イングランド 3-2 アルゼンチン
得点)ルーニー、オーウェン2 / クレスポ、アジャラ
イングランド)
ルーニー オーウェン
ジェラード
ランパード ベッカム
キング
ブリッジ ヤング
テリー ファーディナンド
ロビンソン
交代)ブリッジ → コンチェスキー
キング → J・コール
ヤング → クラウチ
アルゼンチン)
クレスポ
テベス
リケルメ M・ロドリゲス
カンビアッソ デミチェリス
ソリン サネッティ
サムエル アジャラ
アボンダンシエリ
交代)クレスポ → サビオラ
アジャラ → コロッチーニ
テベス → クルス
リケルメ → L・ゴンザレス
<「親善」は存在しない両国>
歴史的に数々の「名勝負」と「因縁」を生み出したイングランドとアルゼンチンの両国の2002年日韓W杯以来となる対戦が実現!!
試合前から予想されていた通り、この2国の対戦で「親善試合」というのは形だけ。両チームのスタメンを見てもわかるように、スイスのジュネーブで行われたこの試合も、「国の威信をかけた真剣勝負」そのものだった。
<試合>
序盤から白熱の展開を見せた試合は前半34分、右サイドのマキシ・ロドリゲス(A・マドリード)が、チェルシーで出番がないにも関わらず久々に代表に召集されスタメン出場のブリッジをドリブルでかわして上げたグラウンダーのクロスを、イングランド・チェルシー所属のクレスポが合わせて先制!!
しかしその4分後の38分、ランパードのクロスを最前線に上がっていたベッカムが頭で後ろにそらし、これをフリーで受けたルーニーがゴール右隅に流し込んで同点!!
前半はこのままのスコアで終えたが、後半9分、ゴールまで約35mのFKをリケルメが前線に上がっていたサムエルが合わせ、これをサムエルが折り返したところにアジャラが詰めて押し込んでアルゼンチンが突き放す!!
この後もアルゼンチンが試合を優位に進めたが、終盤の後半42分、右にポジションを移したジェラードのクロスを、後半のこれまで「消えていた」オーウェンが頭で合わせてまたも同点!! 元リバプール・コンビで同点弾を決めて勢いに乗るイングランドはロスタイム、J・コールのクロスをオーウェンがまたもヘディングで決めて土壇場の逆転!!
日韓W杯の時と違ったハイスコアゲームをイングランドが劇的な形で勝利した!!
<貴重なオプション ピーター・クラウチ>
試合の流れが二転三転したゲームではあったが、90分のうちの大半はアルゼンチンのペースだったと言える。 特に後半の終盤まではそれが顕著で、イングランドはアルゼンチンの細かいパス回しに苦しめられ、攻撃でも前線にボールが収まらない状態だったが、この状況を変えたのは、リバプールFWのクラウチだった。
202cmのポストプレイヤーが入ったことによってイングランドは、「早めにロングボールを入れる」という明確な攻撃プランができた。 逆にアルゼンチン守備陣はその驚異的な高さの対策の追われることとなり、マークにズレが生じるようになった。 そして生まれたのが終盤のオーウェンの2得点。 上背のないオーウェンが「頭」で2得点を決めたのは、クラウチがマークを一身に引き付けたことが大きく影響していた。
2点目のジェラードのクロスの瞬間、ニアに走り込んだクラウチにマークが引き付けられ、オーウェンはファーサイドでフリーになっていた。 また3点目のJ・コールのクロスの時もCBサムエルはクラウチの対応で精一杯で、オーウェンをフリーにしてしまった。
リバプール、そして代表でも「数字」としての結果はまだ出せていないクラウチだが、やはり彼の高さは「1つのオプション」として生かせば本大会でも使える重要な武器となるだろう。
過去の歴史を見てもイングランドには必ず「高さ」に強い古典的なセンターFWがいた。 そして何より、ベッカムという世界一のクロサーを持つイングランドにおいて、クラウチの高さを使わない手はないだろう。
Argentina | Team Statistics | England |
2 | Goals | 3 |
1 | 1st Half Goals | 1 |
7 | Shots on Target | 8 |
3 | Shots off Target | 11 |
6 | Blocked Shots | 2 |
7 | Corners | 5 |
15 | Fouls | 14 |
4 | Offsides | 1 |
2 | Yellow Cards | 3 |
0 | Red Cards | 0 |
83.6% | Passing Success | 77.5% |
16 | Tackles | 14 |
81.2% | Tackles Success | 85.7% |
50.5% | Possession | 49.5% |
52.8% | Territorial Advantage | 47.2% |
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