私の日常

毎日の生活で印象に残った出来事を記録しておきたい。

書評

2013-11-01 10:09:04 | 日記
November 2, 2013

11月1日(金)
角田光代『私たちには物語がある』(小学館文庫)を読んでいる。角田さんの本は、『ロック母』を読書会で、自分では『8日の蝉』を読んだ。どちらも面白かったが、わたしが読む本の系列とは違うところにあるような感じもした。今回この本を読んでいて、同じような感想を抱いている。本書は、新聞や雑誌あるいは本に書いた書評集なので、ほとんどが新刊書だ。そういうこともあってか、私が読んでいる本は少ない。須賀敦子『本に読まれて』を読んだ時、取り上げられた本は、自分が読んだ本が多く、また読んでいない本でもぜひ読んでみたいと思い、図書館に予約した。それは今でも続いている。比較する範疇にはないとは思うが、角田さんのこの本を読むと、世代の違いを感じる。私が本を選ぶのは、読書家の友人の勧めや、新聞などの書評を通してのことが多い。本書もそのうち一冊ではあるが、これだけ知らない本を並べられると、読んでみたいと思う以前に気後れしてしまう。それでも、司修『ブロンズの地中海』(集英社)と平松洋子『おんなのひとりごはん』(筑摩書房)を図書館に予約した。

11月2日(土)
ラジオを聴いていたら、昨日は日本点字制定記念日だという。 視聴者からのメールで話題が続いていく番組で、点字によるメールも読みあげられていた。点字の世界へのデジタル機器の介入は目覚ましいものがある。私たち点訳に携わっているものよりもはるかに進んだアイテムを使いこなしている。こういった進化していく現実にどう対応していくのかも、これからの点訳ボランテイアに課された課題だと思う。

昨日図書館に予約した『ブロンズの地中海』、2006年発行の本なので、もう整ったとのメールがあった。急に寒くなってきた曇り空の中を、図書館まで出かけた。司修の作品はほとんど読んでいるので、何かちょっとした手違いか何かで、図書館に予約するのを忘れたのかもしれないと思っていた。しかし受付で本を手渡されてすぐに、独特の装丁で思い出した。やはり読んでいた。帰りのバスの中でページをめくりながら、もう一度この本を読めることをうれしく思った。この頃再読することが多い。本に向かう気持が年々変わるので、再読でも新鮮な気持ちで読める。

画像は、妹のメールから、「シュウメイギクとセージ」。

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