私の日常

毎日の生活で印象に残った出来事を記録しておきたい。

読書会('17/2/14)

2017-02-15 06:24:30 | 日記

February 15, 2017

2月14日(火)
友人宅で開かれた読書会のために東京まで出かけた。本は、村上春樹・編訳『恋しくて』(中公文庫)。本書は、村上春樹が、「ニューヨーカー」誌掲載の短編恋愛小説9篇を選び、それぞれの作品の最後に村上春樹による「恋愛甘苦度」をそえ、村上自身の短編を最後に1篇載せてあるというものだ。私はつねづね、短編小説を読みこなせるのはかなりの読書家でないと出来ないと思っている。短編は、ストーリー性よりも人の内面を描くことに重点を置くので、さっと読み流すことができなかったりする。今回セレクトされている短編は、内容の濃いものもあるが、そうでないものもあった。短編の名手、アリス・マンローの作品も含まれていた。眼を患ってから読書量が減り、というか新聞を丹念に読むことでいっぱいいっぱいの状況の上に骨折が重なって、370ページほどの文庫本をやっと読み終えた。皆で1冊の本について語り合うなかで、私の少し途絶えていた本を読む習慣もよみがえってきた。次回は、梯久美子編・島尾敏夫『妻への祈り』(中公文庫)に決まった。アルテリア・シネマで、「死の棘」を上映していて、結局見逃してはしまったが、以前読書会で読んだ島尾敏夫『死の棘』(新潮社)を読み直してみようかと思っていたところだった。楽しみだ。
 
2月16日(木)、17日(金)
今日は点訳の例会が武蔵境である日。1:00開始だが、少し早目に出かける。小田急線に乗っているときに、吉祥寺で人身事故があり、中央線が上下線で不通というニュースが入った。いつもは新宿まで行くところを下北沢で乗り換えて、まずは吉祥寺まで行った。昼間の時間帯なので混雑はしていなかったが、京王線やバスへの乗り換えの放送が盛んに流されていた。歳をとると臨機応変にことに対処することができない。急ぐ旅ではないのでホームのベンチで本を読みながら待っていると、1時間ほどして電車が開通し、何とか会場にたどり着けた。1ヵ月に1度の例会でもいろいろなことに直面する。地震でも起きたらどうなることやら、でもこういうときは見ずしらぬ人でも共通意識で助け合う精神が働くのだろうとも思った。問題点を出しあったりして有意義な時を過ごし、散会してから数人で近くのコーヒーショップでおしゃべりをし、6時過ぎに帰宅した。
 
翌日、知り合いから庭に実った夏ミカンを下さるという連絡が入り、カートをひいて駅前まで出かけた。完全無農薬なミカンはありがたい。気温は高かったが南風がすごい。春1番だそうだ。確実に春はやってくる。そしてマーマレードを作る季節も訪れたのだと、骨折以来内向きになっていた心に火がついた。今週は2日も東京まで出かけたりして、少し疲れた。今年いっぱいは無理は禁物なので、1歩前進2歩後退で行こうと思う。 
 
画像は、読書会で読んだ本のカバー。竹下夢二「黒船屋」をデザインしたもの。素敵です。

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