孫ふたり、還暦過ぎたら、五十肩

最近、妻や愚息たちから「もう、その話前に聞いたよ。」って言われる回数が増えてきました。ブログを始めようと思った動機です。

ある「トランプ旋風」の分析

2016年03月13日 | 外国ネタ
最終金曜日の深夜放送されていた討論番組に「朝生」(朝まで生テレビ)があったが(今でも続いているのか??)、自称ジャーナリストの司会者が横柄で、頭の中身が偏向していることが露骨過ぎてきた所為か、それとも出演者の所為か、今ではまったく関心がなくなった。

代わりによく観るようになったのが、Youtube で観ることができる保守系チャンネルの討論番組だ。同郷の水島社長自ら司会進行を担当し、出演者も専門の保守系論客が多く、3時間近くの討論番組だがいつもあっという間に時間が過ぎてしまう感じだ。



私はこれを手持ちのi-pod touch に録音して、散歩しながら聞いている。Youtube のいいところは、映像を観たければ何度でも、好きな時間に観ることができることである。

したがって、話者がグラフや図を用意していて、それを指しながら話すという時、声だけ聴いたのではよく理解できないときがよくある。そんなときは動画で確認することになる。

最新版の討論テーマは、『グローバリズムの行方~米大統領選とEU溶解』であった。

出演者は、私が勝手に師匠と仰ぐ、大好きなジャーナリスト・高山正之氏や元駐ウクライナ兼モルドバ大使 馬渕睦夫氏、それに知性の塊、加瀬英明氏、アジアの最新情報収集能力抜群の宮崎正弘氏という何とも贅沢な、そうそうたる顔ぶれであった。

早速早朝にi-pod touch に録音して、午後の散歩で討論を聴いた。

各氏の最近懸念する事柄について話すことから番組は始まり、次第に本論に入っていくわけだが、今週はこれまであまりなじみのなかった、関岡英之氏というノンフィクション作家のご意見が実にユニークで、勉強になった。



それは、今真っ最中の米国大統領選挙の分析であった。私は、今度は共和党に政権をとって欲しいと、漠然と期待していたのだが、あのドナルド・トランプ氏の異常ともいえる勢いが止まらず、このままでは民主党・ヒラリー・クリントン氏との対決となりそうな気配である。

共和党候補者といえども、トランプ氏の言動は演技なのか本心なのか、背景に一体何があるのか、まったく理解できない状況であったのだが、関岡氏の分析を拝聴してみると、少し納得できたような気がする。

関岡氏はトランプ旋風の分析がいろいろされているが、欠けている視点があると言う。それは、民族や人種、宗教を論ずるのはタブーとされているが、アメリカの場合は宗教が重要な視点であり、避けて通れないものだと口を開いた。

よく言われる、反ワシントン勢力がトランプ氏を推している、ということを宗教の観点から考察して、ノンフィクション作家らしく集めた資料を提示して解説してくれた。

今の米国の三権の長、つまり大統領、上下院議長、連邦最高裁判所判事の信仰する宗教を見ると、何とオバマ大統領だけがプロテスタント、3名がユダヤ教、残り8名はカトリックであった。

さらに、大統領候補者を見てみると、民主党は、クリントン氏がプロテスタント、サンダース氏はユダヤ教徒、共和党はトランプ氏とクルーズ氏がプロテスタントで、ルビオ氏とブッシュ氏はカトリックだった。



共和党のクルーズ氏は、元々キューバ移民で、後にカトリックからプロテスタントに改宗している。

私も長いこと、アメリカ社会はWASP(ワスプ)と呼ばれる、ホワイト(White)、アングロサクソン(Anglo-Saxon)、プロテスタント(Protestant) が支配する国だと考えていたのだが、実はそうではなくなっていたのだった。

オバマ大統領は宗教こそプロテスタントだが、白人でもアングロサクソンでもないのだ。

関岡氏の分析では、このカトリックとプロテスタントの争いがワシントンで起きていて、大統領選挙にも大きく影響しているようだ。



そう言えば、確かに先月ローマ法王がトランプ氏の演説内容について、「メキシコ国境に壁を建設するようなこと言うような者は、キリスト教徒ではない。」と批判したが、その後の予備選でも、トランプ氏は勝利していた。



関岡氏は、TPPについても日本政府はあまり先走りせず、もう少し米国の大統領選の行方を静観すべきだと主張されていた。さもなければ、TPPが日本叩きの格好の材料に成りかねないと懸念されるというのだ。

民主党が政権をとれば、グローバル、グローバルと主張する金融資本家達の思い通りの時代が続き、共和党のトランプ氏が勝利すれば、日本にとっては相当厳しい対応がとられそうだ。

大統領選挙はまだこれから続くが、支那の経済はほとんど崩壊しているようだし、EUは本来のコンセプトが溶解している最中である。

今年は、春から初夏にかけて何か起きそうな気配が漂っている。


アメラジアンとライダイハン

2016年03月13日 | 外国ネタ
いつも興味深い南朝鮮の話題が楽しみな、ソウルの黒田特派員の『ソウルからヨボセヨ』というコラムに、今月慰安婦を主人公にした映画『鬼郷』が現地で大変な人気を集めている、とあった。

 『鬼郷』の一シーン

いわゆる従軍慰安婦のお話は、ありもしない吉田清冶の作り話を、反日の朝日新聞が後押しして囃し立てたストーリーだが、昨年末の日韓合意の後でもまったく状況に変化ないということの証左となるコラムの内容だった。

