Hanews-はにゅうす

ウィーン歌曲歌手、「はにうたかこ」の毎日のちょっとしたことを書いています

バッハは白髪のおじいさん?

2008年02月29日 15時39分50秒 | Weblog
今日読んだネットニュースの中で、ロイター配信の日本語訳だったんですが、バッハの骨からデジタル復元したら、短髪で白髪の像ができあがった。これは「かつらをかぶった年老いた男性」という固定観念からはずれ、「バッハも足を踏み鳴らしたり、歌うこともあった健康的で活力に満ちた男性」であったと想像できる。とスコットランドの偉い先生が発表したという記事。

これ読んで笑ってしまいました。だって、ちょっとバッハについて読んでみれば、前妻・後妻あわせて20人もの子どもを作っていること、彼の作曲数がすごい数であること(どちらも体力ないとできません)、そして彼の曲の中には、じつにおもろいタイトルと内容の曲がたくさんあること、などなどが、バッハの苦手な私でもわかります。その上、あの時代に65歳まで生きている!

これが年老いた男性でしょうか?バッハだって青春はあっただろうし、30~40代のバリバリに働いた時期もあったさ。ただ若いときの写真もなかったし、若いときは(まだそんなに有名じゃなかったので?)肖像画を描いてもらえなかっただけなのでは?

バッハだって人間だ、足を踏み鳴らしたり、歌っただけでなく、走ってたし、踊ってたし、叫んでたし、もしかしたら子どもと転がっていたかもしれない。そんなバッハを想像しようではありませんか!

さて、今日は曇っているので、家の中はしーんと冷たい。外へ行くのもいやなので、あまりものでご飯をつくってじっとしている。歌のほうは少し声ががらがらするけど、充分睡眠をとっているので、たぶん大丈夫だと思います。

日本でも梅が咲いたとか。
こちらは一足先に、じゅんなさんの踊りで桜を咲かせる予定です。
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床の油拭き

2008年02月28日 21時03分23秒 | Weblog
なんだか春も近づいて、最近足元がギーギー鳴るようになってきた。そして数日前、ソファの下と、昨日椅子の下の木が割れた。私の体重のせい?と思ってギョェっとしている時に、師匠のセリフを思い出した「この床、時々油で乾拭きしてね。」そうか、油が足らないのだ。そういえば、なんだか乾燥した感じで、床の色が白っぽくなっているのは、そのせいか。

それで、今日は朝から床の油拭き。小学校の時にやっていた、あの白い水のようなワックスをこぼしてはモップで拭くという作業を、繰り返しする。3部屋1時間半の作業でした。(腕が疲れた)今は窓を全開にして、乾かしている所。床もお肌も乾燥はいけませんね。

窓が開いている間は練習できないので、(窓開いても大丈夫なくらい暖かいのですよ!)その間にコンサートでしゃべるドイツ語の練習をする。ドイツ語のこういうオフィシャルのおしゃべりがとっても苦手。もちろん日本語も結婚式の司会とかは絶対引き受けないことにしている。ひと言間違ったら全部ひっくり返ってしまうようなしゃべりは、いまだにできない。

なので、これもやっぱり自分で作った原稿を、友達にみてもらって、それを紙に書いて練習している。たった4~5行なんだけど、自分で作った文章がほんの少し違うだけなので、かえって正しく覚えるのがたいへん。その上その文章が自分の脳みそ(ココロ?)から出ているようにしゃべるのはもっとたいへん。

そろそろ床がぺたぺたからスルスルに変わってきたので、窓しめて、買い物行って、お昼でも食べます。ではまた。
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印刷終了

2008年02月27日 22時06分00秒 | Weblog
いろいろありましたが、プログラムをやっと印刷できました。白黒ですけど、こっちは、今回の規模ならこれで充分です。


