私の日常

毎日の生活で印象に残った出来事を記録しておきたい。

マリネ

2015-04-21 13:43:59 | 日記

April 21, 2015

最近は、遅くても11時には床に就くので、朝が早い。湯船につかるということはほとんどないが、朝のシャワーは、どんなに寒くても欠かさない。私の日常の中で、一番取り上げられたら困るものはこれかもしれない。まあそんなこんなで午前中の時間が長い。相変わらず目がすっきりしないので、まずパウンドケーキを2本焼き、テレビで放映されていたマリネを作ることにした。料理は、特に目を酷使するわけでもないので、時間つぶしには最適である。しかしレシピ本通りなものを作っていたのでは経済が持たない。テレビの映像に刺激されて、パソコンで検索してみる。マリネ液にもいろいろあるようだ。自分の味に一番合いそうなものを自己流にアレンジして用意し、手持ち野菜を、これもいろいろあるが、スティック状に切ってみる。野菜は、新玉ねぎ、人参、きゅうり、カラーピーマン、少量のキャベツだ。1時間ほどで食すことが出来るとのことだが、夕食まで待とう。しかしさっきちょっと味見してみたら、おいしかった。生ハムやエビなどの蛋白質を加えれば、メインのおかずになるだろう。 昼食はいつも麺類にしている。今日はそばにしたが、あまりおいしくない。長野に旅したときに食べたおいしい信州そばの味が関係しているのか。恐るべき人間の味覚。

友人に比べて特に読書好きというわけではないが、存分に読書が出来ないのは淋しい。それでも点眼鏡を使いながら、少し残っていた、次回読書会の本、辺見庸『反逆する風景』(鉄筆文庫)を読み終えた。通常ならば電車の往復でとっくに読み終えているはずなのに、意外に時間がかかってしまった。しかしなかなか読み応えのある本でもあった。読書会が楽しみだ。辺見庸は、ジャーナリストの目で見、記憶にとどめた風景を、文学者の筆で描いている。ところで私は、久しぶりにいつも暮らしている風景から離れて、短い旅を経験した。若いころに住んでいた場所ということもあるが、思い出の地は、共に過ごした姉妹の記憶とも重なって、とても温かいものだった。あの頃、家族で可愛がって飼っていた犬「ポチ」のことも、私たち姉妹の思い出に色を添えてくれた。『反逆する風景』の世界に共感しながらも、今の自分を支えているものは、温かい気持ちで振り返る風景かもしれないと思う。

画像は、旅先の長野のホテルの窓から撮った。暮れなずむ信州の山々を、この日最後の西日が照らしていた。