Hanews-はにゅうす

ウィーン歌曲歌手、「はにうたかこ」の毎日のちょっとしたことを書いています

バーデンに行ってきました

2008年01月24日 23時46分18秒 | Weblog
今日はウィーン歌曲の作曲家、シュトレッカーの奥さん、エリカ・シュトレッカー夫人に会いに行って来ました。バーデンは今までに何度か行ったことがありますが、夫人が住んでいるあたりは初めて歩く街並みでした。まずはその豪華な家にびっくり。こちらでヴィラと呼ばれる庭付きの家なんですが、ステンドグラスの窓が雰囲気を作っている、すてきな家でした。(すごい豪邸!)インターネットなどで調べると、楽譜屋をしていると書いてあったので、てっきり普通のお店だと思っていたので、ちょっと入るのもこわごわでした。

まずは、楽譜などがおいてある部屋へ案内していただき、ソプラノの声で歌える曲の楽譜(すべてピース楽譜)を見せてもらいました。その間にシュトレッカー氏に関する質問をいくつかさせてもらったり、また彼の仕事部屋(ピアノがある部屋)なども見せてもらいました。実は、シュトレッカー氏の作品を扱う出版社を当時から持っていて、その出版権からなにから全部管理してるのだということが話から想像できました。

いろいろな話の中で、一番ためになりそうなのが、シュトレッカー氏はオペレッタ「メリーウィドー」の作曲家レハールなどとも親しかった(レハールのほうがかなり年上だということですが)らしく、そのレハールから馬車の中で受けた忠告?教え?を一つ教えてもらいました。「もし、他の人が君のことをねたんだら、相手にしないで、さっさと仕事をしてもう1曲作りなさい。そうすれば、君はその人たちをもっと怒らすことが出来るだろう。」という内容。ちょっと訳がへんですが、つまりへんな野次中傷には相手にせず、自分の仕事をすれば、差もつくし、自分の為にもなるってことでしょうか。きっと、若くして有名になりつつある頃に言われたんでしょうね。

もう一つは、「預言者はお国で育たず。」(直訳するとこうなった)格言。なぜかウィーン歌曲は外国の歌手には良く歌われているんだけど、ウィーンでは、はやっていない。これは、例えばゲーテ研究が日本人が一番だといわれたり、反対に日本の研究を海外の人のほうがよくやっていたりするようなことと似ていますね。なので「日本人がウィーン歌曲を歌うことについてどう思いますか?」という質問にも「日本人はまじめにきちんとされる国民なので、正しく伝えてくれると思って、よろこんでいます。」とのこと。ご自分もそう若くないので、自分がいなくなった後もご主人であるシュトレッカー氏の音楽を後世に伝えていく為に団体を作り、コンクール開催を初め、活動をしていくように整えているところだそうです。

シュトレッカー氏の作品の中で私はまだ一番有名な「ロバウにて」という曲しか知らないのですが、「ロバウにてが一番有名ですが、でも一番本人が好きだったの何ですか?」という質問には、「答えるのが難しいわね。全部大事な子どもだから。でも作品番号は1番ではないけれど、最初のウィーン歌曲というのがあるので、それは彼にとってとても大切な曲だったと思う。」と。もちろんその曲も楽譜買いました。

もちろん楽譜屋さんなので、ピースは1部4.5ユーロ。17部買って、ちょっとまけてもらって75ユーロ。それにお勧めCD1枚だけ買って、しめてまた90ユーロ。今日は覚悟していたので青くはなりませんでしたが、帰りにワインは2本しか買えないなぁと思いながら、ヴィラを後にしました。

その後、街の中に出て、ツーリストインフォメーションで「お昼の食べれるホイリゲ教えて!」と言って教えてもらった店、全滅。(全部誤情報で15時~開店だった)仕方がないので、魚マークのノルトゼーで昼の定食を食べ、気も新たに「ヴィノテーク(街のワインの博物館・ご飯はないけど、試飲ができる)」へ行ってみた。が~んここも昼休みか!15時半まで休憩。時計は12時半。3時間も待てないとあきらめてウィーンに帰ってきました。

朝のテレビの星占いは、「ふたご座最低」だったので、いったい何があるんだろうと笑顔のやけくそ状態で待っていたのですが、「ワイン飲めねぇ」ということだったんですね。
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フォルクスオパー「アンナカレーニナ」23.1.2008

2008年01月24日 05時53分16秒 | Weblog
立ち見の券を買っているのに夕方まで忘れていました。あわてて行ってきました。
ウィーンに来てはじめてみるバレエです。フォルクスのバレエは「よく転ぶ」という記憶しか昔はなかったのですが、最近はレベルも上がったし、この前の「マックス&モーリッツ」はめっちゃおもしろかったし、それで今日も行ってみました。

内容はアンナカレーニナがよくわからないので、なんですが、(トルストイの小説ですか、帰国したら読みます。)緊張感は絶えず失わず、最後まで保っていた感じがします。休憩後は見入っていました。主人公のアンナを演じた人に拍手が多くて人気でした。とても美しいと感じさせるダンサーで、節々の折り曲げ方がとてもきれいでした。フィギュアスケートがこれくらいきれいだったら満点だろうなぁなんて思いながら見てましたから、所詮素人です。

そして、一昨年のバレエ経験からか?「あっ、こんなリフトもある」「あんなリフトも」「こんなことまでできるのかぁ!」と持ち上げるたびに感動してしまいました。どのポーズも今のこの身体の硬さからは不可能なポーズばかりでございました。

振り付け・演出Boris Eifman
舞台Sinowi Margolin
衣裳Slawa Okunew
照明Gleb Filschtinski

指揮 David Levi
アンナDagmar Kronberger
カレーニンEno Peci
ウロンスキIvan Popov 他
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明日の予習してます

2008年01月24日 00時10分09秒 | Weblog
今日は昨日のレッスンが終わってちょっと気が抜けたのか、歌は歌う気がせず、かわりに家でだらだらと、明日の予習をしています。

明日は郊外に行ってウィーン歌曲の作曲家の奥様に会うのですが、その作曲家の作品はまだ超有名な1曲しか歌ったことがないので、ウェブで人となりを調べたり、今持っている楽譜の中から、同じ作曲家の他の作品がないかどうか見たりしています。

あとは、私の自己紹介や「なぜ日本人がウィーン歌曲なのか?」についてはすでにたくさんの人に話したので、たぶん大丈夫なんですが、せっかく行ったのに、こちらのインタビューが悪くて面白い話しが聞けないのは残念なので、話が詰まった時に何を聞くかをこれから考えます。もちろん相手が話し上手な人で、こっちが黙っていても大丈夫な人ならOKなんですが。

先ほど、そういえば私の電話番号知らせてなかったと思い、確認の電話をしました。向こうは最初なぜ私が電話してきたかわからなかったようで、ちょっとへんな(疑っているような、うさんくさいような)声で対応されたのですが、何度か違う言い方で説明してやっと意味が通じて、「大丈夫ですよ、明日の予定はそのままですから、きてください。」となりました。

最初のご挨拶と、それではそろそろおいとましますね、という言い方、もう一度練習しておこう。←気が小さいので、または血液型0型なので、とにかく初めてに弱い私です。
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