今朝ホールへ行き、プリンターにつなげようと思ったら、USBケーブルじゃない!まずそれであわてました。でもプリンターをひっくり返したりして見ていると、1箇所だけUSBの口を発見。次にコードを他の場所にあるコピー機からはずしてきて、そして私のパソコンにプリンターをインストールして…と、汗かきましたが、ホールの方のお力でなんとか印刷までたどり着きました。(たった1部印刷完了するのに2時間半かかりました)

来週の月曜日に今度はコピー機でたくさん印刷するそうで、それまでにまだ間違いがあったら言ってね、と言われましたが、もう見る気なしです。(だって見つけたら、またパソコンかかえてホールまで行かないといけない)

でも、今回本当にこのホールでよかったと思います。とにかくホールのみなさんが親切なんです。残念ながらホール運営が主ではないので、こういった印刷の知識や、演奏会のことについては、どれほどご存知ないので、困った時はとりあえず一緒に悩むという形です。でも、いつ電話しても、いつ行ってもウェルカムで迎えてくれるし、なんとかうまく行くようにと努力してくれているのが、よくよくわかる。こういうホールだと、私も「なんとかちょっとでもいい歌うたわないとなぁ」と思ってしまう。

日本にも、こういう小さな音楽ホールがたくさんあるといいんだけど。
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オーストリアがオスカーを取った

2008年02月27日 02時35分10秒 | Weblog
ここオーストリアは、先日のオスカーの外国映画部門だったかでオスカーを取ってしまいまして、die Fälscher(日本語で『ヒトラーの贋札』)という作品です。テレビ、新聞など、一部でかなり盛り上がっています。どんな映画だとかはよくわからないので、まだなんとも言えませんが、これがオーストリア初めての受賞だそうです。そして映画監督はサッカーのファンなのか、「この受賞のままサッカーのヨーロッパ選手権に続いてくれたら~」みたいなことも言っておりました。今年はオーストリアにいろいろ「気」が集まってるんですかね?いいことです。

なのに私は、身体もだるく、練習する気力も、ご飯食べる気力もなく、なにやら今日はぼ~っとしてしまいました。1時にクリスチャン君が「家でも咲いたから花の写真持っていくよ。」と来てくれたけど、かなり低いテンションからスタートしてしまい、気の毒でした。今日は日本語なしで、楽なドイツ語のほうでおしゃべりしてもらって、なんとか3時間弱をすごしました。(通じない日本語を説明するのがたいへんなのと、ドイツ語は3時間話しても喉がおかしくならないので)

でも、ちょうど食べられないものを日本語で断るときには?というテーマで笑わせてもらったので、少し気力が出てきました。

ここ、オーストリアは海がありません。なので、昔はほとんど魚はなく、たべるといったら川魚のマスくらいでした。なので、彼のように食に対して消極的な人間からしてみたら、「タコ」は8本足があって「蜘蛛」みたいだし、「サザエ」は「カタツムリ」を食べるようだし、「魚の卵は見ているだけで気持ち悪いし、魚でなくとも、カエルを食べるのはありえないし、鳥の内臓(砂肝や心臓もダメだそう)なんてとんでもないそうです。
いじわるな私は、ついつい「スーパーでね、鳥の卵巣に卵玉ついて売ってるんだけど、あれを甘辛く煮込むと美味しいのよ。」なんて言ってしまいます。想像してしまったのか、気持ち悪そうな顔をしておりました。

明日は、朝からホールへ行って、私のパソコンに向こうのプリンターをインストールして、印刷できるかどうか試します。乞うご期待…。ふぅ。
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読めないパソコン

2008年02月25日 21時04分30秒 | Weblog
いつものことだから、覚悟はしていたけど、やはりコンサート直前になると、いろいろ起こる。(たぶん、この先まだ起こると思う)

ちょっとした細かいことまで、手配をしておかないと、最後、会場へ行って「あれはどうなってるの?」となったときに、それ自体がたいへんなのではなく、「えっ?」と思った時のパニック感が怖いので、そういう要素を含むものに関しては、あらかじめ準備することだけが回避の手段。もともと気が小さいので(と言うといつも「うそでしょ?」と言われるが、心臓は思いっきり小さく出来ている。)ちょっとしたことに弱い。「受付にハサミがありませ~ん!」とか言われただけで、パニクル自分がいるのがわかっているので、ハサミの心配まですることになる。ハサミ一個のために声が出なくなることもあるのだ。

