Hanews-はにゅうす

ウィーン歌曲歌手、「はにうたかこ」の毎日のちょっとしたことを書いています

休日です

2007年10月31日 01時29分42秒 | Weblog
赤福だけでなく、御福お前もか~!伊勢近辺は大打撃を受けていると思います。あの白い餅にあんころ、好きなだけにめっちゃ残念です。帰国するまでに、立て直して、また買えるようにしておいてほしい!地元の名物を消してしまわないように努力して欲しいです。ちなみに今日、イタリアナポリにある、おじいさんの代から続くフォカッチャ屋さん(フォカッチャのパンにトマトやオリーブを乗せて焼いていた)が、向かいにできたマクドナルドを2年で撤退させたという、ちょっと笑ってやりたくなるニュースをやっていました。それくらいの勢いと伝統を守る誠実さ、そしてそれを継続する誇りがないとね!

今日は休み。フォルクスは休演。国立はバレエ「コッペリア」なので行かない。ウィーンのバレエはあまり上手いと思っていないので、たまにしか行かないのです。なので練習して、掃除して、テレビ見て、これからなんか焼いてみようと思っているところです。数えてみたら日本を出発してからすでに60日。5分の一が過ぎました。この後うまちゃんが来るまで2週間、あっという間に12月。彼女が帰国したら100日過ぎていることになります。(3分の一)本当に(遊んでいる間に)あっという間に新年ですわ。

声は随分前に出るようになってきました。でも「イ」の発音で後ろにひっこんでしまい、そのまま撃沈してしまうことが多い。だからといって押してもだめ。上の空間を作るのにも体力がいる。でも背中の肉は思うように動かない。そのへんが難しい。でも少し声が出るようになって歌えるようになると、やっぱり意味がわからない単語がイライラする。まもなく机にへばりついて意味調べの時間が増えること間違いなし。なのに電球が日本より暗いので、電気つけても辞書の字が見えない!昔まじめに勉強した時のように、8時起床。9時~12時練習。昼ごはん。午後も練習か勉強。夜オペラか勉強、という毎日が来ることを願っているけど、そういう毎日を送るのにも体力がいることを痛感しているところ。目は疲れるし、立ち見をすると次の日は起きられないし、年かも?

オーストリアは、今週11月1日がAllerheiligenといって、日本のお盆にあたります。この日は祝日で、次の日も学校などは休みになります。もしお天気がよかったら、中央墓地にでもいって、久しぶりにシューベルトやベートーヴェンのお墓を巡ってこようと思います。

今夕方の5時。もう外は真っ暗です。もちろん朝も日が昇ったかどうかわからないくらい暗いです。冬時間になると急に日暮れが早くなります。これもウィーンだ!
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国立歌劇場「薔薇の騎士」29.10.2007

2007年10月30日 18時51分54秒 | Weblog
その前に、市庁舎の前にクリスマス市の小屋が建ち始めました。もうすぐです。焼きじゃがいもや、揚げたてのピザパンにニンニクソースがけとか、めっちゃうれしい。そして!!!荷物とうとう来ました!徒歩7分くらい先のヨーゼフ駅の郵便局から10キロかついで帰ってきました。中は予想通りナフタリン臭くて着れたもんじゃないので、ほぼ全部要洗濯。その上2ヶ月ぎゅうぎゅう詰めだったので、コートもしわくちゃ。これじゃぁとおぶん着れません。(よしこちゃんにもらったコートがあるので大丈夫そうです。)なにより、楽譜がいろいろ来たのでうれしい。


さて、「ウィーンの国立歌劇場で何が一番お勧め?」って聞かれたら、たぶんこれだと思います。(初めてオペラを見る方には他の作品を勧めます)ただ、内容がわからないといまいちなので必ず予習をお勧めします。そしてこの作品は「ここで」観ないとだめ。この演出で、このオケで、この洗練されたメンバーで。

私が生まれて初めて観た外国のオペラは1985年大学2年の時の国立歌劇場日本公演だったのですが、3日連続で「薔薇の騎士」「フィガロの結婚」「マノンレスコー」と観ました。初日この舞台で思いっきりノックアウトをくらいました。それくらい、今まで見ていた地元のオペラと舞台も内容も違ったのです。

当時すでに「ドイツリートをやりたい!」と言っていた、そして間違いなく貧乏学生だった私が、なぜ、3日で5万近くも払って、どこのオペラかわかんない外国の(ウィーンがどんなもんかわからんかった)、それもフィガロの結婚しかわかんないのに、3作品とも観にいったのかいまだに不明です。

その「薔薇の騎士」が今もウィーンで同じ演出、同じ舞台で上演されています。

昨日はとにかく歌手がよかった。実はマルシャリンを演じたイソコフスキーは、家にCDを1枚持っているのですが、あまり好きではないので、昨日はいこうかどうしようかすごくまよったのです。ところがこの人がめっちゃよかった。言葉に色があるし、かみしめて発言するピアニッシモでは、お客さんみんなの身体がその言葉を聞き逃すまいと前に傾く。ウィーンフィルと指揮者も彼女の言葉を最大限生かそうと彼女の息を待っているかのように感じられました。

オクタビアンとゾフィーもとてもすばらしく、3人のアンサンブルはみごとでした。薔薇の騎士は何度も観ていますが、これほどのアンサンブルは久しぶりです。
本音を言うと、オケなしで3人の声の絡みだけ聞いていたかったです。

ただ、立ち見は集中して聞くのが本当にたいへん。休憩込み4時間、並ぶのに1時間。計5時間はしんどいし、特に昨日は後ろが子どもだったので、なんでか足蹴りが飛んでくるし、隣のママは解説するし。そんな中で集中するのもなかなかです。

Dirigent: Peter Schneider
nach einer Inszenierung
von: Otto Schenk
B・nenbild: Rudolf Heinrich
Kost・e: Erni Kniepert
Chorleitung: Janko Kastelic

Feldmarschallin: Soile Isokoski
Baron Ochs: Kurt Rydl
Octavian: Elina Garanca
Faninal: Peter Weber
Sophie: Malin Hartelius