『1週間足らずで早くも観客動員100万人突破!などとニュースで大いにもてはやされている。もともと7万人以上の個人募金を集めて制作された独立プロダクションのキャンペーン映画だが、いわば“時流”に乗り、マスコミの宣伝が加わって大衆映画として大ヒットしている。』

マスコミは、批判するどころか、この映画を盛んに宣伝して煽っている様子にはまったく呆れてしまうが、それ以上に黒田特派員が驚いたのは、映画の内容だったようだ。



『1970年代から韓国の映画やテレビ、舞台で数多くの反日ドラマを見てきたが、これは最悪である。「慰安婦として強制連行された可憐(かれん)な韓国の少女たちと極悪非道の日本兵」という図式で、日本兵による少女たちに対する殴る蹴る引き裂く…の残虐な暴行、拷問場面の連続は正視に耐えない。』



『客席からは悲鳴が上がるほどで、暴行によって少女たちはいつもみんな顔が腫れ上がり、唇は切れ、体は血だらけ、傷だらけだ。しかも驚くべきことに、日本兵は慰安所から脱走しようとしたとして少女たちを野原に引き出して全員銃殺し、死体は穴に蹴落とし石油をまいて焼いてしまう。』

南朝鮮では、幼稚園から積極的に反日教育をしていることは、周知の事実で、5年前の東北震災のときは、「日本など海に沈んでしまえばいい!」と幼児たちが絵に描き、そういう絵が駅の壁に展示されているのを、テレビで見た事がある。

『映画はわざわざ「元慰安婦たちの証言による事実にもとづく」と銘打っている。・・』 元売春婦達が言っているのだから事実だ、というのだ。



『荒唐無稽なストーリーもさることながら、マスコミや識者、文化人から異論や批判はまったく出ず、絶賛一色という知的現実が実に切ない。』とコラムは結んでいるが、日韓合意など、『どこ吹く風』のようで、予想通り絵に描いた餅に過ぎないようだ。

この映画に限らず、支那や南朝鮮には「嘘も100回言えば真実になる」という常識が存在するようで、客観的事実や証拠に基いて歴史を見ることはしない。

昨日のブログでベトナムのことを話題にしたが、ベトナム戦争のとき、今の南朝鮮の女酋長の父親である朴正煕政権は、5万人の派兵をしている。

ところが、この兵隊達はベトナムのあちこちでベトナム民間人の虐殺や強姦を繰り返していたことが歴史研究者のク・スジョン女史のベトナム現地検証によって暴露されたのだった。

その後も元兵士の「住民とゲリラの区別ができず仕方なかった。」などという証言によっても、事実は裏づけされていき、虐殺や強姦の具体的な様子がますます明らかにされた。

ベトナム語で「ライ」とは「混血」という意味で、これに大韓民国の「大韓」、ベトナム語で「ダイハン」をつけた、「ライダイハン」つまり「韓国人との混血」という言葉は、ベトナムで使われていたが、世界的に広まったのは、南朝鮮兵士達の残虐非道ぶりが世間に認知されるにしたがって一般的に知られるようになってきた。

しかし、南朝鮮の教科書はこのことはまったく触れていないので、子供や若者達は自分の親の世代がどういうことをベトナムでしてきたかは知らないのであろう。

さらに、自国には在韓米軍兵士にために、朝鮮戦争のときから慰安所があって、今でも南朝鮮の女性達が自発的に働いている。そういう施設がしっかり存在していることを、反日を叫ぶ南朝鮮の若者達はご存知なのだろうか?




「ライダイハン」に対して「アメラジアン」という言葉がある。

「American」と「Asian」という言葉の合成語で、第二次大戦、朝鮮戦争、ベトナム戦争などで、米軍兵士と現地女性との間に生まれた混血児のことをさす言葉である。

1965年の米軍による北爆開始から、1975年のサイゴン陥落までの十年間続いたベトナム戦争は、いろいろ映画にもなっていて、中でも「プラトゥーン」は今でも時々観る映画だ。この映画にも米軍兵士達が、ベトナム人の村を焼き払ってから、村の少女達を強姦するシーンが描かれていた。



1982年には、アメラジアン1982 という米国移民法が制定され、アメラジアンやその家族は米国移民として許可されることになった。

アメラジアン、Amerasian という単語でググると、アメラジアン法の内容やその後の修正案などがいろいろ見れて興味深いが、何となく行間に、「米国は現地で差別などに苦しんでいるアメラジアンやその家族達に、暖かい支援をしてやるのだ。」という雰囲気が漂っているようで、「いかにも白人」という感じがした。

ベトコンのゲリラ戦法に手を焼いた米軍は空から「枯葉剤、つまり猛毒の除草剤を散布してジャングルを枯らそうとした。



この影響で、次々と奇形児が誕生し次々にその実態が報道されると、アメリカ国民を含む世間は、その狂った米軍の行為に慄然としたものだった。



湾岸戦争のときの石油まみれの野鳥の画像や、トルコの海岸でシリア難民の溺死した男児を抱くトルコ警官の画像が、世論操作目的のプロパガンダであったことを考慮すると、ベトナム戦争の時からそういうプロパガンダ合戦は行われていたはずだが、それを差し引いても、ジャングルに飛行機で除草剤散布というのは、恐ろしいことであった。