男と女は五分五分

今日、アマゾン・コムから届いた本の中に「企みの仕事術　阿久　悠」がある。
わたしは歌謡番組をほとんど見ない。火曜日のNHKの番組の時間はお風呂か散歩の時間だ。
でも、「ジョニィへの伝言」や「五番街のマリーへ」はCDで時々聴いている。
最近、新聞の解説だったか紹介だったかでこの本を知り、「男と女は五分五分」
の中身を読んでみたくなったのだ。

わたしはあんまりかわいい女とはいえない。こびない、甘えない。
大人になって甘えたのはあなたにだけ。

働いていたとき同僚だった年長の女性から「あなたを怖い人だと思っていたけれど
やさしいのね」と最近言われている。上司にも同僚にも思ったことは述べていたので
あまり親しくなかった彼女はそう感じていたのだろう。
面白くないと思っていた同僚もいたに違いないけれど、嫌がらせもされず、上司からも
まあまあの扱いを受けていたのにさっさとやめてしまった不届きもののわたし。

　　恋人あなたは　分かってくれ
　　泣いて一生　無駄に暮らすな
　　すぐにも幸せ　探してくれ

　　俺の匂いの　残るものなど
　　ひとつも持たずに　歩いてくれ　　（冬の旅より）


この歌をわたしは知らなかった。男が女と別れて出て行く歌のようだから
永遠の別離のあなたとわたしとは違うけれど、あなたもそう言っているのだろうか。
あなたが生きていてそう言うのなら、わたしはきっと言うとおりにするだろう。
去っていく男に涙を見せ、引きとめようとは思わない。
でも、あなたはもうこの世にいない。あなたの匂いの残るものを捨てられないでいる。

「新個人主義のすすめ」を買った

林望氏のこの本を購入。
子供のころから群れることがあまり好きではなかったわたし。
修学旅行というものにも参加しなかったほど。
友達は学校行事の中だあんなに楽しかったことはないのにと言うけれど。
中学のときも高校でもそれで疎外感を感じたこともなかった。
でもあのころ、みんなは変わり者と思っていたのかなあ。

内容はまだ読んでいないので分からないけれど、帯には「群れずに快適に暮らす」と
あるから少しは参考になったり、うなづくところがあるかもしれない。

孤独と付き合う

毎晩、電話してくるひとつ年長の友人がいる。

わたしは昨夜、男の友人たちと一杯飲んで楽しんだ。
今夜は女の友人たちと会食の予定だ。

彼女にはそういう友人たちがいないらしい。飲んで帰ってきたところへ、昨夜も
電話があった。そして、「あなたはいいわねえ」とうらやましがられる。

日中も誰彼となく、電話しているらしい。ひとりで過ごすのが苦手なのだろう。

彼女は大学が英文科なのに、パソコンをやらない。言葉の意味が分からないなどと
電話してくるので電子辞書の説明をしたらすぐに買ったけれど、携帯もまだ２，３日前に
やっと購入したばかりだ。理由は、近頃公衆電話が少なくて困るから。

毎日、高島屋へ行き、喫茶店でコーヒーを飲んでいるのに、生活範囲はそれだけだと言う。
そして、TV の面白そうな番組を探して見ているのだそうな。

まだそんな歳ではないのに、「おひとりさま」をうまく生かしきっていない。
彼女は本を読まないから、退屈なのかしら。

息子や友人とのメールや、手紙のやり取りを家事の合間にし、旅行の計画を立てるなど
結構忙しくて、退屈をかこつひまなんてあまりないのだけれど、こちらの方が
うらやましいくらいだ。

彼女が何かすることを見つけてくれるといいのに。

事件いろいろ

株の恐ろしいほどの下落。
この先どうなることやら。今年は初めから暗い話ばかりだ。

福祉をうたった大学の６０歳の総長ともあろう人がわいせつ容疑で逮捕されたそうな。
いやになる。まったく情けない話。人の弱みにつけこむなんて許せない。

また、お詫び会見で息子にささやき、謝る言葉を教え続けた女将が今度は社長になって登場。
今日から船場吉兆が再開したって。その初日の予約が昼も夜も満席とは恐れ入る。
３万円以上もするそうなのに、世の中にはお金持ちも結構多いなあ。
昨夜のNNKで、国保のお金が払えなくてお医者様にいかれないまま亡くなった人が
いるという特集をやっていたけれど、これこそ格差の象徴なんだろう。

嘆いていたってどうにもならないけれど、どうにかなって欲しいことばかりだ。

生きる目標

８４歳の女性が、最近「生きる目標がなくて悲しい」と言っていると聞いて、「えっ」と驚いた。
生きる目標ねえ、そんなこと悲しむほど考えたことあったけなあ。
哀しいかな、そんなこと考えないで毎日その日暮らしをしてきたから、わたしは
こんなにも平凡な人生だったのか。
彼女に比べればまだまだ若いといえるけれど、ちょっと生きる目標を思いつけない。
だけどそのことを悲しいとも思わない。、

あなたは何か目標を持って生きてきたのかしら。
あなたもわたしもいい加減な人生を送ってきたのかもしれないわね。
でも結構楽しかったし、幸せだったし、ある意味、充実していたとも思う。
それでいいのよ、自分の人生だもの。

今度はどこへ行こう、来週は展覧会に出かけよう、次は、友人とおいしいものでも
食べに行こう、こんな本が読みたいなあ、こんな目先のことでもまあ楽しいから。

人生いろいろって言うけれど、わたしたちは崇高な目標など持たないままに生きてきて
それで（少なくともわたしは）あなたと暮らして満足だった。
ありがとう、あなた。