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フォルクスオパー「ティーフランド」28.10.2007

2007年10月29日 05時56分08秒 | Weblog
その前に、オペラの前にテレビで「ヨハネパウロ」だった?この前のバチカンの一番えらかったおじいさん。の活動伝記映画を2部にわけてやっていた。記録映画ではなく、俳優さんで取り直してある分です。その俳優さんが若いときから亡くなるまでをずっと演じていたんですが、すごいの一言です。目の表情が物を言う俳優さんでした。そしてその目がとてもやさしい。もちろん見ている私は、なにかあるたびにオイオイ泣いて、お目目真っ赤でフォルクスへ行きました。こういう映画は日本でまず観られないので、ちょうど家にいてよかった。

7時開演だと思っていました。6時でした。(冬時間になったから間違えたわけではありません。普通に間違えました。)ついたとたんにベルがなったのでびっくりしました。立ち見がもしかしたら売り切れか?と思いながら、いつものギャラリー立ち見1.5ユーロを希望したら売り切れ。ところが売り切れと書いてある1階パルテレの立ち見なら1枚あるわよ、と売り場のお姉さん。誰か予約したのに取りに来なかったんですね。2ユーロで1階に入りました。

ところが1階の立ち見2列目は、字幕が見えない。今日は初めてのオペラだった上に、あらすじさえどこをさがしてもないオペラだったので、さっぱりわからないんです。山の上のペーターみたいな羊飼いか山羊飼いの男の人が、ふもとの女性と結婚するところから始まるのですが、なぜか女性は嫌がっているように見える。それくらいしかわからない。音楽はとっても美しいロマン派ですが、この作曲家von Eugen d`Albert (オイゲン・ダルベルト)がいったいどこのどんな人かもよくわかりません。でもこの人のオケ曲は、もし演奏会があったら行ってみたいです。今日の音楽もとっても美しい音楽でした。ロマン派なんだけど、泥臭いというか、土の匂いがするというか、そんな音楽でした。

二度と見ないのでパンフレットも買わなかったし、あまりに話がわからないので、休憩で帰ろうと思っていました。帰る前にトイレに行って運がついた?順番待ちのおばさんに「難しくてわかんない。」と言ったらいろいろ説明してくれました。そのうち順番が回ってきてしまったので、続きは後でと、トイレを出てからもご主人まで交えてあらすじを教えてもらいました。「後半がいいわよ。」なんて言われたもんだから、見ないわけには行かなくなって、最後まで見てしまいました。

休憩後はラッキーなことに、前のおばさんが空いてる席に座ったので、立ち見の1列目になり、ドイツ語のオペラなんだけど、ドイツ語の字幕を見ることが出来ました。で、話は以下のとおりです。(注:私の想像も入ってます)

舞台はスペイン。主役の女性マルタは、小さいとき盲目の女性に育てられていましたが、その女性が亡くなり、女性の愛人である老人に町から町へと連れられ、人前で踊ったり歌ったりして物乞いをさせられていました。ある町へ来た時、彼女は13か14くらいでしたが、セバスチャーノという金持ち(村一番の金持ちで、大抵の人が働く工場も彼が持っている)に気に入られ、この村に住み着くようになった。マルタがセバシュチャーノの愛人をさせられていることは、村中知っていることだった。(だれだかわからないんだけど、マルタに心痛めている人が)ペドロと言う正直でまじめな羊飼いとの結婚を取り持った。ペドロは山から下りて来て、結婚式をその村で行ったが、なぜ自分が村人に笑われているのかわからない。セバスチャーノは結婚式の夜なのに、マルタの部屋で密会を迫る。マルタはそのことをペドロに明かすことができないので、かえって冷たくしてしまう。

ペドロがうすうす男の存在に気がつき、マルタは許しを請い、「愛しているからあなたの手で私を殺してください。」と哀願する。ペドロはナイフをもって怒り狂うが、殺すことはできず、村から離れ、山へ二人で戻ろうとする。そこへセバスチャーノが現れ、昨日の夜、マルタに会っていたのが彼だとばれる。ペドロはいったん一人で山へ戻るが、しばらくしてやはりマルタを連れに戻ってくると、生まれて初めて愛を知ったマルタが、やはり生まれて初めて自分に自信を持ち、セバスチャーノの無理強いを拒んでいた。セバスチャーノもマルタを間違った方法で愛していたので、彼女が去っていくことは受け入れられず、彼女を火あぶりにして殺そうとしているところだった。男二人は組合になり、ペドロはセバスチャーノを絞め殺してしまう。村人が集まるが、誰も二人を制裁することはなく、二人はティーフランド(村のある低地)から、自由な高い山へと消えていく。

火曜サスペンス並みのあらすじでしょう?後半話がわかりながら聞いていると、音楽もいいし、これだったら日本語に訳して日本で上演してもいいなぁと思いました。日本初演とか誰かやってくれたらいいのにね。

もう一つ書いておきたいことは、ヌリという10台の女の子の役がありましたが、本当に10台の人がやっていると思っていました。見た目も、動きも、そしてビブラートのかからない声も、どこから見ても10台です。ところが名前をみると、この人がこの前のエーデルトラウトおばさん(私に先生を紹介してくれた人)の娘なんです。つまり子どもが2人いるということ!その上こうもりのアデーレも歌っている。アデーレはお尻ふりながらみたいな役なので、同じ人が(3日と開かずに)この清純な少女役をしているなんて信じられない!この人のアデーレをまだ見ていないので、ぜひ近いうちに行きたいです。

演出Anselm Weber
舞台Hermann Feuchter
衣裳Bettina Walter
照明Olaf Winter

指揮Sebastian Weigle
マルタHeidi Brunner
ペパBirgid Steinberger
アントニアRegula Rosin
ロザリアSulie Girardi
ヌリAndrea Bogner
セバスチャーノWolfgang Koch
トマソSorin Coliban
モルッチオMathias Hausmann
ペドロTorsten Kerl
ナンドChristian Drescher

クラリネットソロStefan Neubauer

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テアターアンデアウィーン「シュテファン・ヴラダール」ピアノコンサート28・10・2007

2007年10月28日 22時47分37秒 | Weblog
★今日から「冬時間」時差が8時間になりました。日本が夜の8時だと、こちらは昼の12時です。★

まずはピアノ科卒のみなさんにクイズです。

第1問:シューベルトのB-Durで、最初がかわいいフレーズでたしか「し~し~ら~し~ど~~~」で、その後、低い所でお腹がぐ~っと鳴るみたいなトリルが入る曲はなに?ソナタかなぁと思っていたら、なんか5楽章くらいまであったような感じなので、なにかわからないです。

第2問:アンコールで3分くらい。一瞬フーガみたいに聞こえる。早い。レからはじめる。曲の中で3~4回、低い所でトリル。そのトリルでフレーズが終わる。これなあに?

