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「悲しい時に悲しい詩は書けません(谷川 俊太郎)が現れた。2011年11月7日
に書いたブログである。ずいぶん古いものである。すっかり忘れていた。
「悲しい時に悲しい詩は書けません 涙こらえてるだけで精一杯
楽しい時に楽しい詩は書きません 他のことして遊んでいます。。。。」
本当にそうだ。詩どころか言葉も出てこない。人は本当に悲しい時、辛い時には
誰にも何も話せない。言いたくない。何か発すると涙がこぼれそうになる。
慰められるのもなお辛い。今、辛い人がいっぱいいる。みんな言葉に出せないで
じっと耐えている。
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本来わたくしは泣き虫だ。本を読みながら泣き、悲しい映画を見て泣き、テレビを見な
がら涙をこぼす。
夫はハンカチで目をぬぐうわたくしの姿を見て「こんなものに泣くの?」と驚いた
顔をしたものだった。
でも人前で泣きたくない。涙を見せられない。夫が亡くなった後、しばらくは
人に会うのが嫌だった。慰められると涙がこぼれる。
安心して涙顔を見せられるのは夫だけだとひとり涙をこぼした。
河島英五の歌う「酒と泪と男と女」
「忘れてしまいたいことや どうしようもない悲しさに包まれたときに
女は泪みせるのでしょう・・・・・」「
いえ、いえ、
「おれは男 泣きとおすなんてできないよ 泪みせられないもの・・・」
私は女、やはり泣きとおすことなんてできない 、泪みせられない。
いっそ、夫の残して逝ったたくさんの銘酒や洋酒をひっかけたら眠れるかもしれないと
誘惑にかられたこともあった。でもキッチンドリンカーになりそうで怖くてすべて
友人にもらってもらった。
古いブログが突然現れて感慨にふけっている。