最終金曜日の深夜放送されていた討論番組に「朝生」(朝まで生テレビ)があったが(今でも続いているのか??)、自称ジャーナリストの司会者が横柄で、頭の中身が偏向していることが露骨過ぎてきた所為か、それとも出演者の所為か、今ではまったく関心がなくなった。
代わりによく観るようになったのが、Youtube で観ることができる保守系チャンネルの討論番組だ。同郷の水島社長自ら司会進行を担当し、出演者も専門の保守系論客が多く、3時間近くの討論番組だがいつもあっという間に時間が過ぎてしまう感じだ。
私はこれを手持ちのi-pod touch に録音して、散歩しながら聞いている。Youtube のいいところは、映像を観たければ何度でも、好きな時間に観ることができることである。
したがって、話者がグラフや図を用意していて、それを指しながら話すという時、声だけ聴いたのではよく理解できないときがよくある。そんなときは動画で確認することになる。
最新版の討論テーマは、『グローバリズムの行方~米大統領選とEU溶解』であった。
出演者は、私が勝手に師匠と仰ぐ、大好きなジャーナリスト・高山正之氏や元駐ウクライナ兼モルドバ大使 馬渕睦夫氏、それに知性の塊、加瀬英明氏、アジアの最新情報収集能力抜群の宮崎正弘氏という何とも贅沢な、そうそうたる顔ぶれであった。
早速早朝にi-pod touch に録音して、午後の散歩で討論を聴いた。
各氏の最近懸念する事柄について話すことから番組は始まり、次第に本論に入っていくわけだが、今週はこれまであまりなじみのなかった、関岡英之氏というノンフィクション作家のご意見が実にユニークで、勉強になった。
それは、今真っ最中の米国大統領選挙の分析であった。私は、今度は共和党に政権をとって欲しいと、漠然と期待していたのだが、あのドナルド・トランプ氏の異常ともいえる勢いが止まらず、このままでは民主党・ヒラリー・クリントン氏との対決となりそうな気配である。
共和党候補者といえども、トランプ氏の言動は演技なのか本心なのか、背景に一体何があるのか、まったく理解できない状況であったのだが、関岡氏の分析を拝聴してみると、少し納得できたような気がする。
関岡氏はトランプ旋風の分析がいろいろされているが、欠けている視点があると言う。それは、民族や人種、宗教を論ずるのはタブーとされているが、アメリカの場合は宗教が重要な視点であり、避けて通れないものだと口を開いた。
よく言われる、反ワシントン勢力がトランプ氏を推している、ということを宗教の観点から考察して、ノンフィクション作家らしく集めた資料を提示して解説してくれた。
今の米国の三権の長、つまり大統領、上下院議長、連邦最高裁判所判事の信仰する宗教を見ると、何とオバマ大統領だけがプロテスタント、3名がユダヤ教、残り8名はカトリックであった。
さらに、大統領候補者を見てみると、民主党は、クリントン氏がプロテスタント、サンダース氏はユダヤ教徒、共和党はトランプ氏とクルーズ氏がプロテスタントで、ルビオ氏とブッシュ氏はカトリックだった。
共和党のクルーズ氏は、元々キューバ移民で、後にカトリックからプロテスタントに改宗している。
私も長いこと、アメリカ社会はWASP(ワスプ)と呼ばれる、ホワイト(White)、アングロサクソン(Anglo-Saxon)、プロテスタント(Protestant) が支配する国だと考えていたのだが、実はそうではなくなっていたのだった。
オバマ大統領は宗教こそプロテスタントだが、白人でもアングロサクソンでもないのだ。
関岡氏の分析では、このカトリックとプロテスタントの争いがワシントンで起きていて、大統領選挙にも大きく影響しているようだ。
そう言えば、確かに先月ローマ法王がトランプ氏の演説内容について、「メキシコ国境に壁を建設するようなこと言うような者は、キリスト教徒ではない。」と批判したが、その後の予備選でも、トランプ氏は勝利していた。
関岡氏は、TPPについても日本政府はあまり先走りせず、もう少し米国の大統領選の行方を静観すべきだと主張されていた。さもなければ、TPPが日本叩きの格好の材料に成りかねないと懸念されるというのだ。
民主党が政権をとれば、グローバル、グローバルと主張する金融資本家達の思い通りの時代が続き、共和党のトランプ氏が勝利すれば、日本にとっては相当厳しい対応がとられそうだ。
