厚生年金基金に加入している企業の事業主は、どうしたらいいか?と悩んでいると思います。
「もう少し様子を見よう。」
「そのうち金融機関や基金の事務局が何とか言ってくるだろう。」
「うちの基金は積立不足ではないと説明されている。」
こういった反応がほとんどです。
でも、事業主の皆様、会社の業績が落ちている、利益が減ってきている、という場合は、
真剣に原因を探り、対策を講じると思います。
厚生年金基金というのは、確定給付型の企業年金で、積立不足が生じた場合は、事業主が
穴埋めする責任があります。リスクのある制度です。
この運用のリスクは、事業主が負っているのですが、運用は基金の業務を委託している
金融機関が行っています。
事業主は基金の積立金に関する運用のリスクを負っているが、実際にそれを行っているのは
金融機関なのです。
言い換えると、運用のリスクは、事業主が直接コントロールできないということです。
また、厚生年金基金は、年金で受け取ると、これは終身年金です。
社員を雇って、その人に基金の年金受給権が発生すると、事業主は終身で責任をもつ
ことになります。
様子を見ようという判断は、いかがなものでしょうか?