グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

台風19号、7日後の裏砂漠ツアー

2019年10月20日 | ツアー
昨日、大島に5泊で滞在されていたお客様の、5日目のツアーに行ってきました。

初日に三原山に登ったものの、以後ずっと天気が悪く、予定していたダイビングも2日のうち1日しかできなかったお客様…最終日の昨日も「1日雨」の予報でしたが「室内で過ごすのもつまらないし、雨でも裏砂漠に行きましょう!」ということで、歩き始めました。

夜中にたくさん雨が降ったので、歩き始めの森は広範囲に水が溜まっていました。


道の両側は、長靴でも歩けなさそうな深さの水が沼のようになっていました。


ホシホウジャク(蛾)が1匹、忙しそうに飛び回っていました。


時々出会うヒメアカタテハも、まだ元気に飛んでいました。

懐かしい友人たちに会えたような気がして、ちょっと嬉しかったです😀

初めての出会いもありました。

裏砂漠の地面を歩いていた、かなり保護色なこの虫。

肉眼ではわかるのだけれど、写真撮ろうとするとどこにいるか見失う…ということを2回ほど繰り返しました(笑)

シマサシガメという足が縞模様のカメムシで、樹液を吸うのではなく肉食!

裏砂漠で見るのは初めてです。(草がなぎ倒されたことで、見つけやすくなったのかも??)

植物では、ハチジョウアキノキリンソウの、開花を確認しました!(今年初)

前はもっと立派な株が複数あった気がするのですが、昨日見かけたのは、草陰にひっそり咲いていたこの一株だけでした。

可愛いピンク色になるマユミの実は、変身の途中?

赤味が増してきました!

たわわに実ったヒサカキの実も、熟し始めていました!


と、まあ、このように、雨に降られることもなく、秋ならではの風景をあれこれ観察しながら歩きました😀

裏砂漠では、三原山側は白い雲に覆われているけれど…


海側は青空!

…という、2つの空を楽しめました😀

ところで、一番気になっていたのが、ハチジョウイタドリたちの再生の状態でした。

「台風15号でボロボロの茎だけになった状態から、裏砂漠を赤い若葉で飾るぐらいまでに再生。その後再び台風19号で、ダメージを受けたイタドリはどうなったのだろう?ダメージが重なりすぎて力を使い果たし、再生できなくなっているのでは?」と、心配だったのです。

裏砂漠のイタドリのたちは、こんな状態でした。

台風の翌日に来た時と変わらないような…

でも、ボロボロになった茎を、良〜く観察したら…

小さな赤い葉が伸びていました!

9月の台風15号後に赤い芽が地面から伸びているのに気づいたのは、7日目のこと。

(今年の9月16日の写真です)

昨日も、ちょうど7日目でした。


無事に再生を始めたようです!

イタドリは一体何回分ぐらいの“若葉を伸ばして再生する力”を蓄えているのでしょう?
本当に、すごいです!(尊敬)

イタドリを見ていたら、人間も何度でも立ち直る力があることを、信じられる気がしました。

いつも無言のまま、たくさんの物語を伝えてくれる生き物たちと…


火山(地球)に感謝!

そして、一緒に発見しながら歩いてくださった、お客様に感謝です!😀

(かな)




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