウェーと同じなんだけど、やっぱりこっちのほうが暗い。日本のも練習風景のがありましたが、全然出ている空気が違う。やっぱりこっちはこういう話題は要注意なんですね。とっても慎重な感じがしました。

演出Matthias Davids
舞台美術Mathias Fischer-Dieskau
衣裳Judith Peter

指揮Joseph Olefirowicz
ゴルデSigrid Martikke
ザイテルUlrike Pichler-Steffen
ホーデルJohanna Arrouas
ChavaDagmar Bernhard
SprintzeValerie Luksch
BielkePaula Deuter
JenteGuggi Löwinger
SchandelSusanne Litschauer
おばあさん ZeitelSusanne Litschauer
Frumah SarahSulie Girardi
テヴィエAdi Hirschal
モッテル KamzoilRobert Maszl
Perchik, StudentNicolaus Hagg
ラザール Gerhard Ernst
フェディアMartin Bermoser
MotschachAlfred Werner
Der RabbiGernot Kranner
メンデルJoseph Prammer
AwramFrederick Greene
NachumDaniel Strasser
監視Klaus Ofczarek
SachaAdrian Cave
バイオリン弾きGregory Rogers

(一部発音が聞こえなくて訳せない役名があります)
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考える土曜日

2008年01月13日 04時29分25秒 | Weblog
先日はウィーン歌曲の先生なので気持ちよく帰ってきましたが、今日はコレペティさんなので、へこんで帰ってきました。

私が普段から「歌の意味がわからないといけない。」「ドイツ語を理解しないといけない。」と口すっぱく自分で言ってますが、それは私の意識がそこにあるということ、または、今私がそこで問題をかかえているということ、ちょうどそれに挑んでいるところなのかもしれません。だって、もし私が標準体重だったら、ダイエットしたいって言わないと思います。

今日もひたすら「言おうとする単語を言う前にちゃんと思う。」これだけなんですよね。当たり前のことです。「思って→身体が動いて→口から声が出る」この順番しかありえないと思うんですけど、楽譜見て練習しているとそうではない動きが起きる。思ってないのに口が動きます。まだ思えてないのに次の音へ行こうとしてしまいます。思えたと思っても足らなかったりします。そして思って言ったけど、違ったりします。

指摘される重要な単語は9割以上の確率で当たっているんです。だから内容は理解しているし、把握もしている。でも違うんです。やってるんだけど当たらない。お笑い芸人が「ここがオチだ」と決めて、思いきりすべった感じ。

例えば、今日の例「頬」。「子どものまっかな頬」と歌う時と、「愛している彼の頬」と歌う時で表現が違います。その頬をひっぱたくのか、優しくなでるのか?それでまた違ってきます。そしてそれは他の誰かのマネでなく「私」が言う最高にその場面に合った「頬」でないといけない。

私のは「頬」とはっきり聞こえるのですが、どんな頬なのかで不明になる。つまりは想像力の問題なんですけどね。妄想は得意なんですが、想像は苦手な私。「これ以上おおげさにやっちゃっていいのか?」「そんなにやって大丈夫か?」と不安になりブレーキかけちゃいます。しかし問題は肩を叩くことが悪いことではなく、その叩き方なんだと最近は少しずつわかってきましたので(やっとか?)いろいろ方法を試しています。正しく肩を叩ければ、強く叩いてもいいということも今日遅ればせながらわかりました。

難しい。そして、それを考えて練習している間は、すごい集中力がいるので1時間もたないです。最近少し集中力が回復したのでまだましですが、それでも足らない。気がついたら適当に声だして歌っているだけになっている。ウィーンに来た時ほとんど出なかった声は、最近ずい分出るようになってきたので、これからはもっと深く勉強したいと欲は出てきましたが、どこまでヘタラずできるかも、まだまだ不明です。

しばしのへこみでした。(これが長時間続かないから上手くならないんだよ、と思います。)
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フォルクスオパー「こうもり」11.1.2008・祝50回記念