大統領選挙はまだこれから続くが、支那の経済はほとんど崩壊しているようだし、EUは本来のコンセプトが溶解している最中である。
今年は、春から初夏にかけて何か起きそうな気配が漂っている。
代わりによく観るようになったのが、Youtube で観ることができる保守系チャンネルの討論番組だ。同郷の水島社長自ら司会進行を担当し、出演者も専門の保守系論客が多く、3時間近くの討論番組だがいつもあっという間に時間が過ぎてしまう感じだ。
私はこれを手持ちのi-pod touch に録音して、散歩しながら聞いている。Youtube のいいところは、映像を観たければ何度でも、好きな時間に観ることができることである。
したがって、話者がグラフや図を用意していて、それを指しながら話すという時、声だけ聴いたのではよく理解できないときがよくある。そんなときは動画で確認することになる。
最新版の討論テーマは、『グローバリズムの行方~米大統領選とEU溶解』であった。
出演者は、私が勝手に師匠と仰ぐ、大好きなジャーナリスト・高山正之氏や元駐ウクライナ兼モルドバ大使 馬渕睦夫氏、それに知性の塊、加瀬英明氏、アジアの最新情報収集能力抜群の宮崎正弘氏という何とも贅沢な、そうそうたる顔ぶれであった。
早速早朝にi-pod touch に録音して、午後の散歩で討論を聴いた。
各氏の最近懸念する事柄について話すことから番組は始まり、次第に本論に入っていくわけだが、今週はこれまであまりなじみのなかった、関岡英之氏というノンフィクション作家のご意見が実にユニークで、勉強になった。
それは、今真っ最中の米国大統領選挙の分析であった。私は、今度は共和党に政権をとって欲しいと、漠然と期待していたのだが、あのドナルド・トランプ氏の異常ともいえる勢いが止まらず、このままでは民主党・ヒラリー・クリントン氏との対決となりそうな気配である。
共和党候補者といえども、トランプ氏の言動は演技なのか本心なのか、背景に一体何があるのか、まったく理解できない状況であったのだが、関岡氏の分析を拝聴してみると、少し納得できたような気がする。
関岡氏はトランプ旋風の分析がいろいろされているが、欠けている視点があると言う。それは、民族や人種、宗教を論ずるのはタブーとされているが、アメリカの場合は宗教が重要な視点であり、避けて通れないものだと口を開いた。
よく言われる、反ワシントン勢力がトランプ氏を推している、ということを宗教の観点から考察して、ノンフィクション作家らしく集めた資料を提示して解説してくれた。
今の米国の三権の長、つまり大統領、上下院議長、連邦最高裁判所判事の信仰する宗教を見ると、何とオバマ大統領だけがプロテスタント、3名がユダヤ教、残り8名はカトリックであった。
さらに、大統領候補者を見てみると、民主党は、クリントン氏がプロテスタント、サンダース氏はユダヤ教徒、共和党はトランプ氏とクルーズ氏がプロテスタントで、ルビオ氏とブッシュ氏はカトリックだった。
共和党のクルーズ氏は、元々キューバ移民で、後にカトリックからプロテスタントに改宗している。
私も長いこと、アメリカ社会はWASP(ワスプ)と呼ばれる、ホワイト(White)、アングロサクソン(Anglo-Saxon)、プロテスタント(Protestant) が支配する国だと考えていたのだが、実はそうではなくなっていたのだった。
オバマ大統領は宗教こそプロテスタントだが、白人でもアングロサクソンでもないのだ。
関岡氏の分析では、このカトリックとプロテスタントの争いがワシントンで起きていて、大統領選挙にも大きく影響しているようだ。
そう言えば、確かに先月ローマ法王がトランプ氏の演説内容について、「メキシコ国境に壁を建設するようなこと言うような者は、キリスト教徒ではない。」と批判したが、その後の予備選でも、トランプ氏は勝利していた。
関岡氏は、TPPについても日本政府はあまり先走りせず、もう少し米国の大統領選の行方を静観すべきだと主張されていた。さもなければ、TPPが日本叩きの格好の材料に成りかねないと懸念されるというのだ。
民主党が政権をとれば、グローバル、グローバルと主張する金融資本家達の思い通りの時代が続き、共和党のトランプ氏が勝利すれば、日本にとっては相当厳しい対応がとられそうだ。
大統領選挙はまだこれから続くが、支那の経済はほとんど崩壊しているようだし、EUは本来のコンセプトが溶解している最中である。
今年は、春から初夏にかけて何か起きそうな気配が漂っている。