孫ふたり、還暦過ぎたら、五十肩

最近、妻や愚息たちから「もう、その話前に聞いたよ。」って言われる回数が増えてきました。ブログを始めようと思った動機です。

「傾城阿波の鳴門」のモデル

2017年06月26日 | 趣味の世界
徳島駅の近くの農村風景は、私の故郷とは明らかに違って見えた。

特産品の蓮根を取る大きな蓮の葉が生い茂った蓮根畑や、鳴門金時で知られるサツマイモ畑があちこちに存在していた。どちらかと言うと、徳島は米作りには向いていない土地柄なので、蓮根やサツマイモ、それに藍染めの藍の産地として知られるようになっていった。

そして、この藍という植物は多肥作物で、超えた土地でなければならず、徳島県を横断する吉野川が氾濫して、上流の肥えた土を運んでくれるお陰で、良質な藍の生産を担ってきたということらしい。

そのため、近くを流れる吉野川は昔から意識的に堅固な堤防とはしなかったようで、それだけ百姓たちも、自らの生活を犠牲にしてまで良質の藍生産を追及してきたとのことだった。

今では、吉野川の氾濫を防ぐ堤防が造られているが、当時は藍と塩くらいしかめぼしい産業は無く、実在の板東十郎兵衛も苗字帯刀を許されて、藩主から米を仕入れる担当を仰せ付かっていたようだ。

しかし、当時は米は貨幣と同じ。幕府は米や兵器を他国から買い集めることを硬く禁じていた。

この阿波藩の米の密輸が幕府にばれてしまったため、阿波藩はその罪をすべて担当の板東十郎兵衛に押し付け、挙句の果て彼ら一族を皆処刑してしまい、その後、妻のお弓や娘のお鶴も後を追うように病死してしまった。

 妻、お弓

この実際に起きた話を題材にして浄瑠璃「傾城阿波の鳴門」にしたのが、浄瑠璃作家の近松半二とその仲間たちだった。

『傾城』(けいせい)とは、遊女のことで、藩主、玉木の若殿が遊女に夢中になっているのをいいことに、藩を乗っ取ろうと企てたが小野田郡兵衛だった。

この騒ぎの最中、老桜井主膳のあずかる玉木家の重宝、国次の刀が何者かに盗まれた。桜井は、十郎兵衛に盗まれた刀を探すよう指示した。

十郎兵衛は、盗賊銀十郎とかえて、大阪に夫婦で住んでいた。

妻お弓が針仕事をしているところに、巡礼姿の娘、おつるがやってくるところから舞台は始るのだった。

 巡礼姿のおつる

小さい頃、理由は分らぬが、お婆様に私を預けて、父母はどこかへ行ってしまった。今はこうして西国巡礼をしながら父母を捜し歩いているのだという。

名前を尋ねると、「あーいー。父の名は十郎兵衛、母はお弓と申しますー。」と言う。お弓は、この娘は間違いなく自分の娘「おつる」だと確信する。

しかし、夫が追われる身であるため、娘にも危害が及ぶため、お弓は路銀を紙に包んで持たせ、泣く泣く追い返すことにしたのだった。

この場面は、一番ジーンと来るところで、私も危うく嗚咽をこぼす寸前であった。

『巡礼歌の段』はここまでだが、続く『十郎兵衛住家の段』は意外な展開になるのだった。

人形浄瑠璃を満喫!

2017年06月26日 | 趣味の世界
どうでもいいことだが、私のガラケーの待ち受け画面は、今でもタカマツペアの松友ちゃんである。

 理知的な処がいい

そして松友ちゃんといえば、徳島県藍住町出身で、小学校の頃から地元のバドミントンクラブ「藍住エンジェル」に入ってメキメキと上達したのだった。

オリンピックの後、彼女が地元のローカル番組にゲスト出演している動画があって、Youtube で観ると、当時の仲間たちが松友ちゃんの小さい時のことを語っていた。その仲間たちも今や皆さんいいお年頃の女性で、これがまたみんな美人ばかりなのだ。

私は、ここから、勝手に徳島県は美人の多いところなんだと思うようになっていた。


先週の土曜日に徳島市に着いてから、すぐに徳島駅の裏手の川内町にある、「阿波十郎兵衛屋敷」に向かった。

 入り口は質素そのもの

浄瑠璃の公演まで時間があったので、資料館で人形浄瑠璃の情報を仕入れて、その横にある土産物店をブラブラしたりしていた。資料館には、後期高齢者風のボランティアガイドが男女1名ずついて、知識をひけらかしてくれた。

