灯台の光

2020-11-16 13:57:59 | 日々思うこと
2,3日前の夕刊に「志摩・安乗埼灯台に壁画」
という記事が載った。
近くに住む高校生が小学4年生の時夏休みの
宿題として描いた絵が高く評価され、
「灯台絵画コンテスト」で金賞に輝いた。
入場者が少ないのが悩みだった鳥羽海保が
白亜の美しい灯台を広くアピールしようと
地元の少女が描いた美しい絵を飾ることに
した。
今垂れ幕で飾られているそうだ。

わたくしは灯台が好きだ。
ただ灯台は当然だがどこも遠い。
昔近くまで行った下田・石廊崎灯台は
2年前に行ったときは近づけなかった。
足摺岬灯台も遠く、バスにずいぶん長く乗った。
能登半島最先端の禄剛埼灯台は迷った末、日程
をやりくりして訪れた。
昨年行った山口の角島灯台も元乃隅稲成神社と
共に1日がかりだった。
観音崎、御前崎、伊良湖、出雲日御碕・・などなど。
でも4度は訪れた和歌山串本の潮岬灯台が
一番お気に入りかなぁ。

犬吠埼灯台は佐藤春夫の「犬吠埼旅情のうた」
を読んでわざわざ出かけて行った。
”ここに来て をみなにならひ 名も知らぬ
草花をつむ みづからの影踏むわれは
仰がねば 灯台の高さを知らず~~”
わたくしも若かった。

今灯台は道しるべの役割をしていない。
船乗りはGPSで位置を知ることができる。
でも、遠く、長く航海をしてきた船乗りに
とって灯台の光は我が家に帰ってきたとの思い、
やすらぎがあることだろう。
外国旅行から帰ってきて飛行機の窓から富士山を
眺めた時の気持ちと同じに違いない。
「やっと無事に帰ってきた!」
コメント (6)
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