さて、今日は「アンドレア・シフ」ベートヴェン全曲演奏の第2回目に行ったはずだった。なのに行ったら、「シュテファン・ヴラダール」という人に変わっていた。シフはキャンセルしたらしい。入り口のお姉さん曰く、「シフはもうこの劇場では弾かないのよ。」なにが気に入らなかったんだろう?

このテアターアンデアウィーンはナッシュマルクトという市場の前にある、とっても古い劇場で、建物が当時のままなのか、それとも補修するお金がないのか、とっても古い劇場なんです。たしか、モーツァルトの「魔笛」を初演をした劇場だったはずです。今日の演奏中も、誰も動いていないのに、どこからかミシッっと音がする劇場です。でもその作りや、天井の絵なんかは雰囲気あります。

さて、シフの代わりに急きょ舞台に立ったのが「シュテファン・ヴラダール」ウィーンでは有名だと帰りに声をかけたおばさんが言ってました。悪くない。

演奏曲目は、前半は予定のベートーベン「月光」と「熱情?情熱?」どーらふぁ~らーどふぁ~ら~どふぁ~はなに?(ピアノ科の皆さんよろしく)本来は後半もベートヴェンの後期の作品だったはずなんですが、これ以上は無理と判断したのか、
後半はクイズの1問目のシューベルトになっていました。

「月光」の最初の3つくらい音が鳴った瞬間、涙がふっと出てきたので、自分でもびっくりしました。その後のベートーヴェンは粗野な感じのする、でもこの人らしいのだろうなぁという感じ満載の演奏でした。「月光」の3楽章の「ジャカジャカジャカジャカジャカジャカチャンチャン」がひとまとめで聞こえたのは久しぶりです。

後半のシューベルトは、繊細な部分まで行き届いていて、いい気分で聞けました。会場は急な変更でキャンセルした人が多かったのか、空席が目立つ状態でしたが、居合わせたお客さんは私も含め満足そうでした。(ちなみに2階3列目端のほう11ユーロ)

お客さんが少ない上に、キャンセル公演に急きょ出演だけでもプレッシャーなのに、月光が終わり、次の曲のために出てきて、椅子に座った瞬間、どこからか大声で「○○さんいますか!」1階のど真ん中のご婦人が手を上げてあわてて出て行きました。で、雰囲気悪くなってしまったので「ちょっと引っ込みますね。」と戻ったきり出てこない。当のご婦人はとっくに席に戻っている。そんな急用でもなかったのか?あまりに長い間でてこなかったので、怒って帰るって言ってるんじゃないかって心配してしまうくらいでした。ちゃんと演奏会成り立ってよかったです。

さて、話し変わって、今朝はテレビで「トーマスハンプソン・マーラー不思議な角笛講習会」みたいなのをやってました。昨年ハイデルベルクで行われた講習会で、すでに歌手としてやっている人~大学入ったばかりの学生まで、一連の曲を習っていました。一人20分×2回のレッスンですが、生徒がインタビューに「この1回では何かをすぐにできるようになるわけではないが、この先どうしたらいいかという重要な起点になる」みたいなことを言っていました。声はやはりどの生徒も、ハンプソン自身も、日本でよく聴く声より、顔の前面で響くあかるい声です。しかし、前にペチャっと出過ぎない、絶えず縦を意識した声でした。

ハンプソンがある人に「あなたは、あなたの声が何を出来るか、どんな声が出るのか見せたいんですか?」と言っていました。もちろんNO!です。声を通してこの曲の何を歌いたいのかが大切だと。ああ、耳の痛いお言葉です。

また講習会の合間に文学者の解説が入っていました。例えば私も歌ったことがある「ナイチンゲールとカッコウの歌合戦」の曲は、ただかわいい歌合戦ではなく、ナイチンゲールが芸術家の例え、カッコウや審査員のロバが、そのよさをわからない民衆のたとえなんだそうです。そのほかもいろいろ解説してもらってましたが、よくわからないことが多いのが残念。しかしここでもハンプソンが図書館でこの詩の背景となる絵や本を手にとって見ていたのを見て、やはりこういう部分が足らないんだなぁと実感。

いつぞやその昔、ドイツリートばかりを研究する会を同窓会を中心に興しました。今もその会は続いていますが、最初私が望んでいたのと、今は少し路線が違ってきています。(なのであまり出席していないのが現状。もちろん忙しいというのもあるんだけど)ドイツリートも日本歌曲も詩の背景を学ぶことがとても大切だと、なぜかこっちにいると痛感するんですよね。なんで?答えはいつも同じ。こちらは「まず文学があり、そこへ音楽がついた。」もちろん演奏する人も聞く人もその背景がちゃんとわかっている。だからその「わかっている」という雰囲気に圧倒されることがリートのコンサートなどではよくあります。

日本では「演奏家もドイツ語(そしてその背景)がわからない。ピアニストもわからない。そしてお客さんはもっとわからない。みんながわからないから、声がきれいかどうかが判断基準になっている。」そんな時代が長く続きました。もちろん意味がわからなくてもディスカウのドイツリートはじ~んときたりします。それはディスカウがとってもよくわかっているから。だから少なくとも演奏家はわかってないといけないですね。(ほんとに当たりまえだのクラッカーなんですけど、日本にいると忘れるんです。)

講習会のある生徒が言ってました。「テクニックがすべてうまく行って、その曲の言葉(意味や背景)を伝えるだけに集中できることほど幸せなことはない。」ほんとそうなりたいです。

今日はこの後、フォルクスで「ティーフランド」というオペラの立ち見に並びます。(見たことも聞いたこともないオペラだ!)なので「はにゅうす」夜中にもう一度書きますね。