ここは公的な施設なんですか、それとも個人的な施設なんですか、と尋ねると答えが分らなかったようで、慌てて別の支配人らしい女性に聞いていた。建物は徳島県のもので、運営はNPO法人となっているとのことだった。入場料410円と破格なのはその所為だった。

  資料館内

愛想のいいご婦人がいるみやげ物店で藍染めの手ぬぐいを買った。「どちらから来られたんですか?」と聞かれたので、静岡からついさっき着いたばかりだと答えると、少し驚いていた。

私は、聞かれもしないのに「昨年のオリンピック以来、徳島には来よう来ようと思っていたんです。

バドミントンの松友選手のファンになったからで、さっき徳島駅前についてバスを降りた時は、『きっと、松友ちゃんのような美人がたくさん歩いているんだろうなあ』って勝手にワクワクしたんですけど、ちょっと裏切られた感じです。」

そう言うと、ご婦人は「松友さんはここからちょっと行った藍住町の出身なんですよ。実は、私もそこの生まれなんですけど・・・ガッカリさせてしまって、すみません。」

こう言ってペコンと頭を下げたのだった。私は、慌てて「ああ・・そうだったんですか。どうりでおきれいなご婦人だと思いました・・。」と言って笑ったのだが、何ともバツが悪かった。

毎日午前11時と午後2時から、人形浄瑠璃の公演が至近距離で観られて、入場料410円とは。今の時代こんな良心的な文化施設は他にあるだろうか。

もし近くにあったら、私は毎週訪れるのではないかと思った。

行って来ました、阿波徳島へ。

2017年06月25日 | 趣味の世界
本場の阿波踊りを観てみたい、というのはここ数年の私の希望であり続けたが、8月の4日間に徳島市に集まる観光客のことを考えると、人ごみが嫌いな私はどうしても気が引けてしまうのだった。

ところが、インターネットで徳島市の阿波踊り会館では、阿波踊りの実演を毎晩観ることができるということを知り、しかも阿波踊りの歴史などを紹介する展示も見学できるというので、「行きたい!」という私の気持ちはググッと強くなったのだった。

  妖艶な女踊り

しかし、それは本当のお祭りの阿波踊りではなく、あくまでも観光客向けのショーにすぎないというので、今ひとつ決心がつかなかった。そういう私を躊躇なく決心させたのは、「十郎兵衛屋敷」の人形浄瑠璃であった。

 巡礼歌の段より

こちらも毎日、人形浄瑠璃の実演を観ることができ、資料館も併設されているということで、もう私は徳島市の天気の心配など無視して、ホテルから高速バスなどの予約を一気に終えて、24日(土)早朝家を出たのだった。

徳島駅前に予定通りに着いたのは、11時33分。駅前で名物徳島ラーメンを食べて、駅前のバスターミナルから市内循環バスで「十郎兵衛屋敷」に向かった。

もう、感動、感激の連続。

この歳で、まさか生の人形浄瑠璃をあんな至近距離で観る事ができたのが信じられなかった。

しかも、浄瑠璃に入り込んでしまって、もう眼がウルウルして涙がこぼれ出しそうになってしまった。

いやあ、日本人に生まれてよかったあ!

日本の伝統芸能は素晴らしい!!

大感激の旅だった。


隣のネパール人の体臭対策 part 2

2017年06月19日 | 社会観察
暑くなってくると、誰かが事務所の窓を開ける。

すると、空気の流れが出来て、日によってはそよ風のようなものを感ずる時もある。しかし、私の場合はそのそよ風が大迷惑なのである。

私の机の右側に座るネパール人の、吐きそうになる体臭が、その空気の流れに乗って漂ってくるからだ。

5月の後半から、彼の体臭はますます強烈になってきているようで、私はしたくもないマスクを朝から晩までして、DAISOで買った小さな団扇で、向かってくる空気の流れに対抗して、気付かれないように、彼の机に向かってパタパタするのである。

しかし、団扇を右手に持っていると、パソコンのマウスが操作できない。

マウスを使うときは、仕方ないので団扇を置き、左手にレモングラスの香りを垂らしたハンカチを持ち、マスクの上から鼻に当てて、その爽やかな香りで、暫し私の脳中枢を癒すのである。

