久々のツアー報告です。
一昨日のお客様は、千葉からお越し頂いたとても若いご夫妻です。
6時間ツアーを申し込まれていたので、幾つかルートをご紹介してコースを選んで頂きました。
その結果、「裏砂漠を含めて三原山をタップリ歩きたい」と言う事になりました。
予報ではお日様マークも出ていたのですが、生憎、空はドンヨリ曇り空。
冷たい風も吹いています。
伊豆半島もかろうじて海岸線が見える程度、富士山は見えません。
万が一の為に、簡易雨具をお貸ししてのスタートとなりました。
さてこの季節、キレイな花は流石に目に入りませんが
逆に、その存在が際立つモノたちが居ます。それは ”ナンバンギセル”
勿論、秋に私達の目を楽しませてくれた、上の様な紫色の花ではありません。
とっくに枯れてはいますが、その一風変わった姿はとても目を引きます。
そして、少しずつ新芽も伸びつつあるカジイチゴ、妙に赤い茎が目立ちます。
そんな植物達や火山の話をしながら山頂近くのカーブに差し掛かると
目の前の壁に、無数の大きなツララが垂れ下がっていました。
冬の雨が降った後にはよく見掛ける光景ですが
昨日ほど立派なツララが幾本も見られたのは初めてかも知れません。
中には、落ちた滴が下から盛り上がって出来たモノや
オオバヤシャブシの新芽やアシタボを、氷の中に閉じ込めた芸術品等も沢山有りました。
山頂付近は、何時になく沢山の噴気が立ち昇っています。
”噴気が上がる”=”周辺も暖かい”という訳で・・・
噴気の近くで昼食をとる事にしました。これは風も避けられ中々良かったです。
ただ、美味しいはずのオニギリが冷えて冷たかったのは寂しかったです。
しっかりした容器が有れば、地熱で温め直せるかも知れませんね。
今度機会が有ればチャレンジしてみます。
食事の後は、お鉢巡りの一番の見所”大きな火口”です。
何時かまた、此処から真っ赤なマグマが噴き出て周囲の地形も変わる事でしょう。
そう考えると、目の前に広がる景色がとても貴重に思えました。
さて今日は、元気なお二人と言う事もあり比較的なだらかな斜面を降り
”アカダレ”に向かいました。
途中危なそうなところは、優しいご主人がしっかりサポートしています。
でも、よく見ると”ピースサイン”も出てますね。(笑)仲の良いお二人を見てとても心が和みました。
裏砂漠に降り、白石山の麓を”アカダレ”に向かいます。
アカダレに着く頃には風もだいぶ治まってきました。
しばし休憩をとった後、溶岩地帯を抜けて”櫛形山”へ向かいました。
”櫛形山”の展望台も殆ど無風状態、今度は此処で”お茶タイム”です。
眼下に広がる砂漠地帯を見下ろしながらのお茶は格別でした。
さて、此処から先は殆どが下りです。でも、まだまだ登りでも行けそうなお二人ですね。笑)
ゆっくり植生の変化を楽しみつつ、最後は樹海を抜けてツアーを締めくくりました。
それにしてもよく歩きました。3万歩近く歩いたのではないでしょうか?
時折、小雪がぱらつく事も有りましたが、結局雨具の出番も無く助かりました。
ご一緒してくださったHさん、ありがとうございました。
さて昨日は、毎月(毎週?)の様にダイビングで通ってくださっているお客様と
3日続けてのツアー参加となった、初来島の爽やかな青年です。
前日も三原山を歩いているので、少しコースを変えて”アカダレ”を回る事にしました。
お鉢を回って前日と違う角度から火口を見た後、斜面を下り裏砂漠へ・・・。
風が強く少し心配しましたが、流石、軽やかな足取りで降りてきます。
裏砂漠では、足元のワイヤーロープを手に持って「縄跳びができそうですね!」
遊び心も満点です。(笑)
古い溶岩にも興味津々、色々質問を受けるのですが中々的確に答えが出せない私・・・(-_-;)
でも、いろいろ「あ~でもない。こうでもない」って、想像力を働かせるのが楽しいんですよね~。
お腹も空いて帰りの時間も迫っていたのですが、”必殺必勝の岩”近くにも上ってみました。
ここでも、足元の黒ずんだ砂を見付けて「水が染み出ているのかな~?」
いろいろな疑問を持って物事を見る・・・これって大事ですね。
あまり深く物事を考えない私は、少し見習わなければなりません。
二日間とも、皆さんよく歩きました。でも、それぞれに私はとても楽しかったです。
あまり使っていないコースでもあり、皆さんはどんな印象を持たれたでしょう?
「
また来てくれるかな~?」
「
いいとも~~~!」そんな応えが返ってくると嬉しいですね。(^_^) by 柳場