要求される気がする人形

最近SD熱が冷め、人形から遠ざかっていたのだが、ふとしたことでまたジェニーに戻った。
我が家は小学校三年生で強制的にお人形から卒業させることになっていたので、当時したくてたまらなかった、ハウスだの小物だのを揃えての遊びを今になってやっている（以前は服作りだけだった）。

で。
何だか不思議なのが、ジェニーは気楽に楽しめるのだ。
SDは服作りをしていても、何だか「縫え！」と要求されているようで、途中で縫いたくなくなったりしたのだが。
ジェニーはまったり縫っていられる。

何故だろう？と思って、ふと、SDは悲しい顔をしている、と神父様がおっしゃったお言葉を思い出した。
憂い顔の人形故に、何かしてやりたいと、気ばかり焦るのかもしれない（だからはまるのかもしれないが）。
それで私は疲れてしまうのだろう。人形は決して笑わないから。

ジェニーは最初から微笑んでいるし、「ジェニーで」遊ぶことはあっても、「ジェニーを」喜ばせようと何かする、ということはない。
だから楽なのだろう。

急かされているような気持ちにならず、のんびり遊べる人形遊びは、何だか久しぶりだ。