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フォルクスオパー「椿姫」27.10.2007とワイン

2007年10月28日 05時28分42秒 | Weblog

今日はこの前教えてもらったワインを飲みに行ってきました。2時過ぎに行ったのですが、すでにすごい人で、昼間からいい大人がワイン飲んでいい国っていいですね。ウィーン市内にあるワイン農家が今年のワインを試飲してもらうイベントのようで、各ワイナリーから1種類ずつ、ワインが出されていました。1/8リットル1.8ユーロでした。最初は勧めてもらったピノーグリースというワインを飲み、次は好きなブドウ品種のミューラートルガウというのを飲みました。基本的にホイリゲ(今年のワイン)よりはちょっと年数立ってる方が好きなんだけど、まあまあでした。おじさんばかり4人の中に入れてもらって、15分くらいしゃべって帰ってきました。おじさんたちはベルリンからの旅行だそうで、「この前シュパンダウに泊まったのよ。ベルリンよかったわ~」って言ったら、「ベルリンのシュパンダウなのに、シュパンダウはベルリンの、と言われるのを嫌がるんだよ」わかる気がする。


その後は、酔った勢いで、そろそろ時期なのでワインの情報をなにかもらえないかなぁと、インフォセンターに行った。パンフレットをいくつかもらい、その場で当たる抽選に参加し、さいころ投げてコップが当たりました!やった~!(どっちかというと昨日のパンの方が嬉しかったかな)


夜はフォルクスオパーがこの前からHPのトップに「27日スター歌手ルキアネッツ来る」と書いていたので、椿姫立ち見で行ってきました。

最初、高音から下りのパッセージでガンと押し気味に出す声があまり好きじゃないなぁって思いながら聞いていたのですが、最後にはやはりスターというだけの技量を発揮していました。そしてなによりも、他の歌手との差を歴然と出していたのがすごいです。スターなんですね。

この椿姫は、前回ウィーンに来た時も観ました。最後の幕は、死にそうな時にアルフレッドとお父さんが来て、めでたしになるかと思うも、時すでに遅し~という演出が今までの演出だったのですが、今回はアルフレッドとお父さんは来るのですが、最後までヴィオレッタと触れ合いません。薄いカーテンの中にいます。ヴィオレッタはお医者さんと女中に抱かれてなんとか自分を保っていられる状況です。つまり訪れた二人は彼女の幻想なんだと、演出が解釈しています。イタリア語はわからないけど、ドイツ語の対訳読んでいる分には不自然じゃないし、こっちのほうが原作にあってますよね?(原作は確か、アルフレッドは、ヴィオレッタが死んでから戻ってくるはず)その辺が、この演出のおもしろいところでした。手紙のアリアも手紙を読まずに胸に押し当てて空で歌うところが、すでに何度も、そしてずっとアルフレッドが戻ってくるのを待っている感じがしてよかったです。それ以外は、ドレスじゃないし、好きでない所も多いのですが、それは忘れてあげましょう。そして指揮者が女性なのにも注目です!

演出Hans Gratzer
舞台美術Hans Gratzer
衣裳Barbara Naujok
照明Frank Sobotta

指揮Elisabeth Attl
ヴィオレッタVictoria Loukianetz
フローラUlrike Pichler-Steffen
アンニーナHeike Dörfler
アルフレッドGermontMehrzad Montazeri
ジェルモンGeorg Tichy
ガストーネKarl-Michael Ebner
ドゥフォールEinar Th. Gudmundsson
ドビニーGerhard Rak
医者 GrenvilKarl Huml
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オーストリア建国記念日とタンデム

2007年10月27日 04時23分56秒 | Weblog

写真はタンデムのお相手クリスチャン君。20歳。日本語へのきっかけは、「リング」という恐怖映画とそのBGMだったラルクアンシエルを好きになったことだそうです。

さて、今日は昨日書いたとおり建国記念日。オーストリア全国でお祝いや、催し物がありました。ウィーンでは、王宮にて軍隊の式典があり、また市庁舎前では警察・消防・救急が同じ様にアトラクションをしていました。

今日の私の行動を書くと

9時半出発→10時造形芸術アカデミー絵画館→王宮にて式典を見る(でも人が多くて見えない)→軍隊のアトラクションでヘリコプターに乗り(飛んでません)→戦闘機を見学し→戦車にも乗ろうかと思ったけど戦車の一番前から飛び降りないといけないのでやめた→地球儀博物館を見学→いったん帰宅→お昼ごはん→クリスチャンと日本語とドイツ語→再び王宮へ→国立美術館の見学→国会議事堂の見学→帰宅



写真は全体の行進・ヘリコプターの操縦席・戦闘機のお兄さん(一応そのへんの中では男前だった)・そして戦車に乗る子どもたちです。ヘリコプターって頭が低いんですね。ちょっと動くとすぐに頭を打ちます。その上降りようと思っても1Mくらいあるので助けてもらわないと飛べなかった。
ヘリコプターのおじさんも、戦闘機のお兄さんも、そのへんにウジョウジョいる軍服をきたおじさんたちも、みんな笑顔で質問に答えてくれるし、なんだか楽しそうでした。もちろん今日の参加者でない人は、お酒も飲んでました。今日一日で10万人が王宮に来たそうです。

最初に行った美術館は、美術学校と同じ建物なんですが、その美術学校は、あのヒトラーが入試に落ちた学校としてあまりにも有名です。その時もう少し才能があって受かっていたらあんなことにはならなかったのか?それとも他の誰かがやはり同じ立場にいたかそれはわかりません。

地球儀博物館は、数々の地球儀が並べてあり、意外と面白かったです。日本人なのでどうしても日本の形を確かめたくなるのですが、ヨーロッパがこっち向いていると見えません。たまたま日本が見えるものもあったのですが、北海道がないどころか、日本そのものがない地球儀もありました。また日本が一つの島だったり…笑えます。

クリスチャンとの日本語は、自己紹介と言葉遊びをして終わりました。来週は金曜に会う約束をして、もちろんケーキもちゃんと出しました。私はウィーン歌曲の中から1曲選んで、意味や発音を見てもらいました。かわいい感じのいい子でした。ウィーンから40分も離れた街から、電車で通っているそうです。「月曜日はだいたい疲れているからだめなんです。」というので、「日曜日に遊んでるから?」と聞いたら、「経済大学と両方行っているので、その週の準備に追われて休んでいる暇もない。」とのこと。失礼しました!こちらの子は大学を2つ行ったり、全く違う専攻を2つ3つ平行して学ぶことが多いのです。「哲学とチェロ」とか「声楽と政治」なんていうのがあってもおかしくないくらいです。