2008年01月12日 07時37分28秒 | Weblog
今日で残念ながら今シーズン最後の「こうもり」に行ってきました。最後なのでこれでも奮発して柱の後ろ席を6ユーロで買っていましたが、なぜか私の隣の男性と、男性の前列に座る連れの女性が1幕だけ見て消えてしまいました。ということで、2幕と3幕はちゃんとした席に座ってみることができました。今回最後の「こうもり」をこんなふうにまともに見れたのがすごくうれしかったです。

実は今日のオペレッタで、今回の50回目の演奏会になりました。ほぼ2日に1回の割りで行っていることになります。その中で「こうもり」は7回。今までに見た「こうもり」の公演数は、おそらく30回とか50回とかを超えると思います。そして何人もの役者さんが同じ役をやっているというのを、通して見比べているわけですから、話だけが楽しいのではなく、役者によっての役の性格が違って見えたり、同じ役者でも相手役が違ったら面白くなったとか、お客さんの反応が毎回違うことや、1回見るだけではわからない細かいところもわかってきます。これがなんともたまらない。

今日は、フランクがハンガリーの伯爵夫人を口説こうと進んでいく所を、アイゼンシュタインがいつもなら服の裾をつかんで止めるのですが、今日はつかめなかった。なので、「止まれ」と叫んでひっぱりに行ってました。私を含め一部の「こうもりファン」とオーケストラにはバカ受けでした。

またロザリンデはなつかしいリンバッハーさん。この人のロザリンデは昔よく見たような気がします。とってもかわいいタイプのロザリンデで、この人ならアルフレッドと浮気しても誰も文句言わないだろうと思うくらい。歌は細い声なので迫力に欠けますが、その分自分のいいところをちゃんと舞台で出していました。

これだけたくさん「こうもり」を観ているのだから、きっといつか「こうもり」がらみの何かをしたいと思います。

指揮Andreas Schüller
ロザリンデEdith Lienbacher
アデーレMartina Dorak
イーダJohanna Arrouas
オルロフスキーAnnely Peebo
アイゼンシュタインThomas Sigwald
ファルケMathias Hausmann
アルフレッドPavel Cernoch
イワンStefan Tanzer
フランクJosef Forstner
フロッシュRobert Meyer
Dr. BlindChristian Drescher
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国立歌劇場「愛の妙薬」10.1.2008

2008年01月11日 08時06分23秒 | Weblog
日本から1枚だけ年賀状がウィーンにきました。MEGUMIありがとう。

さて、今日は新年初めのレッスンでした。ウィーン歌曲の先生は褒めるタイプの先生。なので、「あなたは本当にドイツ語がうまい。それにドイツ語よりも、そのウィーンなどに関しての雑学がすごいよ。」とか、「その調子でこれからも勉強しなさい。」とか言われると、あたしゃかえって不安になる。そんな褒められるような歌はまだ歌ってないはず…その上、とてもいい先生なので、「今日は急がない?じゃぁもう一曲。」(すみません3曲しか用意してません。4曲目は見ていますが、来週にとっておきたい。でないと来週歌う曲がなくなる。)それでも4曲みてもらいました。ガンガン進むので、たいへんです。

今日はレッスンのあと、ジーベンシュテルンガッセのスティルというカフェへ行ってちょっとコーヒーとケーキを食べました。というのも、その後立ち見に並んで、夜8時半からの「愛の妙薬」を見る予定だったから。なにも8時半に始めなくてもいいと思うんだけど、事情を聞いてみて納得。今日はお昼に来週始まるワーグナーの5時間オペラ「マイスタージンガー」(マジンガーゼットじゃないですよ)の公開リハーサルがあったとさ。なので、夜の開演が少し遅めになりました。

主役のアディーナは若いソプラノで、とても伸びのあるいい声をしていました。最初圧倒的にアディーナのほうに目がいっていたのですが、後半ネモリーノ役のテノールがあの有名な「人知れぬ涙」(Una frutiva lagrima)を歌って一発逆転しました。小柄な、そう大きな声でもないテノールなんですが、ものすごくピアニッシモを生かして、感情豊かにこのアリアを歌い、お客さんを納得させてしまいました。ここで「ああ、今日行ってよかった。」と思いましたもん。

