功夫電影専科

功夫映画や海外のマーシャルアーツ映画などの感想を徒然と… (当blogはリンクフリーです)

『皇家戦士』

2007-08-09 22:50:39 | 女ドラゴン映画
「皇家戦士」
皇家戰士
Royal Warriors
In the Line of Duty
1987

●一応本作が"皇家師姐シリーズ"第2弾ということになるのかな?
今回はパワフルだった前作に代わり、日本を代表するアクションスター・真田広之を招いて国際色豊かな雰囲気を演出している。主演は楊紫瓊(ミシェール・キング)と真田で、助演に王敏(マイケル・ウォン…D&B作品に良く出てくる人で、『ファイヤー・ドラゴン』ではブランドンを騙していた悪役)などがいる。
楊紫瓊と真田が香港で悪党を相手に壮絶な闘いを繰り広げる物語だが、この悪役メンツもまた豪華で、白鷹(パイ・イン)、林威(ラム・ウェイ)、 陳惠敏(チャーリー・チャン!)という顔合わせが凄い。いきなり序盤から真田VS陳惠敏というレアな対決も見ものである。
とはいえ、真田が活躍するのは実質冒頭のハイジャック戦ぐらいで、香港到着後のVs林威戦では途中から楊紫瓊が目立つし、ラストの白鷹戦は楊紫瓊の一人舞台になってしまっている。実際の主役は彼女なんだから仕方がないといえばそうだが、真田ももうちょっと活躍して欲しかったなぁ…。
しかし、真田に変わって白鷹と対決する楊紫瓊のアクションは凄まじく、狭いアジト内でチェンソー振り回すわ斧を振りかざすわそれを金網でガードするわと息をもつかせぬアクションの運びは迫力満点。ストーリーは例によって真田の妻や子が爆殺されたり王敏が報復で死んだりとD&Bお得意の陰惨ムード全開だが、真田が出演した最後の純正香港映画(『PROMISE』は制作が中国・日本・韓国)としても記憶にとめておきたい一本である。
なお、"皇家師姐シリーズ"はその後楊紫瓊がディクソン・プーンと結婚したため引退してしまい(のちに『ポリスストーリー3』で復活)、D&Bから次なるアクション女優が登場することとなる。彼女は『三頭魔王』などの下積みを経て、シリーズ第3弾の『香港・東京特捜刑事』で華々しく主演デビューするのだが、その人こそ楊麗(シンシア・カーン)である(彼女についての話はまた次のレビューにて!)。

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