”一月が逝く,二月が逃げる,三月が去る”とは月日のたつ早さを嘆いているのか,それとも一種の警鐘なのか、、、。二月の末に仲間内で在位歴代6位の祝いの会を開き,在位一位を目指す意気込みを見せた安倍首相、その先には憲法9条を破棄し、”普通の国”を目指す意気込みが明らかだ。そんな時降って沸いた”国有地払い下げ問題”、御本人は”人の噂も75日”を信じて,ひたすら沈静化を待ち望んでいるのだが、、、、。
”日本は天皇を中心とする神の国”と現職の総理時代に述べて顰蹙を買った森元首相、現在も東京オリンピック組織委員長としてご活躍中だが,そのDNAを引き継ぐ現総理が,森友学園理事長のことを、”私の考えに共鳴してくれる方”と述べたのは彼の本音である。豊中市議の地道な真理追求が実って,不合理な払い下げが明らかとなり,かつ森友幼稚園での異様な教育と言うより、洗脳教育の実態が明らかになるにつれて、メディアも重い腰を上げ報道するようになったのだが,それにに応じて,安倍総理の言動はおおきくブレている。状況証拠からは真っ黒なのだが,逃げ切ってみせる自信は十分にあるのだろう、、、、。
いつの時代でもパシリという者がいるものだ。もう60年ぐらい前になるであろうか,北関東の県庁所在地の中学校の校長で”日の丸校長”と言われた方が存在した。それまでは戦争の反省が強く、”教え子を再び戦場に送るな”のスローガンで結集した日教組の力が強く,かって日本が侵略し,支配するようになった地に,子ども達に日の丸を付けていた事があったし、日の丸は軍国主義の象徴として忌避されていた。アメリカの占領政策が変更され(冷戦の発動),公職追放を解除されたこの国の保守勢力(厳密には保守でなく反動勢力)は反戦意識の高い日教組をつぶす作戦を開始した。日の丸校長は温存され、丹頂鶴(頭のてっぺんが赤い,つまり共産主義に支配されている)である日教組を脱退するよう個々の教師に様々な圧力が加えられた。その県では,多くの教師は日教組を脱退した。同じく組合つぶしにあった全逓は,ILOに提訴し、ILOは日本政府に結社の自由の保障を求めてきた。そのため,その県の教師には新たな官制の組合に加盟するよう強制された。そして現在、”国旗、国家法案”が議決された今、日の丸が掲揚されない学校は皆無になっている。
60年前の日の丸校長の役割を果たさんと考えているのが、森友学園の理事長だろう,何しろ応援団はいっぱいいるし,その代表が日本会議だし,すでに日本会議所属の国会議員は多数を占めるし,現安倍内閣の閣僚の9割が同所属の議員だし、十分の一の6年ぐらいで果たせるかもしれない。