団扇で扇いだり、ハンカチを鼻に当てたり、臭いの切れたレモングラス液をハンカチに垂らしたりと、本来しなくてもいいことでアタフタするのも馬鹿馬鹿しいと思い、何かもっと良い対策は無いものかと考えていたところ、卓上扇風機という文明の利器があることを知った。

 アマゾンで999円

早速、写真のUSB卓上扇風機をアマゾンで注文した。そんなに急いで送ってこなくてもいいのだが、翌日にお約束通り届いた。

今日、それを職場に持って行き、早速試したところ、風量は2段階切換えできる上、音もほとんど気にならない。角度と風量と距離を調整してから、思い切って暑苦しいマスクをはずしてみた。

結果は・・・。

私の斜め右から顔に向かって結構な風が当たるのだが、隣から漂う汗と香辛料が混じりあったようなあの独特な悪臭は、いまだに鼻をつくのだった。

団扇は用無しとなったが、ハンカチを鼻に当てないととても耐えられない。

明日は扇風機の位置を斜め右45度から、10度くらいにまでずらして試してみることにしようと考えている。

宗教上の理由らしいが、この糞暑い日が続くというのに、よくも風呂に入らずに平気なものだと呆れ果てる。異文化理解などしたくも無いので、日本人の清潔感を少しでも学んでいただけないものかと切に願うだけである。

そうだ! 阿波へ行こう!

2017年06月18日 | 趣味の世界
毎年、夏が来るたびに「ああ、本場の阿波踊りが観たいなあ・・。」と思い続けているが、なかなか決心できずにいた。

しかし、8月の阿波踊りには何十万人という観光客が集まるだろうから、人ごみが嫌いな私は、どうもあの混雑振りを想像すると、行く気が失せるのだった。

ところが、年中阿波踊りの実演を見せてくれる所が、徳島市にはあると知った。

市内にある「阿波おどり会館」がそれだ。

徳島駅から徒歩10分ほどという近場で、映像や展示品と共に、実際に8月になると沿道で踊る方々の実演を毎日観ることができるのだそうだ。

これは、すぐに行ってみたい。

ネットで色々検索していると、徳島駅の裏側すぐのところに、「阿波十郎兵衛屋敷」という人形浄瑠璃の博物館のようなものがあり、何と、何とここでは毎日午前と午後の2回、人形浄瑠璃の実演(傾城阿波の鳴門<keisei awano naruto>)を観る事ができるというではないか。

もう、今週の週末は徳島だ。

 「傾城阿波の鳴門」

人形浄瑠璃など生きているうちには観る事は無いと思っていた。しかも、「傾城阿波の鳴門」の巡恋歌という演目は、泣かせる話だ、と死んだ親父がよく言っていたのを覚えている。

私がまだ小学生か中学生の頃だったと思うが、何かテレビでそんな映像が流れた時、親父が懐かしそうに、教えてくれた。

「あーいー、父(とと)さんの名は、阿波の十郎べえ、母(かか)さんの名は、お弓ともうしますぅ。」親父は、確かこんなセリフも教えてくれたので、私は不思議と今でも忘れず覚えている。

私の祖父は明治生まれで、親父は大正生まれだった。この頃の人は、義太夫や浪曲、講談、落語などに詳しくて、昔はNHKの教育テレビでよく放映していたのを、みんなで観たものだった。

 妖艶な阿波踊り

阿波踊りとよく比べられるのが、高知のよさこい踊りだ。しかし、こちらは、そもそも発祥が徳島の阿波踊りに対抗する何かイベントを作ろうということだったようで、スタートしたのは1954年(昭和29年)だそうだ。



 よさこい踊り



400年の歴史がある阿波踊りとは、およそ比較にならない、ごく最近の流行のお祭り騒ぎという感じである。しかも、このよさこい踊りに感動した北海道の学生が、1991年に「ソーラン節」とくっつけて始めたお祭り騒ぎが、「YOSAKOIソーラン祭り」である。

 YOSAKOIソーラン

こちらは、まだ26年目に入った程度の歴史しかなく、阿波踊りとは比較するレベルではないことは確かだ。

何年か前にテレビで、沿道で踊るYOSAKOIソーラン祭りのパレードを見たことがあるが、衣装といい、踊り手の化粧といい、所作といい、当然のことながら伝統の「で」の字も感じさせず、ピョンピョン飛び跳ねているだけで、つまらなかった。