で、今日また一つ問題。会場が印刷してくれるはずのプログラム。メールに貼り付けて送ったら「文字化けして読めません」。そうりゃそうだ。だってプログラム半分日本語だもん。日本語学科の学生や、こっちに住んでいる人たちとなんの支障もなく日本語でやりとりしていたけど、普通のこっちのパソコンは日本語ソフトが入っていない。なので読めないのは当たり前なんだ!ということに今日はじめて気づく。

しかたがないので、今週中に私のノートパソコンかかえて会場まで行き、プリンターに直接つないで印刷しようということになった。(プリンターは何語を書いているとか関係ないと思うんだけど…)これでひと手間もふた手間も増えた。もしそれでもだめだったら…。手はある。あと1週間ある。と自分で呪文のように唱える。

せっかく何人もの手をわずらわして出来た超大作のプログラムですから、絶対お客様にご披露しないことには、浮かばれません!
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消えたぞうきん犬

2008年02月24日 19時04分01秒 | Weblog
私が昔留学してきた頃は、ウィーンでみかける犬といえば、この「ぞうきんいぬ」か怖いシェパードだった。

ほとんどが年老いたおばあさん、おじいさんに散歩に連れられていた、この「ぞうきん犬」の本名はよくわからないけど、私たち留学生はそう呼んでいた(と思う)。おそらくダックスフントと雑種を混ぜた犬で、体の形はダックスなんだけど、毛がぞうきんみたいな、それも何百回も床を油拭きしたみたいな色で縮れた毛の犬だ。

最近ここウィーンでもいろいろな犬をみるようになって、高級犬のゴールデンレトリバーとかが大きな顔をして歩いている。で、見渡してみると、あのぞうきん犬がいない。流行らなくなったのか、犬も「混ぜるな危険」と言われるようになったのか、それともぞうきん犬をかわいがっていた年代があちらの世界に行かれたのか…

あんなに「うわっ、きたなさそ~、ぶさいく~、かわいくな~い」と思っていた、ぞうきん犬ですが、いないとなるとこれもまた寂しいものです。
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ドイツリート植物図鑑「Schneegloeckchen」23.2.2008

2008年02月23日 23時41分34秒 | Weblog


知っている人も多いと思いますが、もう10年以上前からやりたいと叫んでいるけど実現しないのが、この「ドイツリート植物図鑑」の本作成。昨年は自費出版の講習会まで行ったけど、予算250万ですなんて言われて帰ってきた。それなら、自分のブログや(将来的にはホームページで)発表していくのも一つの手かもしれないと思うので、今日記念すべき第一弾をここに。

シューマンの歌曲にSchneeglöckchen(シュネーグレックヒェン)という花の名前の曲があります。日本では見たことがない花なので、みんなこの歌を歌う時、どういうふうに想像をたくましくして歌っているんだろうと不思議に思ったことがあります。なので、写真を撮って公開するのが私の使命?だと思っていたところがあるので今日でかけてきました。

本当は朝6時に起きて早朝の露のかかった花びらをなんて考えていたのですが、夜中に腹痛を起こして断念。昼から出かけることにしました。

今日歩いた場所はロバウというドナウ川沿いの湿地帯公園みたいになっています。お天気がよかったせいか、散歩に出ている人も多く、写真のように馬に乗って散歩している人もいました。


しかし、ぐるっと見回してもシュネーグエックヒェンはみつかりません。道行くご夫婦に尋ねてみると「あら~2週間来るのが早かったわね!」とのこと。庭先には咲いているところもあるけど、自然の中はまだまだだそうです。よくよく見てみると、川沿いにシュネーグエックヒェンの葉っぱだけをたくさん見つけました。これはコンサートが終わったらすぐくらいにもう一度行かなければならないようです。

