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グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

猛暑の1日

2010年07月22日 | 植物
今日も最高気温30度以上!
本当に暑い1日でしたね。

肌がジリジリ焼けるような暑さの中、海沿いの道を歩いてみました。
海岸近くで見られる植物達の様子を観察しに行ったのです。

海岸という厳しい環境に適応してから歴史の長い植物達は、
猛暑をモノともせずとても元気でした。

ツヤツヤした肉厚の葉に、水分を一杯貯めておけるソナレムグラ。

元気いっぱいに花を拡げ、照りつける太陽の光が嬉しそうでした。

ちょっとゴワゴワした毛の生えた葉を持つハマゴウも、夏の太陽が好きみたいです。

満開の花をあちらこちらで咲かせていました。

しかし、新天地を求めて海岸に進出してから、あまり時の経っていない植物達は、
どうやら暑いのは苦手なようでした。

藪からツルを伸ばしたクズ。

3枚の葉を綺麗に畳み、縦になって強すぎる太陽の光から葉を守っています。

皆、真ん中の葉を中に入れて両側の葉で包むようにしていました。
どの葉も、きちんと同じ方法で畳んでいるので、ちょっと驚きました。
“規則を守る優等生”って感じでした。

元の居場所である道端や林縁に住む仲間より、ずいぶん葉を厚く変化させたスイカズラ。

やはりまだ、堂々と葉を広げるには厚さが足りないようです。
1枚ずつの葉を半分に折って、守りに入っています。

私もこんな日には木陰で休みたくなるから、クズやスイカズラの気持ちが良くわかります~。
元々の海岸の生き物ではないもので(笑)。

夕方6時過ぎ。

やっと太陽のパワーも弱まり、過ごしやすくなったので、再び同じ場所へ行ってみました。

クズは、残り少なくなった太陽の光を効率良く受け止めようと、
今度は目いっぱい葉を広げていました。

賢いというか逞しいというか…(感心)。

スイカズラはどうでしょう?

あれれ?
まだ、葉を閉じたままでした。

もうすぐ太陽は沈んでしまいますけど…?
もしかしたら夏の間はずっと、このままの姿でいるつもりなのでしょうか??
これは、今度早朝に観察に来なければ。

夕方の植物達の観察を楽しみつつ海を見たら、思わずカメラを向けたくなるような景色が
広がっていました。

まるで伊豆半島から現れた怪物に、光が当たっているかのような空です。
迫力満点!
とっても格好良かったです!!

忙しい夏でも、ほんの少しの時間を作って外に出れば、
感動できる自然が身近にあるって嬉しいですよね。

島暮らしの魅力の一つは、まさにこの“身近な自然”だよな~と思います。

(カナ)

コメント
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