Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

音なし

2009-07-06 | 想い・雑感
いつどのようにしつけられたのかわからないが
歩くときにバタバタと足音を立てるものではない
というのが身についており
私が歩くときはあまり音がしないようである
人によると音もなくやってくるように感じるみたいで
驚かれることがある

わたしは別に抜き足差し足で進んでいるつもりはなく
普通に歩いているつもりなのだが
あまり音がでない らしい

今売れに売れているプリウス
低速走行時にガソリンによる動力がストップとなるためか
エンジン音が聞こえず歩行者を驚かすらしい

そんなものかなぁ
と思っていると
先日駐車場を歩いているとき
突然後ろからぷっとクラクションが聞こえる
何と気がつかぬうちに
プリウスがすぐ後ろに止まっている

びっくりした…

うーん やはりびっくりする

Higashi Shiiya

2009-07-06 | 想い・雑感
今回訪れた滝は
水が落下していく途中
ほとんど岩肌に触れることなく
一気に滝つぼへと落ちていた

次々に落ち行く水

私の写真では
大きな滝も小さな滝も
どうも同じようになってしまって
よろしくないが
こんな具合でした


ただ 流れる

2009-07-06 | 想い・雑感
旅立つ人を病室で見送る
家族 親戚 友人など
有縁の方と共に 見送る

混乱 悲しみ 怒り 安堵
様々な感情のうねりを抱えたまま
嗚咽や叫び 時に静けさとともに
見送る

その死は
特別な死であるとともに
この世では当たり前の死でもある

旅立った病室の入り口には
別のネームプレートが
掲げられる

無念

2009-07-05 | 想い・雑感
「こんな体になって すみません」

40代後半の癌末期の方が
亡くなる前日の昼
義母に対して
おっしゃったそうだ

その午後からは意識が不明瞭となり
翌未明永眠された

自分の体 命 に対する不安もさることながら
妻や家族に苦労をかけてしまうことに対する
また自分の体が思い通りにならぬことに対する
無念 憤り あせり 情けなさ ・・・

それまで抱いてきた様々な感情が
その言葉に集約されたのであろうか

癌を生きるとき
自身の身体以外の様々なことに対する心の動揺

そんなところへも配慮できる医療
その実現には
多くの人の参画が必要だと感じる

ゲリラ

2009-07-04 | 想い・雑感
局地的に雨が集中すると
メディアはすぐに
ゲリラ豪雨
と呼びたがる

地球にすれば
空気中にため込みすぎた水蒸気を
ちょいと地上に落としただけ
熱くなった地上の温度を少し下げただけ

それを人間目線で
勝手にゲリラ扱いするのもどうかと思う

おや待てよ
人の行為をゲリラと呼ぶ時も
ひょっとしたら
一方的目線で
他方の行為をそう呼んでいるだけかも


ところで
貯水率が6%となっていたダム
1日~2日の雨で
一気に貯水率50%超
短期間に起こったゲリラ豪雨が
恵みの雨となった次第

ゲリラ行為も
それが恵みとなる人がいるのかなぁ
こちらは悲しい消耗にしかならないような気がするけど

そうは言っても…

2009-07-03 | 想い・雑感
夏休みが来ればもっと子供を長く病院に連れてくることができる
それを楽しみにしているのです
それまでもってくれるとうれしいのですが…

未来に託して生きる
それはだれでもそうでしょう

でも本当は

しかないのです

今を積み重ねて
運が良ければ
未来につながるのです

それに夏休みまでなんて
おそらく無理です

なんて言葉を飲み込む

生きたように

2009-07-02 | 想い・雑感
60歳台後半の男性患者さん
胃癌の末期である
一人で生活している

離婚し
子供も寄り付かないとのこと

転勤した医師から引継ぎこれまで治療を行ってきたが
私が家族と会ったことは一度もなく
前妻と仲が良かったという近所のおばさんが
時にお見舞いに来る程度

残された時間がかなり限られてきた頃
娘が
息子が
そして前妻が
顔を見せるようになってきた

どのような事情が
互いを寄せ付けなかったのかはわからないが
最後の時が近づいてようやく再会
残り少ないという想いが
心のわだかまりを凌駕するのだろうし
これまで会わずに過ごした時間も必要だったのだろう

でも少し悲しい

最後まで近づかない家族は
もっと悲しいけれど

それもまた人間

その時々に
よりよい関係を築き上げる
というのは言うは易しだが
ちょっとしたきっかけから
ささくれ立った関係になってしまうと
時にその修復は極めて困難になる
後になって ああ あの時・・・
と思ってもそこには戻れない

希望をつなぐ

2009-07-01 | 想い・雑感
全ての人に寿命があり
どのひとにもいずれ最後の時が来る

そのことを頭の片隅でわかっているが
今日を生き
明日を夢見る
淡い期待を 希望を 抱きつつ

完全なる絶望のうちに
自ら命を絶つ人がいるかもしれないが
多くの人は
ふとしたことに心を和ませ
小さな出来事に心を救われ
何気ない言葉に励まされ
明日への希望をつなぐ

進行した癌と診断された人の場合
最後の日がひょっとすると
他の人より早くやってくるかもしれないが
やはり明日への希望を持ちつつ
今日を生きる

その希望を断ち切るような言動を
医療者は決してとってはならない