そうそう、立ち見で隣のおじさんに「ウィーンでなにやってんの?」と聞かれたから、「歌の勉強。ウィーン歌曲やってんの。」といったら見事に笑われた。まあ、私も外人さんが「河内音頭やってますねん。」と言ったら笑うと思うけど。誤解されないように「ウィーンじゃなくって、日本で広めたいの。」と言ってやっと納得してくれた。「日本人がウィーン歌曲ってへんでしょ?でもね、いい曲だから日本で歌おうと思って。」と言って初めて「ばかにして笑ったわけじゃないんだけどね、日本で広める為に、へぇ、それはいいねぇ。」とそれでもまだ半分ニヤニヤしてたなぁ。(注★ウィーン人はウィーンを愛するが故に、「他の誰のもんでもない、僕たちのウィーン」という意識が強くて、そんなのを外人がちゃんとできるわけないと思ってしまうところがあります。で、その気持ちは理解できるんですが、あからさまに出す時があるんですよね。なので毎回こういう場面では先に防衛線を張ることにしています。)

終演は11時前。ほとんど拍手をせずに、一番にクロークでコートもらって階段駆け下りている私より、家路を急ぐ、バイオリン肩にかけたウィーンフィルのおじさんの方が前を歩いていました。


指揮Alfred Eschwe
アディーナTeodora Gheorghiu
ネモリーノDmitry Korchak
ベルコーレBoaz Daniel
ドクタードゥルカマーラIn-Sung Sim





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こんな人がテレビに

2008年01月09日 21時36分45秒 | Weblog
昨日ドイツのテレビ局で、「ザ・ネクスト・ユリゲラー」というタイトルで、ユリゲラーの後継者を探すという内容の番組をやっていました。内容は、ユリゲラーが後継者を探す為に、ドイツ初め各地からイリュージョン、テレパシー術、または心臓を20秒止める人とか、カラスと話をしてあの世のことがわかる人とか、いろいろな分野の人が集まって披露し、毎回1人ずつ落伍し、最後に後継者がきまるとか。引田天功はなぜ出ていないのだろうと思ってみたり。中には「ハヤシ」という人がいて、ドイツ在住の拳闘術みたいな人で、5つの中の1つだけナイフが上向きに入っている、それを一つずつ手で叩いていくというもの。もちろんナイフの入っている袋を叩いたら手のひら貫通しますので、たいへんです。

でも、ゲストのモデルさんに「私は目隠しして見えませんので、私の手を袋の上においてください。」モデルさんはナイフの入っている袋を知っているので、微妙に手が震えていたり、力が入っているほうが正解だと思うんですけど、どうなんでしょう?どの出演者も種はこれだよなぁと思うのがありありで、最後までみましたが、とても今の日本で放送できるような内容ではなかったです。

で、実際のユリゲラーがどんな人なのかじっとテレビをみていたんですが、本人は相変わらずスプーンと時計再生術なんですね。(もちろん調子の悪いテレビのチャンネルと、スプーンを持って一緒にやりましたけど、変化なし)

最後まで見て思ったのは、「どれだけ信用しようとして、この人の顔を見ても、私にはどうしても超能力を持った善人ではなく、善人を装ったペテン師」にしか見えませんでした。目や顔から出るエネルギーがとっても悪い。いまイギリスで超豪邸に住んでいるらしいですけど、出てくるエネルギーは、とてもそんな優雅な生活をしているようには見えませんでした。(←私のこの能力はスプーン曲げに匹敵するくらい最近当たります。)

今、ドイツ・オーストリアでは、スター誕生みたいな、ミュージカルや・芸能人・ポップ歌手などのオーディション番組がとても流行っています。10人くらいから落としていって、何週間も同じ人を見守ります。私はミュージカルスターを発掘する番組を見ていたのですが、週ごとに顔が良くなっていく人がいて、それを見守っていくのが楽しいですね。

だからといって何もユリゲラーでなくっていいと思うんですけど。

さてユリゲラーはここまでにして、もう一つ面白い番組をみました。その中で、世界のお行儀という内容だったのですが、例えば、「オーストリアの女性はいまだに挨拶で手にキスをしてもらいと思っているが、口が手にくっついたら怒られる。」(キスするふりをするのが正解で、本当にしたらだめなんです)

「イギリス人は手を握って挨拶しない。」「フィンランドでサウナに誘われて、断ったら友達じゃなくなる。」「ギリシャではイエスは首を横にふり、ノーは縦に振る。」などなど。そして「日本」はどうだったか?