チアリーダーの演技と北朝鮮のマスゲームをミックスにして、リオのカーニバル風にした、ストレス発散ダンスという感じで、おぞましいお祭りである。

阿波踊りは、400年のうちに衣装などもいろいろ変遷があったのだろうが、今の意匠は実に洗練されている。

特に女踊りの格好は、上から下まで完璧である。身振りから足の動きから、掛け声の出し方まで、妖艶で優雅で、しなやかで、キリッと統制が取れていていつまで観ていても飽きることはない。

 女性ならではの動き



今週末は、日本の伝統文化を満喫しに、徳島へGO!だ。


出稼ぎするなら英語くらい覚えろよ

2017年06月11日 | 英語関連
巨人の星の話題で、「日雇い人夫」という言葉を、放送する側の自主規制で使用禁止としたことをちょっと前のブログで話題にした。

いまや「にんぷ」と入力すると、「妊婦」と変換するが、「人夫」という単語は選択肢にも出てこない。

子供の頃、「巨人の星」をワクワクしながら観ていて、「人夫」という言葉が差別用語だなどという感覚は微塵もなかった。面接の場面で、飛雄馬が、「僕の父ちゃんは、日本一の非正規の日雇労働者だ!」などと言えば、あの感動的な場面の感動など起きないのではないだろうか。

ポリティカル・コレクトネス、略してPCなどとも言うそうだが、本場アメリカでは、この要するに「言葉狩り」が横行して、酷いことになっているらしい。

マー君こと、田中将大選手がアメリカの大リーグ、ニューヨークヤンキースに、7年契約で100数十億円という好待遇で入団したのは、3年前のことだった。

その彼が先週のレッドソックスとの試合中、ピンチになった際のことだった。

コーチがタイムを取ってあわててピッチャー・マウンドに駆け寄ったが、このとき日本人のマー君専属の通訳も一緒だった。

 通訳帯同でのタイム

これは特別ルール違反ではないのだが、この時テレビ中継席の解説者、ジェリー・レミー氏がこのシーンについて、一言コメントしたのだった。

『田中が通訳をマウンドに連れて行くのは違反とすべきだよ。野球の言葉を覚えるべきだ。コーチとは長くやってるのだから・・。覚えりゃいいんだよ。単純なことさ。』

  右が解説者

元レッドソックスの名内野手だったジェリー・レミー氏はおそらく彼の偽らざる気持ちを特別悪気なく、さらっと言っただけだったろう。

興味深いのは、このレッドソックスには、かつて野茂英雄投手、上原浩冶投手、松坂大輔投手など、多くの日本人選手が在籍していたという背景があった。

ところが、このちょっとしたレミー氏の言葉に即座に反応した野球ファンがいたのだ。

「人種差別だ。」という批判が放送局などに集中して、大騒ぎとなっていた。

翌日、レミー氏は自身のツイッターで、「私の言葉で不快となった方々に、心から謝罪します。」と謝った。

地元の新聞は、レミー氏の言葉にはまったく賛同していないと声明を掲載し、放映した放送局も、「こころから謝罪する。」と平謝りであった。

当のマー君は取材に対して、「コメントしづらいが、通訳帯同は認められているし、通訳なしでは微妙な意味が伝わらない・・・。」というコメントをしたそうだ。

 覚える気がない

英語サイトで、レミー氏に対する批判がどういうものだったか見てみると、「レミー、もう引退したらどうだ。」「ボストンに人種差別を持ち込むな。」とか結構過激なものがあり、どこもこういう様子は変わらないんだと苦笑させられる。

海外で活躍する他のスポーツ選手の現実を見てみると、サッカーにしろ、今一番熱い卓球にしろ、ゴルフにしろ、テニスにしろ、みんな結構流暢な英語や現地語を話すので、驚くことが多い。

イチローにしろ、松井にしろ、野球選手は5年いても10年いても、英語でインタビューすら対応できないというのは、何とも情けない話だ。

 たかが英語だ

1年365日、朝から晩まで野球をやってるわけじゃないだろうし、その気になれば英語などすぐに使いこなせるようになるはずである。普通の頭なら。

生活が掛かってると思えば、必死で言葉を覚えるものだ。




原稿読んで恥さらす馬鹿

2017年06月11日 | 政治ネタ
先週の参院決算委員会で、安倍総理に質問をする女性議員の姿を、テレビのニュースが伝えていた。ぼんやり聞いていたのだが、その質問の内容があまりにも幼稚で、バカバカしくてテレビ画面に眼をやると、安倍総理も苦笑いをしながら返答していた。

