goo blog サービス終了のお知らせ 

グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

【地球から見る、日本の旅 第34回】恐竜渓谷ふくい勝山ジオパーク~勝山には雪もよく似合う~

2024年11月12日 | 火山・ジオパーク
今週末の日曜日、オンラインジオツアーの【地球から見る、日本の旅 第34回】「恐竜渓谷ふくい勝山ジオパーク~勝山には雪もよく似合う」が開催されます。

恐竜化石で有名なふくい勝山ジオパーク。
この地域は日本有数の豪雪地帯でもあります。

年に数日しか雪が降らない伊豆大島で暮らす私には、あまり実感できませんが、湿った重い雪の下での暮らしは、とても大変そうです。
何しろ、家も車も重い雪の下に埋もれてしまうので、毎日雪かき〜!!の世界。

でも雪国の人たちは、大変だからこそ工夫を凝らし、楽しみを見つけて、たくましく生きているようです。
リハーサルを見た限り、その暮らしは私にとって驚きの連続でした!

でも、待ってください…。日本に豪雪地帯って、たくさんありますよね?
ふくい勝山の冬は、他の日本の雪国とどう違うのでしょうか?
この地域ならではの工夫がある? それとも他の雪国と同じ?
ちょっと違うのも、全然違う別世界なのも、面白そうですが…。

ということで、今回は川田香菜子ガイドが、優しい語りでふくい勝山の冬に連れて行ってくれます!

地元に暮らしていないとわからない雪国の日常を、ガイドとやりとりしながら楽しめるのは、オンラインツアーならでは!

お申し込み、詳細はこちらです!!
ぜひご参加ください〜!!

(かな)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オタイサマ

2024年10月30日 | 火山・ジオパーク
伊豆大島には、「オタイネ」、「オタイサマ」という呼ばれ方をしている岩が、三つあります。

一つは、このブログに何度も登場している筆島。

荒波に耐えて崩れずに残る岩は、航海安全を祈願する船乗りの信仰を集め、神の霊の宿る根であるという意味で、「オタイネ(御体根)」、または「オタイサマ(御体様)」と呼ばれていたようです。

もうひとつは、岡田港にある海に突き出た岩。

波に削られ以前より小さくなったとも聞いていますが、海中に没せず、まだしっかり残っていて、「頑張っている岩」という感じがします。

三つ目は、海ではなく陸上。
島の北東部に位置する大島公園の中にあります。

高さは180cmぐらいでしょうか?(尺になってくれた嶋田の身長が約150cmらしい)

小高い場所に突き出た岩の前にある看板には、「昔、泉津では、娘などが欲の深いことを言ったり、強情で言うことを聞かないような時に、『このオタイサマめ』と言って叱ったと言います。オタイサマは、ツドの山にいて、”海の物も山の物も、みんな我が物だ”と言ったので、欲の深い神様だと言われています」と、書いてあります。

この岩は、溶岩流の表面が冷えてできた岩の塊が、後ろからの流れに押されて盛り上がったもののように見えます。(興味のある方は、YoutubeのVolcanoChaser氏のチャンネルにあるハワイの溶岩流の動画を見ていただくと、イメージしやすいと思います)

海で荒波に耐えて残っている岩は「神が宿る」といわれているのに、陸上に突き出た硬い岩は「欲が深い強情な娘」と言われていたという違いが、なんとも面白いです🤣

公園の芝生広場には、オタイサマよりは小さいものの、地上に突き出たいくつかの岩があります。

オタイサマの岩の言い伝えも、私たちが火山の島に住んでいるこを実感させてくれます。

これらの伝説については、藤井工房の藤井さんが複数の文献を調べ、詳しくまとめてくれています。
読んでみたい方は藤井さんのブログをご覧ください。

(かな)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【地球から見る、日本の旅 第33回】浅間山北麓ジオパーク~King of 火山!? 240年をタイムトリップ~

2024年10月15日 | 火山・ジオパーク
5日後の日曜日、第33回目のオンラインジオツアー【地球から見る、日本の旅 第33回】浅間山北麓ジオパーク~King of 火山!? 240年をタイムトリップ~が開催されます。


有史以来何度も噴火を繰り返す活火山、浅間山。

今から約240年前、天明3年の噴火では、鎌原村(現在の嬬恋村)で住民477名が犠牲となり、生き残った93名が周りの人達の力を借りながら、復興へと歩んでいったそうです。
今では高原野菜の一大産地にもなっています。

なぜこの村は復興できたのか? 
なぜおいしい野菜が取れるのか?

