Hanews-はにゅうす

ウィーン歌曲歌手、「はにうたかこ」の毎日のちょっとしたことを書いています

あけましておめでとうございます

2008年01月01日 21時44分26秒 | Weblog
あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

目が覚めたら昼12時だったので、あわててテレビをつけてニューイヤーコンサートを聴きながら「はにゅうす」を更新しています。日本では夜の7時から始まっているはずですね。オーストリアは今年、スイスと共同でサッカーの世界選手権?ヨーロッパ選手権?とにかくすごいイベントらしく、お友達のよしこちゃん曰く「オーストリアなのに、選手権に間に合わせようと夜も工事している。」くらいすごい熱気なんです。

だからか、ニューイヤーまでサッカーに染まってましたね。フォルクスオパーバレエなんか、サッカーを表現したバレエでした。こっちのおじさん、お兄さんたちの盛り上がりを知っているだけに、笑っちゃいました。指揮のプレトレさんもご陽気な方で・・・

さて、新年と言ってもまだなんにも実感がありません。あと6ヶ月の留学期間を充実した毎日にしたいと思っているくらいで、まだいつものようにパジャマでぼ~っとしています。明日からモンセが来るので、今日はまた掃除をして、あとはさばくさんからもらってきたすき焼きの残り具材(うどんとネギ)で焼きうどんでもしようかと思っているくらいです。

今年の目標もまだですし、決意も新たな気持ちもまだです。今年はゆっくり、湧いてくるのを待ちます。ニューイヤーは今「青き美しきドナウ」。新年0時ちょうどに国歌じゃなくって、この曲が流れるんですからすごい国です。

「ラデッキー行進曲」が流れ出しました。ニューイヤーもおしまいです。さぁ、顔でも洗って、することします。


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年越しパーティー

2008年01月01日 21時32分16秒 | Weblog
大晦日の第3弾は、国立歌劇場の「こうもり」が終わったあと、さばくさん家族が毎年行っているお友達の家での年越しパーティーに、一緒に参加させてもらいました。

絶対「こうもり」の立ち見が手に入らないと思っていたので、7時ごろの約束をしていたのですが、結局終わって拍手もせずに出てタクシーに乗ったのが、11時前。気の早い若い人たちが仕掛ける爆竹鳴るなか走ってもらいました。

さばくさんのお友達フローリストのアンドレアスさんの家でする年越しパーティーは、お友達10人が集まって、みんなが一品ずつ持ち寄って食べるのですが、なぜかさばくさん家が作るすき焼きが、ここ数年はメインになっているとのこと。私もすき焼きという言葉につられて、無理やり混ぜてもらいことにしたくらいその言葉は魅力的でした。ラッキーにもお約束「すき焼き」はまだまだの様子で、先に年越しをしてから「すき焼き」準備に入ることになりました。

参加している一人のおばさんが、「12時の鐘が鳴るごとにブドウの粒を合計12個食べると、1年いい年になる」とブドウを持ってきてくれたので、「まだか?」「もう12時か?」「いや花火はなってるけど、ラジオはまだだ!」「いまだブドウを食べろ!」みたいな感じで、お願い事をしながらブドウを食べました。1秒に1個食べないといけないというプレッシャーが大きすぎて、あわてて食べたせいで、7つ目の鐘が鳴っているころには12個食べ終わってました・・・・

すき焼きのほかにも、イギリス風プリン、梨のワイン煮、鳥肉のペルー風、リンゴケーキ、魚のマリネなど、いろいろいただきました。(ああ、幸せ)

写真はすき焼きの残骸です。例の肉屋でうすぎり牛肉を2キロ買ってきたそうです。白菜にネギ、うどん、白滝のかわりに春雨で代用して、こっちのちょっと固めの豆腐も入っていました。美味しかったです。(福島出身と大阪出身で作り方と味付けでバトルしましたけど)

シャンペンを開けて、赤ワインを飲んで、ブドウのあとにはラジオから流れる「青き美しきドナウ」のワルツにあわせて、さばくさんのご主人と踊ったり…おもしろい年越しパーティーになってました。

すき焼きを食べ始めたのが1時過ぎ。お開きが4時。その後荷物を持っていったん一緒にさばくさんちまで行き、実際に帰宅したのが朝6時前でした。その後、どうしても見たかった「シシィ」の最終回を朝6時から2時間見て、ふとんに入りました。年があけてしまったんだなぁという感じです。

日本と違うのは、クリスマスは神聖な感じがあるのですが、大晦日から新年にかけては、にぎやかに友人たちと楽しむ色が強いんですね。だから日本みたいに、気持ちを新たにとか、箸や下着まで新しくとか、決意を新たにとか、そんなのないので、「日本人としてはちょっと気が抜けるね」とさばくさんとも言ってたくらいです。

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国立歌劇場「こうもり」31.12.2007

2008年01月01日 21時06分12秒 | Weblog
大晦日第2弾は国立歌劇場の「こうもり」を観てしまったので、今日はフレダーマウスではなく、複数形のフレダーモイゼでした!