写真は世界で一番美しい図書館と言われる、国立図書館です。普段は用無しなので今回初めて入ったのですが、本当にきれいでした。



最後の国会議事堂もおもしろかったです。今日はオープンハウスなので、どこの美術館や博物館もスルーで入っていたので、ここもそうだろうと思って並んで待っていました。順番が来て入ってみると、まず最初に荷物検査。空港のチェックみたいでした。中はまあるい座席がなければ美術館と言っても通るくらいのところでした。


帰り際に「ここの大統領はどこに住んでいるんですかね?アメリカならホワイトハウスだけど。」と尋ねたら、オーストリアは自分の家にプライベートで住んでいるので、そういうのはないんですって。

帰りに市庁舎の前を通っていると、前から店じまいしたパン屋のお兄さんが歩いてくる。カゴにはあまったパンが7つ、8つ入っている模様。私の2メートル前にカップルがいた。そこでいきなり「どうぞ~」とパンを配りだした。「おお、私もパンもらえる~!!」と確信しましたが、それでも2・3歩斜めに歩いてさりげなく近寄りました。ゲットしたのはトプフェンコラチェン。甘いチーズのパイのような菓子パンです。こういうのにちゃんと出くわすのが、はに~?
で、食べながら、歩きながら、鼻水たらしながら、帰って来ました。
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明日に備えて・・・?

2007年10月26日 03時32分32秒 | Weblog
その前に、こっちのニュースでトップはカリフォルニアの火事。シュワルツネッガーは生きてる中で、死んでる人はモーツァルトからフロイトまでいろいろいるが、生きている中で一番有名なオーストリア人かもしれない。

ニュースと言えば、日本のニュースはパソコンで見てますが、今、駅に赤福ないんですね。この夏私はなにかを予感したのか?(詳しくは昔の記事を参照)

さて、今日は明日の用意に終わりました。月曜が掃除日だといいながら、木曜の今日掃除してます。そして買い物。おとといよしこちゃんちで食べた鶏肉の足焼きを作りましたが、時間が短く油濃かったです。でもお昼にトーストはフライパンでうまく行きました。きのうさばくさんが作ってくれたパイシート生地も買ってきました。お菓子の材料も買いたかったけど、WallnussかHaselnussかわからなくてやめました。そしてこれからケーキ焼きます。リンゴのケーキを久しぶりに、もちろん目分量で。

実はあれから語学の交換授業(タンデムといいます)の申し出があり、明日、初めて人が来ます。男の子なんだけど、家までわざわざ来てくれるので、とりあえずケーキなど焼いてみようと思ってます。うまく行けば勧めて、だめなら自分で食べるか・・・。タンデムは、さっきも女の子から電話があり、来週の水曜に会うことになりました。これでウィーン語は安泰です。

ところで明日は「オーストリア建国記念日」。祝日だし、タンデムだけで終わるなぁと思っていたら、なんとたくさんの美術館や博物館が入場無料なんです。これは行かねばならぬと計画を立てました。午前中に造形芸術アカデミー絵画館に行きます。その後帰宅してタンデム、それからもう一度でかけて国会議事堂もオープンドアで入れるし、国立図書館の付属美術館も無料なので(体力持つ限り)行ける所まで行ってみようと思います。





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ドブリンガー

2007年10月24日 23時18分57秒 | Weblog
今日は、11時にさばくさんに呼び出しをかけられていたので(昨日のコメント参照)、行ってきました。私に先生を紹介してくれたおばさんが来ると言うので、私も会ってきました。ドイツ人のまじめな感じの人で、彼女とは弓道仲間だということです。

ドイツ人の(と言ったら何十年もウィーンに住んでるわよと言われた)彼女も「これね、ウィーン歌曲のCD、もってるから貸してあげる。」といきなり2枚貸してくれました。おもしろいですね。この辺の反応が日本と違う。初対面なのにね。(私も前にはそういう風に貸したりしたけど、大好きなファウストの本を初対面の人に貸していまだに帰ってこないので、それ以来素性のわからない人には貸さないことにした。)

もともとさばくさんのご主人に「ウィーン歌曲やりたいんだけど。」と久しぶりに会った拍子に話をしたら、「じゃあ、あのおばさんがいいよ。連絡とってあげて!」ということから始まった先生探しでした。でもこんなにスムーズにいくとは思いませんでした。よかったよかった。

お話聞いていて面白かったのは、おばさんのご主人は元ウィーン少年合唱団、おばさんが国立歌劇場で歌っているときに知り合ったとか。でもご主人は歌の第一線は退き、ゴルトシュミーデだから、金細工師でいいのかな?になったそう。コンセルのときにも元ウィーン少年合唱団という学生がいたけど、みんながみんなオペラ歌手になるわけでもない。

話し変わって、ウィーンの音楽楽譜出版社兼楽譜屋のドブリンガーへ行ってきました。ショックだったのは、古本屋部分がわずか3畳くらいに狭くなっていたこと!あの少し足の悪いおじさんは前からいる人だと思うんだけど…
おじさんに「いつから小さくなったの?」と聞いたら「4月から」とのこと。ここの古本屋、貧乏学生御用達だから私も何冊も楽譜を買ったのに、かなりショックでした。

今日はBettelstudent(乞食学生)のピアノ伴奏譜15ユーロと、ウィーン歌曲の楽譜を2冊(各5ユーロ)買ってきました。明日早速練習してみます。

そうそう!帰りにグラーベン(という名前の高級目抜き通り)で、屋台を組んでなにやら木で飾ったりしている人あり。レストラン一人で入れないくせに、こういうのを見ると近寄りたくなる。いえ、近寄らねばならない何かが私を動かすのです。屋台の飾り付けをしているおばさんたちの中にずんずん入り、「おばさんこれなに?もうクリスマス?」「なんでよ、違うわよ。」「じゃ~な~に?」「明日の2時から今年のワインの試飲会よ。日曜までやってるわよ。」「絶対来る!」ってな会話。ね、はに~必須の内容でしょ?こういうのは考える暇なく近寄ってしまうんですよね。調べたら、「Junger Wiener am Graben」という催しのようです。

ということで、明日から日曜までグラーベンで誰よりも早く今年のワインを「飲む」んじゃないんでしょうね、試飲なんでしょうね。(だって法律ではまだ飲めないはず!)試飲だからオッケイなのか?よくわからないので、とりあえず行ってみます。