浅間山の自然に惚れ込み、ペンションを経営しながら山を歩いているジオガイドの古屋さんの語る物語が楽しみです!
お申し込み&詳細は以下の通り。

○オンラインツアー
日時 令和6年10月20日(日)20:00~21:00
参加料:1000円(1か月間のアーカイブ見逃し配信あり)
申込先&詳細 https://asamayama-hokuroku-geo.peatix.com/

○ガイド勉強会(オンラインツアー参加者対象)
日時 令和6年10月23日(水)20:00~21:00
参加料:1000円
申込先&詳細 https://peatix.com/event/4155415

ところで私、12年前に嶋田と一緒に浅間山に行き、ガイドの赤間さんに案内してもらったことがあります。その時は、伊豆大島火山とは全然個性の違う浅間山火山に感動して、長編ブログを書いたのでした。(その時のブログはこちら

あ〜、懐かしい!
ご興味のある方、ぜひご参加ください〜。

(かな)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【地球から見る、日本の旅・第32回 】五島列島(下五島エリア)ジオパーク編  『〜命をつないだ風と大地の物語〜 西の果てに浮かぶ五島列島・福江島』

2024年09月01日 | 火山・ジオパーク
今週末、表題のオンラインツアーが開催されます!

伊豆大島と同じような、粘り気の少ない溶岩(玄武岩)が、黒い海岸を作る福江島。
ツバキを使った商品や、椿園などで有名なところも、伊豆大島とそっくりです!

でも大きく違うのは、日本と大陸の間に位置する島だということ。
命がけで海を渡った遣唐使たちの、異国への旅立ちの場所。
そして、迫害を受けながらも信仰を貫いた潜伏キリシタンたちの歴史が残る場所。

島ならではの強い風の影響を受ける暮らしや島の風景は、どこか懐かしく親しみを感じるのに、紡がれてきた歴史が全然違うのです。

「似ているのに違う」これって無茶苦茶面白いです!!

今回ガイドをしてくれるのは、ジオガイドの佐藤くみさん。
(昨年の秋の全国大会後、伊豆大島に来島し2日間のジオツアーに参加してくれました)

先日リハーサルに参加しましたが、佐藤さんの優しい語りから五島愛が感じられて、とても心地よい時間を過ごせました。

見どころがいっぱいありすぎて、きっと今頃、断腸の思いで作った資料を捨て、整理されていることと思います。

日本の西の果てに浮かぶ、黒い溶岩でできた島の物語…。きっと楽しいと思うので、ぜひご覧ください!

ツアーの詳細&お申し込みはこちら
そして「ガイドが何をどう考えてツアーを作ったか?」がわかる、3日後の勉強会の詳細&お申し込みはこちらです。

(かな)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【地球から見る、日本の旅 第31回】島根半島・宍道湖中海ジオパーク 八百万の神が集う国・地下に拡がる洞窟で出会う世界

2024年08月11日 | 火山・ジオパーク
1週間後の日曜日の8月18日に、「【地球から見る、日本の旅 第31回】島根半島・宍道湖中海ジオパーク 八百万の神が集う国・地下に拡がる洞窟で出会う世界」が開催されます!

先日リハーサルが行われ、当日出られなかったので、録画を拝見したのですが、とても面白かったです!

今回の舞台は、八百万の神様が集まるとされる出雲の国の汽水湖に浮かぶ小さな島。
標高約42mの低い島なのに、火山なのだそうです!
地下には溶岩で出来た洞窟が広がり、真っ暗な地下世界では、見たことのない生き物たちが!!

伊豆大島と同様に粘り気のない溶岩を流す火山らしく、地下には伊豆大島でお馴染みの、〇〇の形の溶岩があって親しみを感じました☺️
ガイドの松原さんの語りも資料も、とても、わかりやすくて楽しいです!

リハーサル録画を見ていて、「火山て多様なんだな」、「日本全国に素敵なガイドさんがたくさんいるのだな」ということを、しみじみ感じました。

あと1回リハーサルを経て、本番のツアーとなります。
ツアー詳細&お申し込みはこちら
3日後のガイド勉強会はこちらです!

皆様ぜひ、ご視聴ください!

あ〜、楽しみ!!☺️❤️

(かな)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

崖です

2024年07月22日 | 火山・ジオパーク

みんなで集まって

 出かけた先は?