それでも散歩しているとお家の庭に咲いている所をみつけました。フェンスが邪魔で写真が撮れないなぁと思っていたところに、家主と思われるおじさん発見。お願いして庭にいれてもらい、念願の写真撮影完了です。


高さ10~15センチくらいのとってもかわいい花です。シューマンの曲もこの花ににつかわしいかわいらしいつくりの曲になっています。
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あと2週間

2008年02月23日 01時05分15秒 | Weblog
今日は金曜日なので、あと2週間でコンサートというわけなんですが、おそらくよっしー&じゅんなのお二人がウィーンに来たら、分けわかんないうちに1週間たつだろうから、正味1週間だと思っておかないといけない。

それにしても、何度歌っても、何年歌っても「からたちの花」は難しい。この前ユーチューブで他に歌っている人とかのを見たけど、かなり有名な人でも???と思ったりするところ多し。それだけ難しいということか。他の「鐘が鳴ります」とか「この道」とかも曲としては難しいんだけど、レベルが違う。なんでこんな嫌な音域でこんな詩がくるんだよ!と叫びたくなくことしばしば。

そんなこんなで練習量が、それも半狂乱だったりする練習が増えているので、上の階から苦情がこないかドキドキだったんだけど、たまたまこの前エレベーターで一緒になったおばさんが上の住人だとわかり、うるさくないか聞いてみたら、「昼間はほとんどいないから大丈夫よ。」とのこと。ほっとしました。(でも夕方練習していると、時々上からクラシックとは毛色の違う曲が大音量で聞こえてくることがある…)

今日のウィーンは15度。家の中はごっついコンクリートで囲まれているので冷え冷えしていますが、外に出たらびっくりするくらいぬくぬくしていました。もうちょっとでジャンパー脱ぎたいくらい。このまま3月まで行ってくれ~!

今から、日本で出発前に見損ねた「アルプスの少女ハイジ」の最終回を(ドイツ語だけど)見ます。では今日はこのへんで。
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せっかくお話いただいたのに

2008年02月21日 23時04分46秒 | Weblog
今日オーストリア人の友人のユッタから、3月14日にケルンテンでコンサートしない?とお話をもらったのですが、14日はよっしーを見送りに朝から空港にいるので、やもなくお断りしました。その地方のいくつかの幼稚園の集まりのバザーのひとつの出し物として話をしてくれていたのですが…まさか14日とは!残念です。でもそういう公共のことに使える講堂のような場所があるそうで、そこにはピアノもあるので、また何かたくらんでくれるとありがたいですね。

できれば、今回のウィーン以外でも、どこかでコンサートができたらいいなぁ(たとえ数曲でも!)と思っているので、また何か話があれば積極的に乗っていきたいと思います。

さて、相変わらずブーツは履けているのに、体重が…増えていた。なので夕食をやめて、朝と昼だけにして、ためしにカロリー計算してみたら2食で普通の人間の摂取カロリー軽く超えていました。原因はバター、生クリーム、チーズ・チョコレートの高脂肪乳製品。反省!

暖かいと言いながらも、そういう時は家の中は涼しいので、どうしてもこてっとしたものを作ってしまう。同じコテッとしていても、お好み焼きやトンカツのほうが、ジャガイモの生クリーム焼きよりよっぽどカロリー低いし、野菜が多いと思うので、ちょっと食卓メニューを変えていかねばと大いに反省しているところ。

だからといって、和食を中心にすると高くつくしなぁ・・・
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ちょっとうれしい、先生の変化

2008年02月21日 01時48分43秒 | Weblog
今日はいい天気だ!10度ある。帽子いらない。ジャケットでOK。空は高く、青く、太陽は強く、そしてオーストリアは今夜(明日の朝4時ごろ)皆既月食だ!