「日本へいって初めて挨拶する時は、かならずお土産を持っていくこと。そしてそれはその場で開封されることはなく、あなたの見えないところで開封されます。レストランではメニューは見せてもらいますが、注文はできません。招待するほうが食べるものをきめます。そして、絶対に全部食べてはいけません。少し残しましょう。日本人はあなたが全部食べてしまうと、足らなかった!それは失礼なことをした、と思うので少し残して食べ終わりましょう。」と。今誰がここまで考えてお人を招待しているでしょうか~?でもウソじゃない。これをまともに真に受けている外国人と出合った時に、訂正するのが一番難しい。

ドイツではケーキは断ってはいけないと教えられた日本人が無理やり食べるのも、日本では残さないといけないと教えられた外国人が、もっと食べたいと思っているのに残すのも、どちらもつらい。

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お昼ご飯を食べなくても死なないオーストリア人

2008年01月09日 02時46分23秒 | Weblog
今日は、Doさんとタンデムでした。前にも書きましたが、かなりの高齢。しかし相変わらずすごいエネルギーです。

「たくさん聞きたいことがあるから11時にして」と言われて「お昼ご飯食べますか?」と聞いたら「要りません。お茶だけで結構。」と返事。でも私はお昼になったら(太っている人間の特徴らしいけど)12時になったらちゃんと食べたくなる。
だから今日は調節して彼女がくる直前に朝ごはんを食べた。これでなんとか持つだろうと計画して。

予定では11時から4時過ぎまで勉強?食べないで?5時間ぶっ続け?そんなの無理だと思っていたけど、やってしまわれました。彼女はもっとすごくて、実際10時に家を出て、11時から4時まで我が家で、5時から大学で8時くらいまで授業だそう。つまり朝食べたっきり夜まで食べないのか?

もちろんそれではしんどいだろうと思って、なにかと出しましたけど、それでも私は4時にはおなかぺこぺこ。今日は5時には晩御飯食べてました。

前に小学生も含め、学生は昼休みがないので、バナナやチョコスナックなどを持って行き、休憩時間に食べると書きました。スーパーには「学生のえさStudenten Futter」というナッツとドライフルーツの詰め合わせ袋が並べてあります。

それにしても、この持続力や集中力はどこからくるのか?持続力といえば日本人の特許ではなかったか?私なんか15分もドイツ語しゃべってたらへばってくるのに、2時間日本語やっててなんともなさそうだった。不思議だ。

さて、今日Doさんには、中田喜直の曲を手助けしてもらいました。「空に字を書きました」というのがあるのですが、「ドイツ語は空には書かないのよね。空気に書くのよね。」(でもそれじゃかわいくない!)とか「角から2軒目っていう表現はドイツ語にないのよね。十字路から2軒目ならピンと来るんだけど」とか「モンシロチョウチョなんていわないわよ。だれもわかんないから、ただの蝶々にしましょう。」とか「いわしの目玉がとける?なにそれ?どういう意味?」(結局これは「夕飯のために買った魚が新鮮でなくなる」という訳になりました。)とか、とにかくドイツ語の表現の範囲と、日本語のそれがかなり違うので、日本語をそのまま訳しても、読んだ人はわからない。わかるように訳していくと、歌う順番にならなくなってきて、私が日本語で歌っている場所と、お客さんの対訳を読んでいる場所が変わってくる。そうすると、私は楽しい顔なのに、読んでいる訳がかわいそうだったりするので、なるべくそれは避けたい。