  台本を 片手に

一国の総理大臣といえども、ああいう小児病的な、下らない質問に答えなければならない義務があるのだから、民主主義とは実にムダが多くて手間のかかる制度であると感じた。

例の学校法人・加計学園に関する質問をしたかった彼女はこんな風に質問を切り出していた。

「総理の大親友の加計三が、獣医学部の新設を希望されていた、ということは、じゃあ総理は新設されればいいなあ、思ってらっしゃったことはありますか?」

こういう、憶測の、当てずっぽうの問いかけをした所で一体何になるのか、と思うのだが質問者の彼女は、至極真面目な表情なので、その白痴ぶりが際立って見えるのだった。

しかし安倍総理には質問には答える義務があるので、真摯に答えるのだった。

安倍総理「いちいち、友人に対してどういう思いだったかを述べる場ではないと思います。政策的にどうであったかということを、真面目に議論する場であって、私がそう思っていたら、政策に関与していたのであろうという印象操作に一生懸命になっているようだが・・・(以下略)」

もう、言葉を選びながら、馬鹿を諭すような総理の話し方には見ていて同情し、感心してしまった。しかし、その馬鹿女は、まだ続けた。
 ハキハキと馬鹿を言う

「印象操作をしているのは総理の方だと思います。私の友人がそういう風に、獣医学部を新設したいと思っているのであれば、『そうなればいいなあ・・』と私だったら思いますよ。ですから、総理もそういう風にきっと強く願ったんじゃないかと思います。それを基に伺っていきますが・・・」

こう言って、見るからに脳味噌が軽そうな彼女は、質問を続けた。安倍総理は、もう呆れ顔で、笑うしかないといった感じで立ち上がり、それでもこうその魯鈍な質問者をたしなめた。

安倍総理「言わば、私がそうしたいなあ、ということを勝手に前提にして質問されても困るんですよ(笑)。冷静にしっかり取材して、議論していただかないとですね。最初から「それありき」じゃないですか。それじゃあ、議論にならないですよ。」

テレビを見ていて、「どこかで見たような顔」だなあと、思い始めた私は、彼女の名前を確認した。質問していたのは、同じような馬鹿議員がひしめき合う、民進党の平山某という参議院議員であった。

どこかで見たはずである。この女、私の住む町が選挙区で昨年の参議院選挙で当選した新米議員であった。

確か、一時期NHKローカル局でパートのアシスタント原稿読みをやっていた事があるどこの馬の骨だかわからん人を、民進党の静岡県連がどこかで拾ってきて、候補者に仕立てたようだった。

恐ろしいのは、こんなのでも、労働組合が推せば、工場の労働者たちは従順に一票を投じて、当選させてしまうのが現実なのだ。

  NHK静岡にて

原稿読みをやっていただけに、まるでニュース原稿を読み上げているような質問の仕方で、前日に予行練習をやった通りの受答えをしていると分るのが、いじらしいと言えばいじらしかったが、こんなのにも税金が大金使われていると思うと馬鹿馬鹿しくなる。

確か、3月に死んだ岡崎トミ子という民主党の売国奴議員も、福島県のラジオ局課なんかでアナウンサーをやっていた経歴の持ち主だった。

いったい反日政党は、こういうアナウンサーくずれの、原稿読みが上手で胡乱な女性を重用する傾向があるのだろうか?

飛雄馬が来た!

2017年06月10日 | 英語関連
先週、勤め先で、他部署の所属だがよく私のところに翻訳依頼でやってくる30代半ばくらいのH君が、部下でもないのだが相棒だという20代前半の男を連れてきて紹介してくれた。

苗字は失念したが、名前ははっきりと覚えている。紹介されたとき、「彼の名前は、『飛雄馬』っていうんですよ。」と言ったからだ。

私は、反射的に「ほうー!」と言って、「巨人の星って知ってる?」と聞くと、その青年はニコニコしながら、「はい。観た事無いですけど、昔のアニメでしょ?」

「多分、君のお父さんは巨人の星が好きだったんだろうね。」というと、「そうだったみたいです。」と言った。

 涙して観た

横に立っているH君は高校球児だったので、彼は当然巨人の星を知っているようだった。「主人公の飛雄馬が星雲高校の面接試験を受ける時の話は、知ってるかい?」と聞いてみると、「何、それ?」といった怪訝な表情で首を横に振った。