「大晦日は朝から並ばないと国立歌劇場の立ち見は手に入らない」と聞いていたので、どんなものかと思っていたのですが、実際は2時、3時ごろから来た人がほとんどだったそうです。で、私はフォルクスが終わってから行ったので並んだのは開演1時間前の6時。いつもなら30番台のチケットなのに、今日は186番でした。それでもギャラリーの3列目、真ん中ではなかったですが、何とか舞台半分が見える場所を確保できました。

舞台そのものは1月2日にモンセと見るからいいと思っていましたが、国立歌劇場は毎年大晦日だけ、オルロフスキー邸に特別ゲストが来るので、それがどうしても見たかったので、入れてよかったです。

今年のゲストは「Johan Botha」というワーグナーテノール。男前ではなかったのですが、久しぶりに柔らかい、でもすごい迫力でした。オペレッタからアリアを軽く歌っているのに、会場が鳴ってましたから。この人、もし日本で名前を聞いたら行ったらいいと思います。でも男前ではありませんでした。2曲歌ってくれましたが、1曲は知らない曲でした。もう一つは「ほほえみの国」から「君は我が心のすべて」でした。曲紹介された時に、隣のおばさんと一緒に笑顔で「やったね!」と見つめ合ってしまいました。よかったです。

舞台は半分しか見えないので、いいとこだけ立って、あとは座って声だけ聞いて笑ってました。「大晦日にそこにいられる自分」がめっちゃ嬉しかったです。

アイゼンシュタインのスコブス、ロザリンデのドゥスマンと豪華メンバーでしたが、でもやっぱり、どこか、なんとなく、フォルクスの「こうもり」のほうが好きな私でした。

指揮Bertrand de Billy
アイゼンシュタイン Bo Skovhus
ロザリンデ Silvana Dussmann
オルロフスキーElisabeth Kulman
ファルケAdrian Eroed
アデーレIleana Tonca
フロッシュCornelius Obonya

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フォルクスオパー「こうもり」31.12.2007

2008年01月01日 20時46分15秒 | Weblog
大晦日の午後は13時30分から、まずはフォルクスオパーの昼の「こうもり」公演に行ってきました。こちらは前もって柱の後ろ席(6ユーロ)を買っておいたので、楽しく見ることができました。

しかし、大晦日にあわせて「こうもり」を見にくる日本人って多いんですね!わんさかいました。それも着物の人から、スニーカーの親子まで。(案外いい席座ってるんですよ)

この人たちが、「これがウィーンのこうもりかぁ」ってこれを見て思うのが、果たしていいのか悪いのか…幸せなのか不幸なのか…だっていつもとあまりに違うんですもん。

それは出演者みんなで「ちょっとしたお遊びやいたずら」をするからなんです。それくらいこの作品が劇場そのもので手の内に入っているからなんでしょうね。国立歌劇場ではそういうのはありません。

私が気がついたいたずらでは、
①アデーレが2幕でおしりを触られても「キャッ」と言わなかったので、アイゼンシュタインは「あの叫びは知っているぞ!やっぱりアデーレだ」っていつものセリフがいえない。一瞬間があり「やっぱりあれば絶対アデーレだ」に変わってました。アデーレさんのいたずらです。(ここでアンドレアボーグナーが失敗するはずがありません!)

②シャンペンがどう見ても本物でした。何人かの人が本当に中の液体を飲み干していましたから。

③2幕、舞台前のプロンプターの人にもグラスとミニシャンペンが渡されていました。

④牢屋でアルフレッドがフロッシュにチップを渡すのですが、それがあまりに少ないので、「どこで働いているのか?」「フォルクスのテノール歌手です」というやり取りがあり、チップを返すという面白い部分があるのですが、今回は小銭を増やして返してやり、その上「パンを2個買って、一個はあんたに、もう一個は劇場支配人のマイヤーにやりなさい」と言っていました。普段はここまで言わないんですよね。これは大晦日だけの特別台本みたいで、国立歌劇場ではパンのかわりに、「ヴルストセンメル(ソーセージパン)」とちょっと内容が豪華でしたが、劇場支配人のホレンダーの名前が高々と叫ばれていました。

他にももしかしたら私が見逃した所があるかもしれませんが、フォルクスの出演者のみなさんは、私が知っている限り、大晦日が一番リラックスして、でも気合が入って出来がいいんです。なので、そういう「いつもと違う」ところも楽しみながら3時間見てきました。

また、今日に限ってフロッシュ役の俳優さんがいつもと違う人でした。フォルクスには、この役をしている役者さんがいつもは2人いるのですが、今日は新しい人で、同じテキストなのに人によって全く印象が違うのも、(訛り度が違うのも)おもしろいです。


指揮 Alfred Eschwe
ロザリンデ Kataria Sokolova Rauer
アデーレAndrea Bogner
オルロフスキーAnnely Peebo
イーダJohanna Arrouas
アイゼンシュタインThomas Sigwald
ファルケMatias Hausmann
フランクJosef Luftensteiner
フロッシュRobert Meyer
ブリントGernot Kranner
イワンStefan Tanzer



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