それでも、彼女が日本語学科の日本語科ではなく、日本語翻訳科でよかった。なるべくポエムらしくなるように、考えてくれているようなので。

実は簡単そうなのから助けてもらっているんだけど、この後、民謡とかになったとき、どうすればいいか、まだ何にも考えていない。あまりに不安すぎて、蓋(フタ)してる状態です。
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考える年だとか

2008年01月08日 03時13分35秒 | Weblog
日本の占いサイトをのぞいて遊んでいたら、私の今年は「何事も良く考える年」だとか。あまり派手な方向は望まず、2年後に備えて地固めの年だとか…でもいろいろする予定なんだけどなぁ。今度は干支占いでも見てみようかしら。

書くのが遅くなりましたけど、今年の初夢も「デパート」でした。去年は催事の7階だったのですが、今年は1階の化粧品売り場でした。高見恭子に似た有名化粧品店でお化粧してもらっている夢でした。でもまつ毛のくるくるが見本どおりに上手くいかない。そんな夢。

さて、今日は練習して終わっちゃいました。先日「おお、これだ!」と思った声はどこへやら。歌は喉の位置だけではなく、気分も、身体の調子も全部大事と再確認。毎日歌っている劇場歌手は本当にすごい。とこれも再確認。

なので、カセットを使って、いろいろ声の検証をしてみたりして遊んでしまいました。いろいろなオペラの役を歌って、どの役が一番私の声に似合っているか~とか、自分ではかわいく歌っているつもりがあまりそうでなかったり、おっさん声で録音されているなぁと思っても実際はそれほどでもなかったり。ほんとに遊んでます。

相変わらず家の中は寒いのですが(部屋は寒くないのですが、台所とかに行く気がしない。なので今日は台所も暖房ONにしてしまいました)明日は9度まで気温があがると天気予報が言っていたので、明日からに期待したいと思います。

さて、夜は買い物に行く気もなかったので、テレビでやっていたプッファーを作ってみました。道で焼き栗と一緒に売っているあれです。ちょっと工夫してカレー粉も入れてみましたが、この形を見るとどうしてもマヨネーズにソースをかけてしまいたくなって、結局ジャガイモのお好み焼きみたいな食べ方をしてしまいました。青海苔がなかったのが残念!


テレビではじゃがいもと人参をこまかく切って、玉子と塩コショウを混ぜ、オリーブオイルで焼いていました。玉子もなかったので、少し小麦粉を入れましたが、入れなくてもくっついたような気がします。実はまだプッファーを食べていなかったので、ちょうどよかったです。





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フォルクスオパー「ヘンゼルとグレーテル」6.1.2008

2008年01月07日 03時25分44秒 | Weblog
昨日はじっとしていられないくらい寒かったですが、今日は家より外のほうがあったかいです。フェーン現象とかで、3度くらいあります。3度で「うわっ、暖かい」と口から出るのですから、やっぱり寒い国ですね。

朝からゴロゴロしていましたが、今日は夕方の公演でヘングレがあったので行ってきました。ヘングレは今日で今シーズン最後の公演なので、もう一度見ておいてよかったです。というのも、お父さん役の人が急きょ代役になったのですが、その代役の人がすごくよかった。

トラッラララーホプサッサーのところなんかは、ホプサのところでいちいち玉子持ったままよろけてくれるからホプサッサーの言葉が生きてくる。ホウキも一回一回穂先の向きをかえてお母さんに迫っていくので、恐怖感がたくさん出ていた。芸が細かいというか、なんというか。でもそのおかげで、昨日まで聞こえてこなかったドイツ語が、なんだか聞こえるんですよね。言葉ではなく、意味が聞こえてくるって感じでした。このKutller(クトラーさん)に今後注目です。

