グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

8年目のフィールドワーク・後編

2024年05月19日 | ツアー
千葉市立千葉高校地学・生物分野の皆さんのフィールドワーク後編です。

例年だと、先に火口を見に行ってからトイレ兼展望台で昼食なのですが、この日はこのあとの天候回復を期待して、先に昼食をすませて、溶岩が流れるときにできる三角形の塚(ホルニト)を観察。

でもまだ周囲は霧のままで、しかも風も強くなってきました!

そして、火口西展望所も、残念ながら…霧!

「昼から晴れ」の予報だったのですが、ずっと待つわけにはいかないので、潔く(?)撤退!

視界は悪くても、足元の石を観察したり

溶岩餅(と呼ばれる岩)の大きさを測ったり

溶岩の中の気泡の大きさの違いから、「なんでこうなったのか?」を考えたり

みんな、とても元気で楽しそうでした😀

下山したところで、ちょっと休憩。

これから裏砂漠を目指して霧の中を歩くので、ここでしばしエネルギーチャージ☺️

そして、霧の裏砂漠で「植物のパッチ状群落の大きさを測る」というノルマにチャレンジしました。

いつもはかなり広範囲に散らばるのですが、この日は見える範囲で実施してもらいました。

10分ほど経った頃、周囲の雲が薄くなり始めました!

雲はどんどん流れ、視界が開けてきました。

やった〜!

青空!!
なんともドラマチックな展開でした!

で…

記念写真タイムとなりました〜❣️☺️

帰りは、植物が再生し、森を作るまでを観察。

地面にはハチジョウイヌツゲの黄色い葉っぱが、たくさん散っていました。

水たまりにも、黄色い葉っぱがたくさん浮かんでいました〜☺️

伊豆大島の森に多い“オオシマカンスゲ”という地味な草に、生徒さんが「おお!これが噂のオオシマカンスゲか!」と、言っていたのにも感心しました。

普通、ほとんど注目されない地味な植物なので…。

生徒さんたちは今回も、33ページにも及ぶフールドノートをもとに、課題を解きながら歩いていました。

そこには「理由を考察しなさい」「特徴を書きなさい」などの課題が並び、生徒さんたちは数人のグループで議論しながらノートに自分たちの考えを書いていました。

毎年感心するのは、生徒さんたちが8時間、集中力が途切れず、終始楽しそうなことです。
事前学習で学んだ知識をもとに、フィールドで疑問を解いていく…。知識は人生を楽しむためにあるんだなぁと、毎年、一緒に歩いて感じます。

今年もとても楽しい1日でした☺️
みんな、お疲れ様! そしてアリガトウ!!

(かな)
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