今日は風が強い一日でしたが、南西から吹いてくる風は生暖かく、なんだか2月とは思えない一日でした。
さて、昨夜妻から「ヒキガエルの卵を見たよ」と教えてもらいました。
早速、今日行って写真を撮ってきました。
ヒキガエル自体は1月31日に冬眠から目覚めて歩き回っていたり抱接していたりしているところを目撃していたのですが、他のガイドスタッフは1月28日に初認したそうです。
何匹写っているかわかりますか?4匹は写っています。

ちょっと暗いですが、抱接しているペアです。

その後、数箇所の産卵場所を時々見ていたのですが、なかなか産卵には至っていないようでしたので、おそらく一昨日の夜に産卵したものと思われます。
こちらの長いのが卵です。泥をかぶっていて見えませんが、透明のヒモ状の寒天質のなかに黒い胚がたくさん入っているのです。

ところで、一口にヒキガエルと言っても日本には3種類の在来のヒキガエルと、1種類の外来のヒキガエルが確認されています。
伊豆大島に居るものは東京都内などに居るものと同じアズマヒキガエルという東日本に分布する種類です。西日本には別亜種のニホンヒキガエルが居ますが、見た目は非常によく似ています。
伊豆大島は暖かいのか東京本土などに比べて繁殖シーズンが早いようです。冬眠に入るのも遅く、比較的低温や乾燥に強いカエルなので12月半ばごろまで歩き回っているのを見ていましたから、実際に冬眠しているのはわずか1ヶ月ほどの期間しかありません。
もっとも、産卵を終えてからもう一度冬眠し直しているのだと思いますが…。
日本国内のあちこちでヒキガエル類の集団産卵は「カエル合戦」などと呼ばれ、この時期の風物詩のように親しまれていますが、伊豆大島にヒキガエルはもともと居なかったのです。
以前の日記で、伊豆大島にはモリアオガエル、ツチガエル、アズマヒキガエルの3種類のカエルが生息していると書きましたが、これら全てが移入種です。
正しく言えば「国内移入種」と言います。例えば、食用ガエルとして有名なウシガエルは、1980年代には伊豆大島にも一時居たようですが、北アメリカから持ち込まれた国外移入種。それに対し、日本国産の生物が、国内のその生物が本来生息しなかった地域に持ち込まれたものを「国内移入種」といいます。広い意味では、どちらも「外来種」と言われるものです。
いつ頃、何の為に持ち込まれたのかのかはわかりませんでしたが、先日島で生まれ育った方とお話していた時に、「ヒキガエルは小笠原返還後2年くらいしてから見られはじめた」と聞きました。なので、おそらく持ち込まれたのはそれよりも2,3年前のことなのでしょう。小笠原返還は1968年のことだったので、おそらくその頃ヒキガエルたちは伊豆大島に連れてこられたのだと思います。今から42年前になります。意外と最近だなぁ…。
島の生態系を大きく乱したであろうこのヒキガエル君たちですが、彼らが悪いわけではないのでなんともやりきれない気持ちです。
そんな春の兆しを感じつつ帰宅すると、ナナホシテントウが地面を歩いていました。この生暖かさにつられて冬眠から目覚めてしまったのでしょうか。

写真を撮っていると迷惑そうに飛び立ちました。

なんだか春が来たような錯覚にとらわれました。
あと2回くらいは寒くなるんだろうな~(^▽^;)
(あまの)
さて、昨夜妻から「ヒキガエルの卵を見たよ」と教えてもらいました。
早速、今日行って写真を撮ってきました。
ヒキガエル自体は1月31日に冬眠から目覚めて歩き回っていたり抱接していたりしているところを目撃していたのですが、他のガイドスタッフは1月28日に初認したそうです。
何匹写っているかわかりますか?4匹は写っています。

ちょっと暗いですが、抱接しているペアです。

その後、数箇所の産卵場所を時々見ていたのですが、なかなか産卵には至っていないようでしたので、おそらく一昨日の夜に産卵したものと思われます。
こちらの長いのが卵です。泥をかぶっていて見えませんが、透明のヒモ状の寒天質のなかに黒い胚がたくさん入っているのです。

ところで、一口にヒキガエルと言っても日本には3種類の在来のヒキガエルと、1種類の外来のヒキガエルが確認されています。
伊豆大島に居るものは東京都内などに居るものと同じアズマヒキガエルという東日本に分布する種類です。西日本には別亜種のニホンヒキガエルが居ますが、見た目は非常によく似ています。
伊豆大島は暖かいのか東京本土などに比べて繁殖シーズンが早いようです。冬眠に入るのも遅く、比較的低温や乾燥に強いカエルなので12月半ばごろまで歩き回っているのを見ていましたから、実際に冬眠しているのはわずか1ヶ月ほどの期間しかありません。
もっとも、産卵を終えてからもう一度冬眠し直しているのだと思いますが…。
日本国内のあちこちでヒキガエル類の集団産卵は「カエル合戦」などと呼ばれ、この時期の風物詩のように親しまれていますが、伊豆大島にヒキガエルはもともと居なかったのです。
以前の日記で、伊豆大島にはモリアオガエル、ツチガエル、アズマヒキガエルの3種類のカエルが生息していると書きましたが、これら全てが移入種です。
正しく言えば「国内移入種」と言います。例えば、食用ガエルとして有名なウシガエルは、1980年代には伊豆大島にも一時居たようですが、北アメリカから持ち込まれた国外移入種。それに対し、日本国産の生物が、国内のその生物が本来生息しなかった地域に持ち込まれたものを「国内移入種」といいます。広い意味では、どちらも「外来種」と言われるものです。
いつ頃、何の為に持ち込まれたのかのかはわかりませんでしたが、先日島で生まれ育った方とお話していた時に、「ヒキガエルは小笠原返還後2年くらいしてから見られはじめた」と聞きました。なので、おそらく持ち込まれたのはそれよりも2,3年前のことなのでしょう。小笠原返還は1968年のことだったので、おそらくその頃ヒキガエルたちは伊豆大島に連れてこられたのだと思います。今から42年前になります。意外と最近だなぁ…。
島の生態系を大きく乱したであろうこのヒキガエル君たちですが、彼らが悪いわけではないのでなんともやりきれない気持ちです。
そんな春の兆しを感じつつ帰宅すると、ナナホシテントウが地面を歩いていました。この生暖かさにつられて冬眠から目覚めてしまったのでしょうか。

写真を撮っていると迷惑そうに飛び立ちました。

なんだか春が来たような錯覚にとらわれました。
あと2回くらいは寒くなるんだろうな~(^▽^;)
(あまの)