適格退職年金を導入している企業で、養老保険ハーフタックスも使っている
企業があります。養老保険が無駄ではないかと思うケースに出会いました。
退職金は、100%適年から支給される内容になっているからです。
養老保険は、1人300万円で契約していますが、この養老のお金がなくても、
退職金制度としては、問題はありません。
社員の平均年齢が35歳で、定年が60歳、平均勤続年数が10年です。
養老保険は65歳満期です。
この養老保険契約は、退職金制度から見たら、どう考えても無駄ですよね。
何のための養老保険ハーフタックスプランかというと、内部留保、節税目的
で加入したということになります。
養老保険ハーフタックスプランは、利益が出ている企業でないと節税対策に
なりません。税金を繰り延べていることになりますが、そうすることが本当に
必要かどうかは、余り考えられていないようです。
保険会社の、節税対策になる有利な商品という説明だけで納得し、契約し
ていると思われます。でも節税したお金は、益金として企業に戻ってくること
になりますが、その時、損金として処理できる、つまり退職金の支払いに使う
なら税金は掛かりませんが、退職金は全額適年から支払われるので、損金
処理することはできません。税金を繰り延べただけのお金になってしまいます。
以上のような説明に、事業主も納得してくださいました。
養老保険は、役員の退職金を考えた商品に切り替えることになりそうです。
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