そして、今日は少し遅れ気味に行ったので、立ち見のはしっこのほうになってしまいました。これじゃぁ、お父さんが出てくるのが見えないなぁと思っていたら、(お父さんは舞台の端っこで、窓から入ってくるので、正面か上手にいないと窓の外の様子は見えないのです。)ところが、下手の小さなお客さんにもお父さんが帰ってきたのがわかるように、家の中の壁にお父さんの動きが下手からの照明できれいに影になって映っているのを、今日初めて発見しました!いつもは仕切り壁にしか思っていなかったのに、今日はそこがスクリーンになって、お父さんの動きが下手から影で丸見えなんです。うれしくて、泣きそうになりました。そして、すごく考えさせられました。こんなにまでして全部のお客さんのことを考えているって本当にすごいと思いました。

確かに舞台は、一階の真ん中から見るのが一番きれいに見えるようになっていますが、だからと言ってすみっこの小さなお客さんが見えなくてもいいということではないと、今日は再確認。勉強になりました。

私の前の小さなお客さんが、公演中二回もとってもよく臭うおならをしてくれたのですが、それ以外はいい公演になりました。

帰りにワイマールでケーキを1個お持ち帰りにしましたが、てっきり紙皿に紙包装だと思っていたのに、普通のケーキ箱でした。これじゃぁ、おちおち「1個ください」っていえないなぁ。それにしても4ユーロ(650円)のケーキってきついなぁ…オペラ1.5なのに。なんなんだろうこの国のこの価格差は?

指揮Leopold Hager
お母さんDonna Ellen
ヘンゼルAnnely Peebo
グレーテルBirgid Steinberger
砂の精Elisabeth Musger
露の精Tatiana Sokolova
お父さんKlaus Kuttler
魔女Adolf Dallapozza
子どもたち Hochschulchor
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フォルクスオパー「オペラ舞踏会」5.1.2008

2008年01月06日 06時29分29秒 | Weblog
今朝はモンセを見送って、午後からクリスチャン君とタンデムをしました。やはりみなさんいろいろ性格があって、男の子だけど、彼が一番まじめです。そしてまたもらってしまいました。今日は年末にもらうはずのピンクのブタのお菓子をもらいました。(これでお金が貯まるはず!?)おもわず「プレゼント好きなの?」って言ってしまったくらい。その上、帰国予定のほかの友達のプレゼントまで相談にのらされたり・・・やっぱりプレゼント好きなんだ。

さて、今日は街のあっちこっちでシュテルンゼンガー(星の歌い手・東方の三博士と星持った子)という4人一組の子どもたちが家を回ったりしていました。こちらは1月6日でクリスマスが終わるらしい。

テレビのイケア(北欧の家具屋・東京にもありますよね)の宣伝で、そっちのほうの国はクリスマスツリーを家の窓からほおりなげている様子が映っています。このへん本当なのかなぁ?ウィーンでは大きなツリーをかかえて、収集場所へ持っていく親子を何組か見ました。収集場所はもみの木の山になっています。

さて、夜はフォルクスオパーに行ってきました。パリのオペラ座舞踏会を舞台にしたオペレッタですが、はやらないオペレッタにはそれなりの理由があるようで、話のネタも、曲も悪くないんですが、つなぎが悪い。そして終演に向かって音楽が盛り上がっていかない。この辺がこのオペラが流行らない理由でしょうか。

その上、「遊び人の妻」「貞節な妻」「その家の女中」が同じドレスで舞踏会に行き、旦那をわざと取り替えるなんてな場面は、難しいですね。いつも書いていることですが、やっぱりちゃんと演じ分けているんですよ。歩き方、身体のしなり方、貞節な妻はほとんど舞台に対して真正面に背筋伸ばして立っているけど、遊び人は絶対斜めなんです。そして女中は動きが早い。このへんいつ見ても上手いなぁと思ってみてしまいました。演出家の問題なのか、演者なのかそのへんもどっちなんだろう?

