以前、観ていい映画だなあと思い、半年後くらいにまた観たくなったのが『サイドウェイ』という映画だった。アクションがあるわけでもなく、サスペンスでもないのだが、後味がすごく良かった。
監督がその『サイドウェイ』と同じということで、借りて観たのが『ネブラスカ』というタイトルのアメリカ映画だった。
100万ドルが当たったというインチキの知らせを信じた、少し認知症気味のお父さんと、その息子のロードムービーで、親戚や友人たちが大金を得ることを知って、様々な理由をつけて擦り寄ってきたりする、人間の嫌らしさがうまく描かれている。
頑固な父親に振り回されながらも、次第に父親の心を理解していく息子が、まるで小津安二郎の映画を観ているように、じんわりと伝わってくる秀作である。
最後の最後は、「なるほど、そう来たか」と唸りたくなるような決め方で、思わずニンマリして拍手したくなる。
文句なしの、おすすめ作品である。
監督がその『サイドウェイ』と同じということで、借りて観たのが『ネブラスカ』というタイトルのアメリカ映画だった。
100万ドルが当たったというインチキの知らせを信じた、少し認知症気味のお父さんと、その息子のロードムービーで、親戚や友人たちが大金を得ることを知って、様々な理由をつけて擦り寄ってきたりする、人間の嫌らしさがうまく描かれている。
頑固な父親に振り回されながらも、次第に父親の心を理解していく息子が、まるで小津安二郎の映画を観ているように、じんわりと伝わってくる秀作である。
最後の最後は、「なるほど、そう来たか」と唸りたくなるような決め方で、思わずニンマリして拍手したくなる。
文句なしの、おすすめ作品である。