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ぽかぽか春庭アーカイブ「(し)司馬遼太郎『歴史を紀行する』」

2018-11-08 00:00:01 | エッセイ、コラム
20181108
ぽかぽか春庭アーカイブ>(し)司馬遼太郎『歴史を紀行する』

at 2003 10/07 08:28 編集

 春庭千日千冊 今日の一冊No.12(し)司馬遼太郎『歴史を紀行する』
 たくさん出版されている司馬の歴史エッセイの中で、比較的早い時期に読んだ一冊。風土と、風土が育てる人物について、人物が織りなす歴史について。初出は1968年に文藝春秋に連載された。私が読んだのは1976年発行の文庫本。
 あと何年かして旅行三昧の日がきたら、旅を楽しみつつ、旅先で歴史の本、エッセイ、小説を読み散らしたい。旅から帰ったら、写真を見せながら、孫たちに知ったかぶりで蘊蓄を披露してうるさがられる、そんな旅がしたいです。

at 2003 10/07 08:28 編集 歴史紀行
 「子育て卒業後または定年退職後にしたいことは何ですか」という質問への回答として、多数派のひとつが「旅」。
 旅のテーマにはいろいろある。「温泉でのんびり」「よい景色をながめる」「鉄道の旅」「百名山を登る」など、ファンが多いテーマもあるし、「おいしい地酒を探す旅」「マリア像に出会う旅」「世界の動物園を巡る」など、自分の趣味を極めるテーマもある。
 私がテーマにしたいのは、「巨樹に会う旅」「橋めぐり」と「歴史・文学紀行(世界遺産の旅を含む)」

 歴史をたどる旅に、携帯したい本がある。いっしょに旅をしたい作家がいる。その中のひとりは司馬遼太郎。ま
 「たくさんの人に、自分の歴史を語り、残してほしい」と、願うと同時に、何人かの作家が書き残した歴史小説や歴史エッセイを順々に全集で読みたいと思っている、その作家のひとりが司馬遼太郎なのだ。『この国のかたち』は全冊読んだが、『街道をいく』シリーズは、まだ半分も読んでいないし、歴史小説で未読のものもたくさん。

 一番最近読んだ司馬の小説は2001年文庫発行の『ペルシャの幻術師』だが、初出は1956年「講談倶楽部」。雑誌に掲載されたまま、本にはなっていなかった。
 専門的な歴史家の著作でも網野善彦のように、素人にも面白くわかりやすく書いてくれる人もあるが、専門的なことは、歴史好きな方にまかせて、私は、楽しく読める歴史小説から。

 今や「国民的歴史作家」と桂冠がつく司馬遼太郎なので、亡くなったあとも、どんどん著作が増えていく。通勤の電車内しか読書時間がとれない読者としては、新しい本を横目に、「悠々晴耕雨読」の日が来るのを待つしかない。
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2010/01/21
 2003年のころは「あと何年かしたら旅行三昧の日々を送って、孫に旅の話を聞かせる老後がおくれるかも」と甘い考えを持ったのだけれど、私の老後には旅行三昧ですごすお金もなければ、孫の顔を見ることもなさそうだとわかりました。せめて百円古本で見知らぬ地方を旅しましょう。
 2009年12月に買った百円本のひとつが司馬遼太郎『長安から北京へ』(中公文庫) でした。長安(現代の西安)と北京なら、行ったことがある町。まだ読む時間がとれませんけど、「街道を行く」シリーズは、全巻読みたい本です。

 歴史を学び初めて3年たつ息子。このところ連日、期末レポート書きをしていました。
 「母、このレポート添削して年寄りの教授に受ける文章に直して」と、私にレポート直しを命じて添削後のものを提出していた娘に比べて、息子はいっさい書いたレポートを見せない。どんな文章を書いているのやらと心配もあった。リサイクル古新聞の上にプリンターの印刷不良となったレポートが載せてあったので読んでみた。なかなかしっかりまとまっているのでほっと安心。

 20日の夜、息子は、退官教授の最終講義に出席したあと、歴史の学科コンパに参加したと言って帰宅し、「コンパでお酒は飲まなかったけれど、つまみを食べたから」と、夕食はとりませんでした。母が安ワインを飲ませたせいで、アルコール嫌いになったのかな。
 中世戦国史を学びたいという息子も、4月から卒論執筆へ向けて歴史にチャレンジしていきます。

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20181108
 司馬遼太郎『街道を行く』シリーズは、ほぼ全巻読了。電車読書にちょうどいい読み物でした。
 ここ10日余り、京都市内の道をせっせと歩きました。嵯峨野の道、東寺道、桂離宮周辺の道、これといって特徴もない道でも、次にいつ来るともわからない「ご近所ではない道」は、それぞれに思い深めつつ歩きました。

<つづく>
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