さて、今日は2週間ぶりにウィーン歌曲の先生のレッスンに行ってきました。3月に来るよっしーさんと受ける曲を先に私だけ見てもらおうと思っていたので、その曲をば持参して行ってきました。今日はなんだか先生がいらいらしているのかなと思ったけど、そうでもなく、でもなんだか怖い。よくよく観察していると、今までと注意している観点が全然違う。今までは、できていない発音・雰囲気を正しく直してもらっていたが、今日は「意味がわかっているのに、この言葉が伝わってない。聞こえない。」と来た。つまり表現を訂正ではなく、要求してきたのだ。あぁ、とうとうコレペティさんと同じことを言い出した。

コレペティさんのレッスンがきついだけに、ウィーン歌曲の先生のレッスンは楽しくって、気分よく歌えて~と思っていたけど、そうも行かなくなってきた。

たぶん今日の雰囲気は「意味もわかっているし、歌も歌えるし、で、なんでもう少しここの単語の雰囲気が出ないんだ?」と思っていると見た。もちろん前から、それは教えてもらっていたけど、本人はやってるけど、いわれないと「もっと!もっとなんだよ」というのに気がつかない。そこにそろそろイライラしだしたと見た。

ウィーン歌曲、メロディッックなだけに、歌いだすと気分よ~く歌っちゃうんですよね。これがいけない。気をつけて練習します。それにしても、今日持っていった「ウィーン我が夢の街」は家で練習するの恥ずかしいです。だってウィーン人全員知っているはずだから、きっと上のおばさんも、下の階の歯医者さんも、その患者さんも「あっワルツの感じがちょっとへん」なんて思ってるかも?と思ったら恥ずかしくて練習できません。

オペラは最近全然行ってなくて、今日で最後の「カバレリア」もあさっての「ナブッコ」もたぶん見逃すことになりそうです。今ちょうどコンサートのプログラムの最終訂正をみなさんに依頼したところです。これが出来上がると、印刷。ここまで持ってくるのが大変でした。(もちろん手伝ってくれた人のおかげ)印刷も自分でコピー屋でと思っていたら、ホールで印刷もしてくれるとのこと。助かりました。

「ドイツ語で電話かけるのいやだなぁ、相談に乗ってほしいんですがってドイツ語で言えないなぁ、ホッチキスってドイツ語で何?表紙は?真ん中止めるって?」と思っても、とりあえず電話して、何とか(見えてないとは思うけどゼスチャーで)しゃべる。ダメモトと度胸を決めて行動にうつすこと。これが毎日ちゃんとできたら、私の人生明るいんだけど、この電話するのに数日かかっているのが味噌。







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フィルムミュージアム「東京物語」19.2.2008

2008年02月20日 08時02分34秒 | Weblog
今日はクリスチャン君と約束して、ウィーンのフィルムミュージアムでやっている日本の映画を観にいってきました。時間が出来たら行くわと言っていたDoさんも来ていたので結局3人で見たのですが、二人はなんともないのに、私だけ最初から最後までずっとうるうるしてしまいました。

この2週間は「増村保造フェア」とでもいいましょうか、ずっといろいろな作品を上映していたのですが、その中からあらすじを読んで、また、笠智衆さんも好きだったので、どうせ観にいくならと私が作品を決めて約束していました。

ずっとうるうるしていたのは、お母さん役の東山千栄子さんの後姿が、私の記憶の中のおばあちゃんそっくりなんですよね。それでなんか思い出してしまって、遠目の後姿が映るたびに物語と関係なくズルズル鼻をすすっているので、かなりかっこ悪かったです。

また、原節子さんを初めて見たのも今日。顔写真くらいは知っていたし、短いショットはテレビとかでみたことがあったけど、こうまじまじ見るのは初めて。本当にきれいな人だったんですね。(あの時代に!)おもわず「この人、日本のマレーネ・ディートリッヒだから。」と言ってしまいました。