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先生一人決定

2007年10月24日 07時13分16秒 | Weblog
今日お昼に紹介してもらった新しい先生になるかもしれない人に会ってきました。まずはお話からということで、今日はレッスンではなく、私が何をしたいか、どういう人間か?先生は何を助けることができるかなどを話し合う予定でした。

第一印象はとっても感じのいい、おじいさんでした。(失礼か?)
押し付ける感じのない、好きなタイプの先生です。で、とりあえず私がなにをしたいかの話を充分させてもらい、その後、先生がいままで20年くらいウィーン歌曲を中心にコンサートもしてきていることや、普段どのような音楽活動をしているかなどをうかがいました。そして、CDを1枚(ウィーン歌曲の先生と友人の録音)をプレゼントしてもらい、その後、戸棚からウィーン楽譜が出てくる出てくる。一冊買ったらいい本を推薦してもらいました。

私も楽譜を一応もっていってたので、出したら、見たことない楽譜だと喜んでくださり、弾き始めた。(ピアノはそんなに上手くない)で、調子に乗って私も歌い始めた。めっちゃ喜んでくれはりました。

その中で「リヒテンタールのかわいい子」と私が題名をつけた曲があるのですが、これを歌っている時に、「シューベルト教会って知ってる?」「はい、家の裏です。」「そこの歌ですよ。その道リヒテンタールっていう道でしょう!あなたは近くに住んでいるんだったら、絶対プログラムに入れないと!」という掛け合いもあり。おっとりしたいい曲なんです。でも近所のあの道の話だとは思ってもいなかったです。

とにかく、私が押しの強いヒステリータイプ?なので、そういう人は苦手です。(回りに2人も要らない)。なので温和~なおじいさん先生大好きです。今まで習った人も実はほぼ全員男の先生なんです。もう全然OKのいい先生です。

レッスンでもないのに、発音も直してもらったり、単語の意味や背景も教えてくださるので、ちょうど私が知りたいあたりを助けてくれそうです。でもまだ、教えてもらった楽譜も手にないし、日本からの荷物も届いていないので、何曲か準備して12月から行きますといって今日は終わりました。

この次どこかで歌われますか?と聞いたら「11月10日にワインの解禁日前の洗礼祭で歌うよ」とのこと。ボジョレーなどと同じようにこっちにもワイン解禁日があります。その前にワインに洗礼するそうです。そのお祭りでとのこと。全然想像もつきません。ニタっと笑いながら「よかったら行きたいなぁ」と言っておきました。メールで情報くれる約束なので、ぜひ。

その後は、あまりに寒いので、よしこちゃんが「コートをあげる」と言ってくれたので、取りに行ってきました。勢いついて、晩御飯もご馳走になり、そのまま10時半くらいまで居座ってしまいました。ご主人と3人で2本あけてしまった!

おかげで、コートを2枚。お出かけ用セーター1枚。家用セーターやちょっと羽織る物がなかったので、これももらえて本当に助かりました。着古したら第3国などの寄付箱に入れるという約束です。

もう夜中過ぎましたけど、ほんまええ気分です。
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アルフレッド・シュラメック「ウィーン歌曲」ムジークフェライン22.10.2007

2007年10月23日 05時40分59秒 | Weblog
夜気温は6度。風も出てきたし、小さな雨も降っている。このまま明け方温度が下がると白い地面になりそう。今日まじまじとリンクの街路樹を見ると、緑と言うよりは、汚い黄色と茶色に染まっていました。街角にはいつのまにか「焼き栗・焼きイモ(ジャガイモです)屋」が出ています。これがまたおいしいんだけど、まだ買わない。どうせうまちゃんが来たら買うだろうから、今はブーツの為にもお財布の為にもがまんがまん。

さて、オペラ座歌手のシュラメック(バリトン)のウィーン歌曲のコンサートに行ってきました。会場は楽友協会ホールの地下にあるGlaesernerSaal(グレーゼルナーザール)前になぜか一度行ったことがあるんだけど、何のコンサートで行ったのか全く記憶にない。でも舞台後ろの金ピカの壁には記憶がある。「まあ、ウィーンらしい趣味の悪いホールだこと」と当時思った。

今日の演奏会、途中韓国人旅行者かなぁ、10人くらい入ってきて、途中でわけわかんなくて出て行ったけど、それ以外東洋人は私だけだったような気がします。それくらい地元色の強いコンサートでした。

歌の合間すべてにトークが入るのですが、小さいときからモーツァルト少年合唱団に入っていたときの話、オペラ座でのベームとの話、カラヤンとの話、フォルクスでドイツ語のフィガロをやったときの話、またウィーン訛りやウィーン人の小話などなど、たくさん話してたくさん歌ってくれるのはいいんですが、話の雰囲気だけ(何について話しているか)はわかるんです。で、途中の流れもなんとなくわかるんだけど、オチがわからん!で一人笑えない。これは寂しかった!!(オチはそれまで以上に強烈な訛りが入ってたりするもんだから、余計わからん)それでも不思議にトイレの話だけはわかったりするんですよね~。

チケットは立ち見なので3ユーロ。ここは立ち見で充分オッケイ。コートはいつものごとく鞄に押し込んだので無料。そして曲目知りたくて買ったプログラムは1.5ユーロ。なのに、曲目は代表的な5曲だけ書いていて、全曲タイトルがない。買うんじゃなかった…

それにしても、内容はわからないけど、トークが上手い上手い。音楽の話をしながら、1分に1回笑わせて、トークの方が本業か?と思わせる勢いでした。(お客さんお腹かかえて、鼻水出して笑ってました)なおかつ歌はKammerSaenger(宮廷歌手)の称号を持っているというお墨付きですから楽しくないはずがありません。

このウィーン歌曲って、同じ曲でも歌う人によって味わいが随分違うなぁと思ったし、人によって標準語に近いウィーン訛り~外国人には全くわからないウィーン訛りまでいろいろあるように思いました。私は私のウィーン歌曲があっていいんだろうなぁって思ったりもしました。

