自由人

 己を『”親も無し、妻無し、子無し”職も無し、ローンもなければストレスもなし』と詠んで、六無斎清々を僭称。

可能性の月、五月.....,

2019年05月12日 10時53分44秒 | コラム

 この国では、この五月に代替わりが実施された。慶祝ムードがいっぱいで、衆議院では新天皇の即位を賀詞する決議が全会一致でなされた、、、。あれ衆議院には日本共産党や社会党の議員はいなかったのかな、と思ったが、、、。”山宣ひとり孤塁を守る”はもうこの国では死語なってしまったのだろうか、、、。

 渡来系の有力豪族だった蘇我氏をク。デター倒し、天智朝を実現し、壬申の乱後、天武朝を成立させ、古代天皇制を確立した7C後半だったら、その権威を確立するためのイデオロギーは理解できる。試行錯誤を繰り返しながら1400年も経た今日、”天皇を中心とする神の国”を今後も維持したいのであろうか、、、。

 世界で王室が残るのは、イギリスと日本とトランプだといわれていたが、イギリスの場合は他国からいくらでも血統を取り入れているのだが、この国では万世一系維持していたとの架空の伝統により、その継続が維持されてきたのだが、皇室の継続の困難さも取りざたされはじめ、女系天皇も話題となってきている。この国では皇室の廃止の機会は何度かはあった。平氏が建てた王朝が三種の神器とともに瀬戸内海に沈んだ時、天皇の血筋を引くといわれる源氏の棟梁を担いで鎌倉幕府を開いた北条氏が承久の乱で勝利した時、信長が本能寺で死ななければ彼は確実に日本国王となっていただろう。一番近くは、対米英戦争を発動し、敗戦した時である。第一次世界大戦を発動したドイツ皇帝はその責任を取って退任したが、昭和天皇はその意思はなかったのか、アメリカが占領政策を円満に維持するために天皇制は優位に働くとの判断からか、神から人間に戻って’’象徴’’として新しい憲法の第1条から第8条に定められた国事行為をなすことになっている。

 己の意思のない、わけのわからぬ立場から解放され、人間としての喜怒哀楽のある人生を新天皇のみならず、すべてのこの地上で生を営む人に付与することが主権者の立場にあるすべての人間の義務であるといえるだろう、、、。