作品はいろいろな所が面白かった。市電が走っている私の知らない東京があったり、行ったことのある尾道のお寺や町があったり…いちばんは、「そういえば昔の日本人、こんな動作だったし、こんな考え方をしたし、こんな気遣いもしたし、そしてこんな日本語使ってなぁ。」ということ。両親に敬語だったり、ちょっとした動きや、気の使いよう、生活スタイルが、記憶のスミに残ってはいるものの、それが映画だったのか、実際だったのかわからないくらい私には遠い。なによりも物言わないのに通じてる、言葉には出さないけど雰囲気でわかるところがよかったです。

うれしかったのは、会場が100席くらいだけど、ほぼ満席だったこと。それも日本人は10人くらいで、あとは全部こっちの人。クリスチャン君はほぼ毎日来ているらしい。こんな古い日本ばかり見ているので、彼の日本語はおかしい。それとも彼の日本語が正しくって、私たちの話している今の日本語がおかしいのか?考えさせられる部分もある映画でした。日本の古いのはほとんど見たことがないので、これも帰国してからの一つの楽しみになりそうです。

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Artnerでランチ

2008年02月19日 03時11分03秒 | Weblog
今日はいつもの、といっても私は両方によく会っているけど、3人で会うことはなかなか普段ないのですが、よしこちゃん・さばくさんの3人でArtnerというワイン屋(ワイン農家)がやっている市内のレストランにランチに行ってきました。4区Frolagasse6

アルトナーは有名なワイン農家で、国内ワイン試飲会にもよく顔を出していますし、私もその時に試飲して、5点満点の3.5をつけています。(悪くないなって感じの味)

そこが出しているウィーンレストラン、よしこちゃんがぜひ行って見たいというので、3人でためしに行って見ました。値段はランチが前菜+メインで7.9ユーロなので、この白いテーブルクロスのお店からしたらそんなに高くない。(私は白いテーブルクロスに弱い)

最初のフォアグラ?のパテ、木苺のソースみたいなのは、パンにつけて食べました。二人は魚のカレースープ、ココナッツ入り。メインは全員が豚肉のご飯煮込み。これが思ったより塩辛くて(お酒が美味しく感じるような味)普通のお昼には(飲んでますけど)ちょっと味が濃かった。

お酒は私が飲んだカルヌントゥムという名前の赤ワインが8分の1で3,6ユーロ、グラスワイン500円くらいか。それだったらよそへいく、いや瓶で買って家で飲むかなぁって値段です。でもこれは当たりではないけど、はずれなかったのでOKといったところ。私はデザートに追加でリンゴのミルフィーユを食べましたが、これはいまいち。(後で食べたよしこちゃんちお手製のザッハートルテのほうがずっとおいしかった!)

できれば春にこまこまさんが来た時に、郊外のワイン屋のほうへ行き、ここの本店、ホイリゲの気軽なほうで食事しながら飲みたいなぁというのが一番の希望。

調べてみたらこちらは春に各村で「ワイン祭り」が目白押し。一定の料金を払えば、村中のワイン屋のワインを試飲して歩けるらしい。ふっふっふっ…楽しみだ!

あっそうそう、ブログに書いてと言われたこと。最近変な話ばかりなので、そのついでにこんなのどう?と言われた。「オーストリアでは、宝探しのことを、シュニッツェルヤークト」と言うのよ。」と。訳します!「トンカツ狩り」です。そう肉のトンカツシュニッツェル。それを探すということで、宝探しになってしまうそうです。もちろん正しくは「Schatzsucheシャッツズーヘ」なんだけど、そんな風にも言うんだって。思い出せたので書きましたよ~!