 海?海岸?

      なのですが 本命はここです

 砂に大小の石 なにが目的?

 

                   大地に入った溶岩 その溶岩(白っぽい物)に又々入った溶岩(黒っぽい)

                    

 水が流れている所のシマシマがあるのは 謎がある!

  

ゆるく曲がった蛇の尻尾? 

 むかしは山の中だった海岸で 今から過去を想像して感動したり。ダイナミックな大地を目いっぱい楽しんだ一日でした。

 今回2名の先生が駆け付けて頂いたので詳細に解説してもらえました(しま)

 

 

    

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【地球から見る、日本の旅 第30回】鳥海山・飛島ジオパーク 酒の酒田の酒蔵は砂丘の上で酒造り

2024年07月14日 | 火山・ジオパーク
1週間後の日曜日、「【地球から見る、日本の旅 第30回】鳥海山・飛島ジオパーク 酒の酒田の酒蔵は砂丘の上で酒造り」が開催されます。


今回のジオ旅の舞台は、日本有数の米どころで酒どころでもある山形県酒田市。
紹介文には、「酒造りの後ろにある、テロワール(その土地の個性をいかした食づくり)の物語。美味しく飲んでいる日本酒の後ろにある、壮大なつながりを読み解きます」とあります。

ガイドのヘンリー森さんのプロフィールもかなり面白く、文章読むだけで、実践的でありながら、ユーモアたっぷりのガイドさんの人柄がわかります。
(お申し込み&詳細はこちら

実は、2016年6月に鳥海山・飛島ジオパークに伺ったことがあります。
その時、印象に残ったものは…

湧水でできている水路!

とうとうと流れる滝!

海岸にポコポコ湧き出る冷たい水!

川のない伊豆大島と比べて、羨ましかったのを思い出します☺️

でも来週のオンラインツアーの題材は酒!
酒にとって大切なものは水だけではなく、もっと深い物語があるようです。

きっと楽しい時間を過ごせると思うので、ぜひご覧ください!

オンラインツアーの3日後は、森さんがどんな工夫をしてツアーを作ったかの種明かしも聞けるガイド勉強会です。
こちらもぜひ、ご参加ください!(お申し込み&詳細はこちら

(かな)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

糸魚川ユネスコ世界ジオパークに行ってきました・その2(フォッサマグナミュージアム)

2024年06月26日 | 火山・ジオパーク
リニューアルされた糸魚川ユネスコ世界ジオパークのフォッサマグナミュージアム。
以前から「行ってみたい」と思っていましたが、今回行くことができました。

入ってすぐに書いてあったコンセプト。

「今、私たちには、地球のことを広く深く知ることが求められています。大地の物語を見て、読んで、触れて、考えるなどの体験を通して学ぶことができるように」リニューアルされたそうです。(なるほど!)

近くには、こんな大きなヒスイが展示されていました!

ヒスイは緑色が有名ですが、実は白が多いのだそうです。

まずは糸魚川を特徴づける石、ヒスイの紹介。

ヒスイって本当に様々な色があるのですね。

ここではヒスイの歴史や、様々な色ができる理由なども紹介されていました。

2番目は、糸魚川が大陸の一部だった時代の紹介。

石の誕生物語に始まり

石の重さ比べ。(重さ全然ちがいました!)

手触りでヒスイを当てるコーナーなど。

これは人気で、何人もの人がチャレンジしていました。
隣の人との「全然わかりませんよね」なんていう会話も、楽しかったです(笑)

3番目は「誕生、日本列島」

大きなスクリーンには日本列島が、

そして糸魚川の大地ができるまでの動画が映し出され、大人も子どもも足を止めて見入っていました。

綺麗な映像は目をひきますね〜!

4番目の「今後も大地の姿は変化していくでしょう」というメッセージに共感。

変化に伴う恵みの展示もありました。


回転寿司のように問題が流れてくるミュージアム検定が、人気でした。

こんな感じで問題が流れてきます!

発想が面白いです!🤣

他には、世界の化石の展示や

世界の鉱物の展示もありました。

すごい量!

鉱物好きの人が来たら、1日中眺めているかもしれませんね☺️

平日でしたが来館者も多く、大人も子どもも楽しそうに展示を見たり、クイズに挑戦したりしているのが印象的でした。

体験型で、全体に「流れ」と「メッセージ」のある博物館、楽しかったです!
(前半は学芸員の郡山さんにご案内いただきました。ありがとうございました!)