私は、そのときのエピソードをかいつまんで話した。


星 一徹は、息子の飛雄馬が高校に進学する際に、野球では無名の進学校、星雲高校を受験させたのだった。

入学金も学費の高い、金持ちの子弟が通うブルジョアの学校など家の経済状態を知っている飛雄馬なので、猛反対すると、一徹は、「お前の進む高校は、ここしかない。」と言って腹巻から飛雄馬名義の貯金通帳を見せたのだった。

その頃、夜も道路工事の仕事に精を出していた一徹の腹には、飛雄馬の剛速球を受けることが出来るのは、星雲高校の彼(伴宙太)しかいないという、思惑があった。

 柔道部の伴宙太

さて、面接試験の日である。飛雄馬の着ている学生服やズボンは、みすぼらしい継ぎ当てが目立っていた。試験官たちは、明らかに侮蔑の表情で、「君のお父さんの職業は何だね?」と聞いたのだった。

すると、飛雄馬は自信を持って、「僕の父は、日本一の日雇い人夫です!」と答えたのだった。すると、ヘラヘラ笑い始めた試験官たち。

 星雲高校面接

飛雄馬は立ち上がって、「何がおかしい。聞きたければ何度でも言ってやる。ボクの父ちゃんは、日本一の日雇い人夫だ。」

当時は特に話題にもならなかったと思うが、このテレビ放送が後に再放送となったとき、この日の番組のサブタイトル「日本一の日雇い人夫」は、なんと「日本一の父、一徹」に変えられていて、その部分のセリフはカットされていたという。

理由は、「日雇い人夫」が差別用語に当たると判断されたからだという。


ここまで話した私は、自分の血圧がかなり上がっていることを感じて、ハッと我に返り、「まあ、いろいろあったけど、あの番組は子供ながらに感動するシーンがいろいろあったね。」と締めくくった。

二人は、「ふ~ん」と言いながら頷いていた。


紳士だの、侍だの言ってる場合ですか?

2017年06月10日 | 趣味の世界
先週9日配信のデイリースポーツの記事によると・・・

8日現在で、巨人は西武戦に2-13で敗れ、球団ワースト記録を更新する13連敗を喫した。借金は2桁「10」にふくらんだ。静まり返る一塁ベンチ裏で、傷心の高橋監督が重たい口を開いた。

 「結果だけ見れば厳しい内容。何とかしようというのはあるけど、なかなか結果が出ない。結果が全ての世界ですから」

13連敗は暗黒時代を送った阪神でも経験のない不名誉記録。ファンからは「明日は勝てんのか」と怒声も飛んだ。「開き直るのは好きじゃないけど、開き直るしかない」とつぶやいたのは阿部。何度も栄光を味わったナインが、もがき苦しんでいる。

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かつての「栄光の巨人軍」の面影も無い。それでも、系列のテレビ局では、巨人軍の話題を前面に出して、今はタレントになったOBが、選手たちとオチャラケトークでお茶を濁す番組があるのだから、面白い。

私が子供の頃は、テレビやラジオでは、巨人戦だけを流していたので、自然に選手の名前や顔を覚えていき、いつの間にかファンみたいになっていったものである。

しかし、私の場合、それはこの方の引退の頃までだったと思う。いやこの少し前あたりから、私は関心が無くなり始めていたかもしれない。

自分が辞めても、巨人軍は永久に不滅です、と言った言葉は、その通りであるが、野球というスポーツを取り巻く環境は当時とは変わった。

  ミスター引退

いや、当時も今も大差ないのかもしれないが、知らされなかったことがファンにも見えるようになって、実情がバレただけなのかもしれない。

金がついて廻ると、いろいろ胡散臭いことも付きまとってきて、人間を変えてしまうものだ。職業野球はとくにそれが顕著のような気がする。

負け続けていた巨人も夕べは勝ったようだが、負けを見飽きたファンを満足させるにはまだまだ不十分だろう。

かつてのミスタージャイアンツは、脳梗塞の後遺症とも戦って、今では神様のように特別扱いされて、マスコミのオモチャになっている。

  長嶋大権現

現監督も、正直言ってどうしたらよいのか、訳が分らなくなっているに違いない。いっそのこと、試合中に現人神をベンチに座らせてみたらどうだろう?