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ヨーロッパじゃないヨーロッパ

2008年02月17日 23時14分10秒 | Weblog
暇な日曜なのでもう一つ。

近頃コソボが独立する云々でニュースが多い。なので、もしかしたらまたなんか危ないことでも起こるのではないか?とちょっと心配だったので、そういう時は日本の外務省 海外安全ホームページ を見ることにしている。

もちろん昔ユーゴスラビアが内紛、分裂した時は、ここオーストリアは本当に隣の国だったので、とてもぴりぴりしていたし、たくさんの難民も見ました。でも今回は近いと言っても離れているので、もし何か起こってもさしたる危険はないと思います。(私がそう思っているだけですが)

で、その外務省のHPを見ていて、変なことに気がついた。ヨーロッパの地図上に、なぜかクリックしてもなにも出てこない場所がある。ここは何の国?と思い出そうとしたけどわからない。調べてみたらヨーロッパの中のロシアだった。

ポーランドとリトアニアの間にちょこっと挟まれたところにある。国だといってもいいくらいの大きさ。名前は「カリーニングラード」ロシアの飛び地だそう。もちろんヨーロッパの歴史を見ると、昔はドイツ領だったとか、戦争後ロシアになったとかいろいろある。でも今はちゃんとしたロシア領だそう。今初めて知った、ヨーロッパじゃないヨーロッパです。

それにしても、外務省の地図をいろいろさわって遊んでいると勉強になりますね。知らない国ばっかり!外国出身力士の出身国でしか聞かない名前の国を見つけて、「こんなところから来てるの?」とびっくりしてます。



 
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スーパーのお姉さん

2008年02月17日 21時34分06秒 | Weblog
今日は日曜。お天気良いけど、最高気温1度なので外へ出ないことにしています。(ちょっと鼻水でるし)

さて、だいたいの買い物は近所のスーパー2軒でまかなっています。安いほうのホーファーは、時給+どれだけ働いたか(レジ打ったか)によって給料が違ってくるので、親切だし、挨拶もきちんとしてくれるから気持ちいい。

問題は近いほうのスパーのお店。ここや「ビラ」と呼ばれる最大級のお店は、店員さんが普通の時給なので、サービスがとても悪い。(そう、時給なので、お客さんが気分悪くなろうが、腹立てようが、待たそうが、そんなの私の時給に関係ないらしい。なので笑顔を振りまかなくていい。)

その中でも特に、「おねーさん、そんなに働くのが嫌ならやめてくれ」と思うくらい、毎日毎日嫌そうな顔をして働いている肉売り場の女性がいます。(以外に美人の30代)今までに何回か「この肉は煮込みようですか?」とか質問しても「私はよく知らないから。」とにこりともせずに答えて終わり。

そんな毎日が続く中、私は凝りもせず毎日(同じ赤い帽子とマフラーをして、いいかげんに客の顔は覚えろと思いながら)買い物に行っていた。

そして一昨日、そのお姉さんが初めて笑って冗談を言った。私がロストブラーテン(ちょっと硬いステーキ肉)を1枚ほしいといったら、10キロの持って、「全部?」って聞いてきた。あわてて「そんなの一人暮らしなので食べられません。」と言うと、下向いたまま独り言のように「ジョーダンよ」と言って、笑顔で肉をくれた。なにがあったのだ?おねーさん!とうとう私の顔を覚えたか?それとも彼でもできたか?

そして昨日。今度はミンチを300グラム頼んだ。お姉さんは肉の塊を切って、ミンチ製造機に入れた。量ってみたら・・・「ちょっと超えるけどいいでしょう?たった2ユーロだし。」という。450グラムだった。こっちの「ちょっと」はスケールが違う。

私は昨日の冗談が本当かどうか確かめたくって「いやいや値段じゃなくて、問題は今日から毎日ミンチが続くと思うと・・・」と言ってみた。するとお姉さんは「あら~食べるものが充分あるっていいじゃない!」とまた笑顔で返してきた。やはりおかしい。お姉さんに春が来た。

ところが、そのセリフを言ったとたん、後ろのおばさんに「こっちにもお客さんがいるでしょ。」としかられていたお姉さん。お客さんは一人だったので、そのおばさんが対応すればすむこと。それに、私は無視。日本だったらまず私に向かって、「いつもありがとうございます。」とか言って、その後、「すみませんけど、こちらのお客さんお願い。」となるのにね。「私がすること。私がしなくていいこと。」の区別がすごいきついです。