(かな)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

糸魚川ユネスコ世界ジオパークに行ってきました。その1

2024年06月25日 | 火山・ジオパーク
6月24日 糸魚川ジオパーク主催の「プロ観光ガイド養成講座 基礎コース」の講師で呼んでいただき、糸魚川の皆さんにお話をしてきました。

全3回のうち、私の回は「伝える技術を磨くTORE理論」ということで、実習を交えて3時間の講習を行いました。


このブログにもたびたび登場しているTORE理論の紹介をしたあと、私から伊豆大島の「くさや」についてTOREを意識したプレゼンを5分間で行い、後半はグループに分かれて、参加者の皆さんが「自分の好きなもの、大切なもの」を、TOREに沿って他の人に話すという実習を行いました。

とても魅力的な伝え方をされる方もいて、終了後もいろいろと意見交換ができ、楽しい時を過ごしました。

ところで、実は糸魚川に行くのは13年ぶりなのです。

13年前と大きく変わったのは、糸魚川駅が新幹線が止まる駅になっていたことです。

13年前には小さな駅だったのに、広くて立派な気になっていて驚きました。

駅の中にはジオパルと言う施設があって、

入り口を入ると、子ども達が遊べる施設があり

大糸線の車両や

大きな鉄道模型が展示してあり、

その一角がジオパークの案内施設になっていました。

ジオパークの展示はとてもわかりやすく、

大地にも、海にも、ジオの恵みがあることを紹介していて、思わず「うまいもん」を食べに行きたくなります。

フォッサマグナと言う大きな大地の凹地のヘリにある糸魚川を挟んて、日本列島の東と西とで、いろいろな文化や風習などにも違いがあることを紹介していました。

「出会うまち」という書き方もいいですよね。

うらやましいと思ったのが、このポスター。

5名の学芸員が案内するスペシャルツアーのお知らせでした。
めちゃめちゃ面白そう!
もう一度ここに来て、参加したいと思ったぐらいでした(笑)

5人の学芸員の皆さんの職場である博物館「フォッサマグナミュージアム」も、13年前と大きく変わっていました!
これについてはまた明日のブログで報告します。

(かな)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

火山観測情報・観測機器説明会

2024年06月05日 | 火山・ジオパーク
今日、認定ジオガイドを対象にした「火山観測情報・観測機器説明会」に参加してきました。

講師は、気象庁伊豆大島火山防災連絡事務所の杉浦氏と栗原氏。

最初に行ったところは、外輪山にある展望所(三原山に行くスタート地点とは違う場所)

ここでは、「光波距離計」というレーザー光線を使った地殻変動を観測する仕組みを、詳しく教えてもらいました。

観測機器は固定してあるものではなく、観測する際に持参するそうです。
この場所から、8ヶ所のミラーとの距離を測っていて、今までのデータがこちらです。

今日は、実際に観測して結果を教えてくれたのが面白かったです☺️(スグに結果が出るのが利点とのこと)

続いて、遠望監視カメラが設置してある現場へ。

屋根に載っているカメラで撮影したデータは、リアルタイムに近い形で気象庁のHPで公開されており、いつもお世話になっています。(現在の監視カメラの映像はこちら

夜でも山の形がはっきりわかり、噴気の様子も映るのがすごいです!


質問続出で、予定をかなりオーバーして三原山へ!

「今のところ火山は静穏だが、危険地帯に踏み込んでいると言うことを心に留めて歩いてほしい」という杉浦氏の言葉を聞きながら現場を歩くのは、室内とは違うリアルな感覚が持てて、とても良かったです😀

避難壕では、避難の時の行動を確認。


三原山の火口一周コースでは、レーザー光線を反射するミラーや

磁力計(地下の温度が高くなると磁力が弱くなる)を説明してもらいました。



衛星を使って位置情報を得るGNSS。

周りにあるソーラーパネルは、火口底を監視するカメラのデータを中継する役目があるとのこと。

(写真右下の火口のヘリにある人工物が、監視カメラとソーラーパネルです)

帰りは、来た道を帰ったのですが、このルートが火山噴火の時の最優先の避難経路になっているとのことで

みんなで避難のシュミレーションをしながら帰路につきました。

今まで気になっていたことも質問できたし、現場を歩きながら学ぶことで、より実感できることが多かった気がします。
講師の方たち、企画運営してくれたジオパーク事務局の方、ありがとうございました!!

(かな)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする