『ラルゴ・ウィンンチ 裏切りと陰謀』
LARGO WINCH II(2010年フランス、ベルギー、ドイツ)
監督 ジェローム・サル
脚本 ジュリアン・ラプノー
ジェローム・サル
原作 ジャン・ヴァン・アム
フィリッペ・フランク
出演 トメル・シスレー
シャロン・ストーン
ウルリッヒ・トゥクール
ローラン・テルジェフ
マメ・ナクブラシット
クレメンス・シック
ニコラス・ヴォード
■ストーリー■
父親である巨大多国籍企業Wグループ会長ネリオが暗殺されたことにより、養子のラルゴ・ウィンチはWグループを受け継ぐことになるのだった。ラルゴは、会社を売却しネリオ・ウィンチ財団に寄付し慈善事業を進めることを発表するのだった。ネリオ・ウィンチ財団の総帥はネリオの古くからの友人のアレクサンドル・ユングだった。
一方、3年前、ラルゴがビルマにいたころに起きたミン将軍によるカレン村の虐殺事件に関わっているのではないかと国際刑事裁判所のフランケン検事に疑われ容疑者となってしまうのだった。カレン村にはニッケルの鉱床があって村を狙ってミン将軍が指揮した事件だった。ミン将軍にWグループの秘密口座「パンドラ」から資金が流れていたのだった。そんなとき、カレン村の生き残りで、ラルゴのかつての恋人マルナイがタイで保護され、ラルゴが虐殺に関わっていたと証言するのだった…。
■感想■
人気コミックの映画化第2弾。
1作目『ラルゴ・ウィンチ 宿命と逆襲』(2008年)はBS放送と、DVDスルーになりましたが、本国のヒットを受けてなのか、今作は日本でも劇場公開されました。
1作目は地味目な作品でしたが、2作目の今作はかなりハデな作品になり、見せ場の連続する緊張感あふれる作品になっています。
映画の冒頭のカーチェイスから始まって、ミン将軍のキャンプでのマルナイの大がかりな救出、殺し屋グループとのホテルでの対決、小型飛行機内での乱闘、スカイダイビング中の対決等々、アクション映画ファンなら大喜びの場面が出てきます!
今回、主人公と対決することになるフリーランスの何でも屋は、かなり強そうな感じで、かなり苦戦するので盛り上がります!
前作の普通の会社員があんなに強いんだから、傭兵みたいな連中は強くて当たり前ですよね!
前作ではモテモテでヘラヘラしていた(そんなでも無いですけど)ラルゴは、今作では、ヒロインと悲劇的な形に。エンターテイメントのアクション映画なのに、少しだけ暗い気持ちに。
また、3年前の虐殺に父親が関わっているのか、今回は執事のゴーティエが大活躍!前作で活躍した秘書のフレディーは、前半で退場とちょっと残念な感じに。
また、前作以上に、分かりやすいラルゴを陥れようとする真犯人の正体。
1番怪しい登場人物がやはり真犯人!
前作もそうでしたが、なぜ、怪しそうな登場人物を出すんでしょうね?
いくつものアクションシーンと並行して、執事ゴーティエが3年前ビルマにいたシモンを探すストーリー等が描かれ、退屈しません!前作よりエンターテイメント度が30%くらいアップしています!前作の地味な感じも、ハリウッド映画と違った感じで良かったですが、広く映画ファンには今作の方が受けるでしょうね!劇場公開されたのも分かる面白さです!
フランスのアクション映画ファン必見!少し甘目に 70点
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