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ウィーン大学のボランティア

2007年10月22日 22時29分58秒 | Weblog
今日は、ウィーン大学日本語学科の日本語ボランティアに行ってきました。これは、日本語学科で日本語を勉強する学生たちに、直接日本語を話す機会をつくるというもので、現地日本人で興味があったり、ボランティア精神に旺盛な人が参加します。私も聞きつけて応募しました。(実は昔も一度行ってます。)

最初は簡単な自己紹介をし、その後、学生たちが用意した質問に答えます。「いつからきていますか?」「働いていますか?」「プラターにはいったことがありますか?」「楽器は弾きますか?」など20問ほど。はい・いいえだけの答えにならないように、また聞き取れる早さで話すように、そして簡単な文章を使うように努めましたが、学生の中にはお母さん日本人とか、日本に住んでいたことがあるという子もいて、そういう学生と他の学生の会話力の違いは大きかったです。(会話力と言うより、たった10日だけでも日本にいたことがある子は、日本人に話しかけることに億劫でないのです。まだ日本にいったことがない、普段、生活に学校以外の日本と触れ合っていない子達は、話し始めるのに勇気がいるようでした。)

最後に全体に向けて日本人側が自己紹介する場面があり、日本語とドイツ語の交換授業をしませんか?と宣伝してきました。もちろんドイツ語だけでなく、ウィーン訛りも!と言ったら笑いが出ていました。

でも、最近の学生は「まだ交換授業ができるほど話せないので、勇気がない」とか言う子もいて、あらあら昔とは随分雰囲気が違うなぁというのも、今日の感想。

この次は11月の終わりに学生と日本人でホイリゲに行く計画があるそうです。日本からちょうどうまちゃんが来ている時期なので、学生さんには日本語しか話せないうまちゃんがちょうどいい授業になるように思います。一緒にぜひ飲みにいきましょう。
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今日はたくさんしゃべりましたよ

2007年10月22日 03時31分46秒 | Weblog
相変わらず寒いです。

昨日まで「一日一言運動」みたいになっていましたが、今日はたくさんしゃべりました。家からは一歩も出ていないので、全部電話ですけど。

一人はオーストリアで最初のオーストリア人の友達Jutta。この人の電話番号も忘れてきたのでHPで検索。みつけたのでかけてみました。久しぶりだけど、彼女とは気が合うので、すぐ「いつ遊びに来るの?」となってしまう。クリスマスに来る?って誘ってくれたけど、オーストリアの一番南の州。山と牛しかいないようなところに、雪の中いけるかどうか不安なので、とりあえず「考えとく」で終わった。

次は、友達が紹介してくれたウィーン人のご婦人。国立歌劇場の合唱で歌っている現役歌手の人に、友達経由でウィーン歌曲を習うのにどうしたらいいか相談に乗ってもらっていた。昨日メールを書いたら、電話頂戴という返事だったので、電話したら、親切にウィーン歌曲をよくやっているという知人の先生を紹介してくださった。

そして、その先生にも電話した。男の先生で、Web検索してみるとウィーン物のCDなんかも出している感じ。「初めてで、どうやって勉強をはじめたらいいかもわからないんですが・・・」というと、ではまず一度あって話をしましょう。ということに。声の感じはかなりいい印象だったので、このまま私の考えている方向と同じ方向のウィーン歌曲の専門家だといいなぁと思っています。そうでなくてもなんらかの助言はくださるような気がします。火曜日に会ってきます。

何が一番たいへんって、電話が一番緊張します。(次が手紙)会って話をするのは、身振り手振りで表情や、言いたいことも通じるのでいいのですが、電話は声だけで、それも正しく話さないと誤解を招いたりするので、緊張でした。

少しずつ学ぶ環境も整いだしています。(私にしては出来すぎたスタートです)


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寒いです

2007年10月21日 03時22分07秒 | Weblog
その前に、昨日の夜は11時ごろ外で空砲だと思うんですが、なんども大砲のような音がして、「ここはイラクか?」と思いました。原因は不明。ちょっと怖かったです。その上、2~3すじほど向こうの宝飾店で今日強盗が入り、まだつかまっていないそうです。昔に比べてこういうのが増えています。

さて、なんか、毎日寒い寒いと言っているような気がしますが、家の中は暖房があるので、その気になればガンガン暖房つければいいのですが、11月にもならないのに、ガンガンつけると、あとから差額の請求がど~んと来るので、恐ろしくてそんなことできません。まあ、適当につけてます。(広いので少々つけても効かない)

外は鼻が赤くなるくらい寒い。暖かい冬は11月の初めにセーターで歩いていた記憶があるんですが、ジャンパー着て背中に力が入るか入らないかくらいの寒さです。手はポケットの中。すでに地上400メートルで雪が降っています。ウィーンも時間の問題。これから2月末までどんどん寒くなるんですよね。ああいやだ!

そして、今日もスーパーで一言しかしゃべらなかった。「40なら」だけ。「細かいの30ないの?」と言われて「40・・・」で終わりました。

買ったものはBackpapier(日本語でなんていうんだったっけ?クッキー焼くときの下地のつるつる紙)です。クッキングシートですか?パラフィン紙?これでさっきアイスボックスクッキーを焼いて失敗。焼き終わったらオーブンから出せばよかったのに、そのままにしてしまって、余熱で焼きすぎました。なんとか食べられます。

今晩は「ボディーガード」の映画観ながら、残りのシーツとカバー10枚アイロンかけます。
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だいたいの一日

2007年10月20日 06時02分11秒 | Weblog
毎日どういう生活をしているかと、詳細に書くと、非難轟々になるかと思いますが、とりあえずさらっと書くことにします。

朝は起きたら起きます。特に何時とか決めてませんが、だいたい普通は9時前。前日に国立歌劇場で立ち見をしたときはかなり遅いです。昼前まで起きられないでごろごろしている時もあります。

練習は午前なら10時~12時の間、午後なら2時~5時の間のどこかでしています。12時から2時は勝手にルーエツァイト(静かな時間)と決めています。もしかしたら3時までかもしれませんが、住宅によってこのような静かな時間というのがあり、その間は物音を立ててはいけないというのが通常です。だから洗濯機もゴーゴーいうので午前中に終わるか、2時以降に回しています。