演出Robert Herzl
舞台美術Wilfried Sakowitz
衣裳Friederike Binkau

指揮Gerrit Prießnitz
Palmyra Regula Rosin
Angèle Renate Pitscheider
Marguérite Ursula Pfitzner
Féodora Ulrike Beimpold
Hortense Andrea Bogner
Zofe Susanne Litschauer
HenriRoxana Constantinescu
Théophile BeaubuissonRudolf Wasserlof
Paul AubierJörg Schneider
Georges DuménilDietmar Kerschbaum
Germain DienerJoseph Prammer
PhilippeGerhard Ernst
EugèneGernot Kranner
Graf de la TourKlaus Ofczarek
Baron de ColignyMichael Weber
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国立歌劇場「セビリアの理髪師」4.1.2008

2008年01月05日 08時18分48秒 | Weblog
本気で寒い冬がやってきました。(と、前にも書いたような気がします。)昼マイナス3度。その上ちょっと風が吹くと、体感温度はマイナス5度くらいだと思います。穴あきの帽子はなんの役にも立ちません。妹からかっぱらってきたロングコートとかろうじて入っているブーツは、かなりお役立ちです。

さて、今日はモンセと一緒に、午前中に近所のシューベルトの家と、教会を見て、郵便局に行き、その後は一人でベルベデーレ宮殿に行ってもらいました。私はその間練習してました。(今ちょっとつかめそうな感じなので、練習が楽しいです)夜は二人でオペラに行ったのですが、これがなかなかよかったです。

セビリアの理髪師は何度も見ているのですが、どうもイタリア語がわからないので笑えなかったんですけど、今日は立ち見の対訳を読みながらオペラを見たら、これが意外と面白い。細かなジョークまでわかって笑えました。ロッシーニこんなに面白かったのは以外です。それとも役者がよかったか?

指揮もルイジで切れがよく、テンポ感のある演奏になりました。歌手の中では、テノールのアルマビーヴァ伯爵が、ものすごいテクニックでオペラ最後のアリアはブラボーがたくさん飛んでいました。

ブラボーといえば、今日は私の真後ろの国籍不明の男性が、すごい汚い声で「ブラボー」と叫ぶ。その声が耳に刺さるのでいやだなぁと思っていたのですが、とうとう途中で切れました。後ろを向いて拍手の中、大声で「耳が痛い!」とドイツ語で3回くらい叫んでました。彼はゼスチャーでブラボーだからと言い訳したので、私は「だったら上向いて言え、私の方をむくな!」と、同じくゼスチャーで返していました。あまりの剣幕だったらしく、モンセが途中で場所をかわってくれました。私としては外国人にははっきり物を言わねばと思って言ったのですが、もしかして今流行りの切れやすい高年齢の一人かもしれません。

オペラの後は、もう行くことはないだろうと思っていたホテルザッハーへ行ってしまいました。私はアップルトルテとココアを頼みましたが、アップルトルテは以外に美味しかったです。さすがザッハー。

そして今日は、気合を入れて二人でおしゃれして、話し言葉もかなり丁寧に、正しいドイツ語で、きめました!(でも、この前と同じ席だった)「グリュースゴット」ではなく「グーテンアーベント」とドイツ語学校の先生みたいな発音で行きましたとも!「お勘定」ではなく「お支払いしたいんですけど」って小さな声で、鼻にかけて背筋伸ばしてしゃべりましたとも。

というのも、このホテル、人をみて席をきめるし、人を見て態度が変わる嫌なホテルだと思っているので、行く時はかなり気を使います。「私はこのホテルで丁寧に扱っていただいてよい客です。」と気張っていかないとかなりしんどい。今日も子連れのスニーカーはすみっこの他の人から見えない席だった。(そんなのどうでもいいじゃん!という人は反対に楽です)おかげさまで対応もすばやかったし、お帰りの際はドアもあけてもらいました。(コーヒーとケーキで10ユーロする上に、クロークに1ユーロ出しているんだから、それくらいしてもらわないと割りにあいません。)

そのうち、いつの時代からか出来てしまった「カフェ」の扉ではなく「ホテルレストラン」の扉から出入りしてみたいものです。

明日は早起きして空港まで見送りに行って来ます。

指揮Fabio Luisi
アルマビーヴァAntonino Siragusa
バルトロWolfgang Bankl
ロジーナ Michaela Selinger
フィガロRoberto De Candia
バジリオWalter Fink
コメント (1)
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