 ボクは紳士です!

ま、せいぜいがんばってください。


今度は「アウフヘーベン」だとさ・・・。分るか?都民ども?

2017年06月10日 | 政治ネタ
悪の権化のような、「ゾエ」こと舛添氏の後任都知事を選ぶ選挙が、去年の夏だった。

政界渡り鳥とか、年増の厚化粧などと揶揄された小池氏が新都知事に決って今日に至るわけだが、都知事選を思い出そうとしても、頭に浮かぶのは、『自称・ジャーナリスト』のエロっぷりと、もう名前すら思い出せない非常に存在感の無い、影が薄かった自民党公認の候補者くらいだ。

新都知事になって早や9ヶ月になるが、常にマスコミでの目立ち度を気にしながら、あっちへこっちへ話題を振りながら、人気取りをしてきた感のある小池氏は、自民党から突き放された感じで離党して、自ら立ち上げた「都民ファーストの会」の代表となった。

 「自分ファースト」よ。

そして、今月末から始る都議会議員選挙での動向が非常に気になるところだが、どうも雲行きは怪しいようで、今までの小池氏の快進撃には強いブレーキがかかりそうである。しかし、ちょっとのことで大きく揺れる浮動票が、結果を左右するのには変わりが無い。

「都民の良識」ほどフワフワと軽いものは無いからで、これまでの選挙を振り返るまでも無く、NHKの言うことを鵜呑みにしたり、新聞に書いてあれば盲信してしまう大衆が、この国の首都の政治の流れを決めてしまうのである。

クール・ビズから始って、ダイバーシティが滑ったの、レガシーが転んだの、ワイズスペンディングがつまづいたのと、日本語で言えばいいものをカタカナ言葉をやたらと使って、間抜けな都民の心を掌握しようとしてきた小池氏が、昨日の記者会見でまたまた披露した。

私は、以前から小池氏はただの母国語の破壊者であり、こういう日本語で言えば済むところで、やたらとカタカナ言葉を連発する輩にはろくな者がいない、と機会あるごとに言ってきた。事もあろうに、今度はドイツ語である。間抜けな東京都民よ。分るか?

築地市場の問題がこじれたから、「ここはアウフヘーベンする」そうだ。

分るか?東京に住む爺婆どものみなさん。「アウフヘーベン」ですぞ!

バームクーヘンじゃありませんぞ!「いったん立ち止まってより上の次元にという、日本語では『止揚』と表現される言葉だ」と問われて説明したそうだ。


母国語を疎かにする国で栄えた国はない。日本の首都の首長がこういうのでは、先が思いやられる。

平野がんばれ!!

2017年06月03日 | 社会観察
先日今年一杯で引退を表明した宮里藍選手は、目つきがキリッとしていて、芯がしっかりしていることは、その表情から一目瞭然であった。

レスリングの選手や、政治家に転身した柔道の選手などは、試合結果はさて置いて、その人となりを造っている芯の確かさがよく見えなかったのは、表情で何となく分った。

その私の勝手な判断基準からすると、卓球の平野選手の目つきは、彼女の年齢とは関係なく、どちらかと言うと宮里藍選手に似ている感じがする。そんなこともあって、つい私は身を乗り出して彼女を応援したくなるのだ。

ドイツの世界卓球個人戦で、彼女は準々決勝を戦って完勝した。

  支那人相手だった

世界ランク4位のフォン・ティエンウェイ(シンガポール)が対戦相手であったが、国籍がシンガポールであるだけの支那人選手を相手に、4-0の完勝だった。


ニュースは伝える。//////////

日本女子シングルス48年ぶりのメダルを確定させ準決勝に駒を進めた。準決勝の相手は丁寧(世界ランク1位)か石川佳純(世界ランク5位)のどちらかとなる。

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  格上を一蹴

すでに本場支那人三人を負かしている平野選手は、勝ってもさほど興奮した様子が見られなかったが、それはまだ先に準決勝、決勝という試合を控えているからだろう。

彼女の功績は、他の日本人選手たちに、「何だ、日本人選手だって、支那人に勝てるじゃん。」と思わせたことだろう。

表彰式に日の丸が二つ揚がるようなこともあり得るのだろうか。

欧州では卓球がメジャーなスポーツだけに、今彼女に世界中が注目している。