Hanews-はにゅうす

ウィーン歌曲歌手、「はにうたかこ」の毎日のちょっとしたことを書いています

フォルクスオパー「ヘンゼルとグレーテル」6.1.2008

2008年01月07日 03時25分44秒 | Weblog
昨日はじっとしていられないくらい寒かったですが、今日は家より外のほうがあったかいです。フェーン現象とかで、3度くらいあります。3度で「うわっ、暖かい」と口から出るのですから、やっぱり寒い国ですね。

朝からゴロゴロしていましたが、今日は夕方の公演でヘングレがあったので行ってきました。ヘングレは今日で今シーズン最後の公演なので、もう一度見ておいてよかったです。というのも、お父さん役の人が急きょ代役になったのですが、その代役の人がすごくよかった。

トラッラララーホプサッサーのところなんかは、ホプサのところでいちいち玉子持ったままよろけてくれるからホプサッサーの言葉が生きてくる。ホウキも一回一回穂先の向きをかえてお母さんに迫っていくので、恐怖感がたくさん出ていた。芸が細かいというか、なんというか。でもそのおかげで、昨日まで聞こえてこなかったドイツ語が、なんだか聞こえるんですよね。言葉ではなく、意味が聞こえてくるって感じでした。このKutller(クトラーさん)に今後注目です。

そして、今日は少し遅れ気味に行ったので、立ち見のはしっこのほうになってしまいました。これじゃぁ、お父さんが出てくるのが見えないなぁと思っていたら、(お父さんは舞台の端っこで、窓から入ってくるので、正面か上手にいないと窓の外の様子は見えないのです。)ところが、下手の小さなお客さんにもお父さんが帰ってきたのがわかるように、家の中の壁にお父さんの動きが下手からの照明できれいに影になって映っているのを、今日初めて発見しました!いつもは仕切り壁にしか思っていなかったのに、今日はそこがスクリーンになって、お父さんの動きが下手から影で丸見えなんです。うれしくて、泣きそうになりました。そして、すごく考えさせられました。こんなにまでして全部のお客さんのことを考えているって本当にすごいと思いました。

確かに舞台は、一階の真ん中から見るのが一番きれいに見えるようになっていますが、だからと言ってすみっこの小さなお客さんが見えなくてもいいということではないと、今日は再確認。勉強になりました。

私の前の小さなお客さんが、公演中二回もとってもよく臭うおならをしてくれたのですが、それ以外はいい公演になりました。

帰りにワイマールでケーキを1個お持ち帰りにしましたが、てっきり紙皿に紙包装だと思っていたのに、普通のケーキ箱でした。これじゃぁ、おちおち「1個ください」っていえないなぁ。それにしても4ユーロ(650円)のケーキってきついなぁ…オペラ1.5なのに。なんなんだろうこの国のこの価格差は?

指揮Leopold Hager
お母さんDonna Ellen
ヘンゼルAnnely Peebo
グレーテルBirgid Steinberger
砂の精Elisabeth Musger
露の精Tatiana Sokolova
お父さんKlaus Kuttler
魔女Adolf Dallapozza
子どもたち Hochschulchor
コメント (6)
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