今のところ練習は最大2時間くらい。もう少し慣れてきたら、午前・午後1時間半ずつとか延ばしていきたいと思っています。

それ以外はもっとも重要な朝ごはん・昼ごはん・ばんご飯。

月曜日の午後が週に一度のお掃除日。家が広すぎて、汚れないので週1でなんとかなっています。そのかわり広いので棚のホコリを落とすだけでも1時間。こっちの重たい掃除機をかけるのに1時間。かけ終わったら休憩しないと動けません。床拭きに1時間。休み休みやるのでまるまる午後はこれでつぶれます。(ちょっと大げさか)

フォルクスなら6時半、国立なら5時過ぎに家を出て、オペラに行きます。帰宅は10時半~11時前。それからご飯の時は、だいたいお酒も入って、寝るのは2時くらい。だから次の日起きられない。

土曜は基本午前中の練習だけ、日曜は練習しない。(静かにすごしたい人が多いから)なので土曜の午後~夜はアイロンデーにしました。日曜が週に1回のお風呂デーになっています。(それ以外はシャワーを2日に1回くらい。汚れないので最近はシャワーも面倒です)

今後は、ここに歌のレッスンとか、ドイツ語の個人レッスンとかが入ってくる予定です。できれば午前に練習をちゃんとして、午後は資料を作ったり、ドイツ語の歌詞をまとめたり、そういう机上仕事にしたいのですが、立ち見との関連がまだうまくいきません。考えてみれば一番よく勉強した最後の3年はほとんどオペラにいってないのではないかと思うようになりました。いつも夕方5時に歌い終わってその場でへばっていた記憶しかありません。当時に比べてもっと体力ないんで、なるべくうまく選んで、土曜などに見に行こうと思っているところです。

あとは何しているだろう?メールのチェックとブログの更新、買い物、テレビくらいです。ぼ~っとしていることが多いです。何かを考えたくても考えられないくらいぼ~っとして時があります。私が何も考えないでぼ~っとしていることは日本ではまずありません。そういう風に見えるときでも頭の中はフル回転のことが多いのです。なのでとても珍しい現象に自分でも驚いています。出かけないので、今日は「Ja(はい)」しか言ってないし、昨日は「Gruss Gott(こんにちわ)」しか言ってない。←どちらもスーパーで。あとは単身者特有の独り言。

今日は朝8時に日本に国際電話。パソコンの画面が立ち上げて1分くらいで急に真っ暗に消えるんです。画面はなんか写っている感じなんですが、画面の電気が消えてしまう。なので国際電話でサポートダイヤルへ。結論「修理に出してください」出せるわけないじゃん!(でも立ち上げるたびに画面のゆれとかも生じてきてなんとなくおかしい)

練習した後は、自宅でホットチョコレート(もちろん泡立てた生クリーム入り)を作って、夜は酒を飲みながら「ブリジットジョーンズ」の映画をみてやっぱりぼ~っとしていました。

そうそう、それでも先日ベルトを5センチ切りましたし、ブーツが左足だけ入りました。(※注:ベッドにひっくり返り、足を上にあげ、肉がブーツに入らないようにしてやっとです。)右足も前進が見られますが、あと5センチ上に上がりません。生まれて初めてのロングブーツなんです。本気で冬が来る前になんとかしたいものです。
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冬到来

2007年10月19日 03時06分13秒 | Weblog
今日の最高気温は9度。明日からもっと寒くなって、最高気温7度、最低気温は0度だそうだ。この週末ずっとそんな感じだそう。さっきTVでどんな冬になるか予報士の人が言っていたけど、「普通の冬」だそうで、ということは私の知っている普通の冬というと、真冬は雪が10センチ位降って、晴れるとマイナス10度くらいになる冬か?

短いコートが入った荷物はまだ来ない。もしかしたら船が途中で沈んだか、間違ってカンガルーのいる国に行ってしまったかもしれない。よくあることだ。出発前に一度預けた綿入りジャンパーを、ふと気が変わって出発前日の朝に京田辺のフレンドリーだったか?ファミレスで朝の7時50分に受け取った。今はこれでなんとかしのいでいます。

で、急に一段と寒くなったのが原因か、昨日の夜飲んだワインが原因か、それとも今朝食べたカビたチーズが原因か、朝からずっとお腹を壊している。何にも力が入らないので、練習も×。冷蔵庫に何もないので、トイレの合間に買い物へ。そのスーパーに米がなかったので、またトイレの合間に買い物へ。そこでも米だけなかったので、またトイレの合間に買い物へ行った。ビオフェルミン飲んだけど、まだお腹がぐるぐる言ってます。これからますます寒くなってトイレも近くなるのに、ヨーロッパはトイレが見つからないというのが最大の心配の種。

喫茶店に入ってコーヒー飲むか、学校に忍び込むか、家まで走って帰るか、ホテルに知らん顔して入っていくか(かなり勇気がいります)、大きなショッピングセンターや大きなデパートはトイレがありますが、そんなの街中にないし、ちょっとしたところはトイレおばさんいること間違いなしなので、なるべく避けています。

旅行中に何度もお金のいるトイレにいきましたが、駅のきれいかどうかわからない賭けのようなトイレで0.3ユーロから0.5ユーロ。つまり45円~80円くらいです。デパートや教会にトイレがある場合で0.5くらい。一番高かったのがミュンヘンの駅の下。とっても最新式で、シャワーなどの設備もあるところだったのですが(もちろんシャワーは別料金!)、そこが1.1ユーロ。つまり200円です。トイレ一回に200円払えますか?手だけでなく顔も洗ってしまいたい気分でした。

そんなこんなのお金を使って、無駄遣いをしたくないので、オペラに行っても、恥ずかしいですが、今はまだ薄いコートを鞄につめこんでクロークに預けていません。(1回1ユーロです。たぶん)そしてトイレもおばさんのいない最上階のトイレのみを利用してます。フォルクスの立ち見がたったの1.5ユーロなのに、なんでトイレに・・・!って思いませんか?思いますよね!

お腹が痛いから話が飛んでしまいました。なので今日は米を食いたい。ということで、ご飯を炊いて、白ソーセージを焼いて、ブロッコリーゆでて食べます。スモークサーモンは気合入れないと買えないので、その下の方にひっそりと置いてあった、安い鮭の(明らかに色つけてるやろ?っていう感じの)油漬けを買いました。これをご飯にのせてお茶をかけると口の中が「鮭茶漬け」なんです。どうも体調悪いと和食に行きたがっている自分がいます。やっぱり私も日本人か、と自覚する時間です。
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