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国際親善試合 日本 VS アンゴラ

2005-11-17 | 日本代表

日本 1-0 アンゴラ

得点)松井大輔

HOME)日本

               高原直泰     柳沢敦

                    中村俊輔

         三都主アレサンドロ           駒野友一

               中田英寿
                          稲本潤一


           中澤佑二   宮本恒靖    田中誠


                    川口能活

交代) 田中誠 → 松井大輔
   高原直泰 → 大黒将志
   稲本潤一 → 阿部勇樹


AWAY)アンゴラ

                           アクワ

         メンドンサ                 エドソン

                 マウリト   フィゲイレド
                     マロイ

       デルガド                       ジャシント
                ジャンバ    アレックス


                   ジョアン・リカルド


<勝って課題をうやむやにしてしまった日本>
終了間際に松井大輔のゴールで勝ちこそしたが、この試合の収穫はその松井がチームに完全にフィットしたことだけだったかもしれない。

この日国立競技場に行って観戦して来たが、競技場全体が、最後の松井のゴールで「結果オーライ」になってしまっている雰囲気を感じた。

恐らくはドイツW杯本大会、いやそれ以降も使われ続けるであろう「決定力不足」という言葉。
この試合を見る限りでは、決定機を何度も外した高原にその責任の一身を負わせる向きもあるかもしれない。 しかし考えてみれば、柳沢もメッシーナで常時出場はなく、使われても「サイド」という本職とは違う役割での出場で、大黒もここ最近はガンバで不調。アラウージョが大爆発している一方で点が全く取れないでいる。 玉田はチームの残留争いの中で代表に気を向ける余裕はないだろうし、昨季から続く柏の低迷と平行して代表でのパフォーマンスもアジアカップで見せたような活躍ができないでいた。 東アジア選手権で活躍し期待された田中達也もリーグ戦で負った怪我で当分は計算できない。 久保に至ってはまだ「病み上がり」だ。
つまり、これが今の日本のFWの「現状」であり、スタメンのチョイスの問題ではない。誰が出ても変わらないのだ。

不安は他にもある。
それはやはり、左サイド。 レッズで好調の三都主も代表では「逆戻り」だった。
攻撃時のドリブルの失敗は同時に相手の素早い逆襲の契機にもなる。 また、その守備意識・守備能力の低さで後半はカウンターに切り替えたアンゴラの右サイドに何度も危ない場面を作られた。中澤へのマークの受け渡しの雑さは、右サイドコーナー付近で観戦した自分には目を開けられんばかりのものだった。

ジーコの交代の遅さも相変わらずだ。チャンスを外し、後半はほとんど消えていた高原を大黒に、ミスが多くボールロストが目立った稲本を阿部に代えるタイミングはどちらも10分以上遅かった。


アンゴラ
ポルトガルリーグに所属する選手が多いチームだけあって足元の柔らかさを感じた。
また、序盤こそディフェンス陣が試合に入れず日本に決定機を作られたものの、その後はほとんどチャンスらしいチャンスを作らせず、最後に失点するまで後半は日本を完全に抑えた。 この辺りはさすがアフリカ予選グループ4の10試合を最小失点6(そしてナイジェリアには1勝1分け)で突破したチームといったところか。
前線で特に怖さは感じなかったが、「主力欠場」・「アウェイ」・「慣れない寒さ」を考慮すれば、本大会で当たった時には今回のイメージは払拭した方がいいかもしれない。

 


 

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