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厚生年金基金の積立不足⇒企業の本当の負担額

2014-05-20 08:40:00 | 厚生年金基金

厚生年金基金は、積立不足の問題と基金の独自給付の受給者等への給付の減額
あるいは消滅などがクローズアップされています。

その問題も大きいのですが、実は問題はもっと深刻です。

厚生年金基金は、確定給付型の企業年金です。
つまり、受取額が決まっている(いた)ということです。

確定給付型の企業年金制度がある場合、本来なら退職給付会計が適用され、
積立不足は、企業決算書に反映されるべきなのです。

しかし、中小企業では、かならずしも退職給付会計を適用して決算書を作成しなくても
いいことになっています。

また、基金の退職給付債務や積立金を企業ごとに算出するというのも手間がかかる
ことなので、ほとんどの場合、行われていません。

退職給付債務は、期末における基金からの給付額です。
退職給付債務―積立金(年金資産)=退職給付引当金で、企業の決算書の固定負債
に計上すべき金額です。

いや、積立不足を穴埋めするために特別掛金(事業主のみの負担)を払っている(いた)。

そうですが、基金の給付額=積立金でない場合は、その差額は企業の債務として認識
されるべきものです。

私は、ここで企業の責任を言いたいのではありません。

確定給付型の企業年金は、企業の負担・責任が大きいと言うことを言いたいのです。

基金に加入していたために、企業が負うべきだった負担額は、実はとても大きかった
のです。

 

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