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アーセナル 0-0 マンチェスター・ユナイテッド
(延長) 0-0
(PK) 5-4
(先攻) マンU (後攻) アーセナル
ファン・ニステルローイ ○ ローレン ○
スコールズ × リュングベリ ○
C・ロナウド ○ ファン・ペルシー ○
ルーニー ○ A・コール ○
ロイ・キーン ○ ヴィエラ ○
アーセナルがPK戦でマンUを下して、2年ぶり通算10回目のFA杯優勝!!!! しゃぁー!!ウォー!!!
アーセナル)
ベルカンプ
ピレス レジェス
ヴィエラ セスク
ジウベルト・シウバ
A・コール ローレン
センデロス トゥーレ
レーマン
交代)ベルカンプ → リュングベリ
セスク → ファン・ペルシー
ピレス → エドゥー
マンチェスター・ユナイテッド)
ファン・ニステルローイ
C・ロナウド ルーニー
スコールズ
フレッチャー
ロイ・キーン
オシェイ ブラウン
シルベストル ファーディナンド
キャロル
交代) オシェイ → フォーチュン
フレッチャー → ギグス
<ヴェンゲルが犯した「ミス」>
上のアーセナルのシステムを見てお気づきでしょうか? この試合、就任以来かたくなに貫いてきたクラシックな「4-4-2のボックス型」ではなく、試したこともないベルカンプの1トップと3センターを敷いてきたヴェンゲル…
彼は何を血迷ったのか…
ベルカンプという選手はコンビを組むFWの少し後ろでタメを作ったりパスを出したりとゲームを作るのが得意な選手。 同じ1トップのファン・ニステルローイとは全く違うタイプなのだ。案の定、試合ではベルカンプには運動量を要求され、彼のプレーの特質上どうしてもボールをもらいに下がってきてしまい、前線に人がいなくなってしまうため遅攻しかできなくなってしまった。
なぜ、ここにきてシステムを変えたのか。ここ数試合ベルカンプとのコンビが冴えるファン・ペルシーを2トップの一角に置く、大爆発したエバートン戦と同じシステムで試合に臨むべきだったはず。アーセナルのファンの方なら誰もがこのヴェンゲルの采配に首をかしげたことだろう。
<必然的に響いたミス>
やはりFA杯は特別だった。「CLともリーグ戦のビッグマッチとも違う特別な雰囲気」がカーディフ・ミレニアム・スタジアムにはあった。こういった特別な舞台でものを言うのは「経験」だ。
立ち上がり、若いトゥーレとセンデロスのCBのコンビはいつもなら確実に繋げるボールをセーフティに外に出さざるを得なかった。徐々に時間が経つにつれアーセナルがパスを回せるようになり攻撃をしかけるがシュートまで持ち込めない。 対するマンUもアーセナル対策を打ってきた。これまでの試合(EURO2004決勝T1回戦も含む)でA・コールとのマッチアップに苦戦してきたロナウドは2月1日のハイバリーでの試合の後半同様、ポジションを左に移してローレンと対峙した。この「ロナウドVSローレン」の対決は終始ロナウドの圧勝で、ここから多くのチャンスを作り出した。 さらにマンUはファン・ニステルローイのポストプレーを起点にして右に位置したルーニーも破壊的なドリブル突破を見せ、アーセナルゴールに何度も襲いかかる。
後半もどちらもメンバー交代なしで始まる。 つまり、アーセナルはあのシステムのまま… そして案の定、後半も攻撃のリズムが作れず、マンUの攻撃は激しさを増す。(正直、この時点ではヴェンゲルへの怒りが頂点に達し、応援どころじゃなかった…)
<「守護神」レーマン!!>
明らかにマンUの流れ。 点が入るのは時間の問題と思われたが、この日は違った。なんと、今シーズン常に「お荷物」とされ、信頼感ゼロだったレーマンがスーパーセーブ連発!!!
もはや「おなじみ」となってしまったハイボールの処理ミスもなく、アーセナル移籍以来最高のパフォーマンスを披露する!! 何度も何度も何度もピンチを迎えるがセンデロス、トゥーレ、コール、そして主将ヴィエラも体を張りなんとか防ぐ!そして90分では決着がつかず、試合は延長戦へ!
この時点で頭をよぎったのはPK戦勝負。アンリ抜きでファーディナンドを中心としたマンUディフェンスから得点を奪うのは難しい。ただ、今日のキャロルとレーマンの出来を比較すればPK戦なら勝てる!!(さらにFA杯ではアーセナルはシェフェールド戦でPK戦をすでに経験している!)
延長前半こそアーセナルはボールを支配するが、速攻も遅攻もする体力が残っておらず、得点の可能性を感じさせるのはファン・ペルシーのセットプレーのみだった。延長後半はまたもマンU攻撃陣に攻められるがここもレーマンがファインセーブ連発!! そして、延長戦でも決着がつかず、ついにPK戦へ!!(試合後のヴェンゲルのコメントによれば、PK戦に持ち込む考えはやはりあったらしい。)
この日絶好調なレーマンならPKは苦手としているけど、いける!! そして国際映像も「この日のレーマンVSキャロル」ではおもしろくないと思ったのか、マンUベンチにいるGKハワードを映す(笑) お願いだからキャロルのままでいてくれぇ~!! 交代枠1つ残ってるけど、PK戦のためにキーパー代えるなんてなしだぞ!! という祈りが通じたからか、ファーガソンがキャロルのことを周りが思うより信頼してるからかは定かではないが(おそらく後者)、このままPK戦へ。 しかし、選択されたのはマンUサポーターが陣取るゴールの方へ!…
プレッシャーがかかる中ファン・ニステルローイが決めると、アーセナルはホワイト・ハート・レインでのトッテナムとの試合でPKを任されたローレン(PKは意外にうまい)が1番手! 落ち着いてキャロルの逆をつく! そして、運命が分かれた瞬間。マンUの2番手スコールズが蹴ったボールをレーマンがセーブ!!!!
その後はマンUのキッカーが全員成功するが、アーセナルの選手もきちんと成功し、最後はキャプテンのヴィエラが決めて優勝!!!!!
正直言って内容では完敗だし(てか、ルーニーといいロナウドといい何でアーセナル戦になるとあんなに力を発揮するんだ?? マンUの試合もほとんど見てるけど今季最高のパフォーマンスじゃないかな?)、ヴェンゲルの采配にはめちゃめちゃ文句あるけど、もうどーでもいいや!! 決勝でライバルを倒すことほど気持ちいいもんはない!!プラス方面で考えると、アーセナルもこういう勝ち方ができるってことがわかってうれしかった! それに、レーマンのせいで負けた試合は何度もあったけど、レーマンの「おかげ」で勝った試合を初めて見た!!(笑)来季は戦力を充実させて、是非「念願」を達成してくれ!!(正直、まだ時間はかかるかなぁ~、笑)
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