もう一つ。昨日クリスチャン君から聞いた話。彼は数日前デジタルカメラを買った。でも家で試してみたら動かない不良品だった。それを昨日交換に行ったら、なんと追加で30ユーロ(5000円)取られた。なんで?彼は日本語学科なので、「日本じゃ絶対違う対応ですよね?僕今日一度も謝ってもらえなかった。」と嘆く。そう日本じゃちゃんと謝ってもらえると思うよ。日本ほど下手に出てほしいわけではないけど、末端サービスがまだまだだなぁと思います。

スーパーのお姉さんは来週もそのままそのまま!



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もう少しで鍋を焦がすところでした

2008年02月17日 00時38分38秒 | Weblog
今日は昨日の約束どおり、いや、昨日の予定では昨日の内に焼くはずだったケーキを朝から焼いて、そしてその横でミュンヘンソーセージを湯がいているはずだった。ところが、お湯だけわかしてそのままにしてしまって、もうちょっとで鍋を焦がす所だった。

で、この「私はもうちょっとで鍋を焦がすところだった」をドイツ語でなんていうのか聞いたら、ドイツ語で「私は」焦がさないらしい。「鍋」が焦げるが正しい。と言われて頭がおかしくなっていく自分あり。

そうなんです。日本語ほど「誰が」があいまいな言葉ないんじゃないか?って思います。「昨日髪きりました」なんて言うと「ヘアーデザイナーか?」と思われる。「昨日髪を切らせました。」にしないといけない。

「宿題たいへん死にそう」もあまり言わないそうで、私が訳すと「私はまもなく死んでいきます」と、とってもマジな文章になってしまう。(宿題が私を殺すが正しいそう)「死んでやる!」は「自分を殺してやる!」って言わないといけないし、その辺のどっちから見たドイツ語にするんだよ~ってところがよくわからない。それに、日本じゃ一言で言えるのに、こっちの文章にするととっても長くなるから、言ってる間に気が変わるんじゃないかって思うくらいです。

クリスチャン君からは相変わらず面白い質問が目白押し。「てめぇと貴様の違い」(今週の日本映画フェアで覚えてきた)、「じゃ、とじゃあの違い」「会社に電話して、もしもしって言わない時は、なんていうのか」「手紙ではに~様以外になんか書き方はないのか?」(こっちは始まりも終わりも何種類と言葉かけがあるので、だいだいいつも○○様でいいんじゃないの?っていうのに納得できない様子。だからといって私にメールで「拝啓」「草々」は使わないでほしい)

そして、帰りに「カールスプラッツまで一番早く行く方法を教えてほしい。すでに遅刻している。」と言う。誰かと約束してたのか?何で言わないの?と聞くと、「だってさっき都合が悪い時にいちいち理由を言わないのがよいって言ったから、理由はいいません。」とのこと。いやいや違うよクリスチャン!これは次回ちゃんと訂正しないといけない。そういう時は理由を言わないのがいいんじゃなくて、最初に「今日はちょっと用事がありまして、○時に失礼します。」と言うのが正しいのよ~!

彼曰く、「オーストリアでは友人どうしの会話で、何かのお誘いを断る時は、なるべく理由を言うのがいい。」と言っていたが、私は「日本では、そういう時はあまり理由をいろいろ言うのではなく、ちょっと用事がありまして、と断るんだよ。」と教えたのだ。それをなぜか「理由言わないで黙っていたほうがいい。」または「次の約束があるけど言わないで我慢したほうがいい。」になっていた。あちゃちゃ。

そして極めつけは「うん」「ううん」の発音はどうするのか?これ人によって違うし、口あけても閉めても私たち言えますよね?その上それにあわせてちゃんと頭を動かせるし、わざと頭を止めても言える。それが難しい。必死に私の口元を観察しながら上手に「うん」「ううん」を言おうとしているのに、上手く言えない。彼らはこんな努力もしているんです。
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