猫じじいのブログ

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新型コロナ感染爆発を抑えず 患者の入院を制限する菅義偉を許せない

2021-08-05 22:30:51 | 新型コロナウイルス

いま日本で急激に新型コロナ感染が拡大している。これに対する危機意識が菅義偉にかけている。あるいは、打つ手がないと思いこみ、安全安心を繰り返せば、自分の権力の座が安泰と思っている。

先月(7月)28日の厚労省の専門家会合で、数理疫学の西浦博は東京都の新規感染者数が週に1.4倍のペースで増えていると指摘した。このままいけば、8月11には、東京の新規感染者数が5027人になると警告した。ところが、きょう8月5日、東京の新規感染者数が5042人なったのである。東京オリンピック強行のため、そして、デルタ株の感染力の強さのため、全国的に予測より急激に感染が拡大しているのだ。

感染症の拡大を抑えるには人と人の接触を抑えるのが基本である。ワクチンが開発されたことは、新型コロナを抑えるために役立つが、ワクチン接種が普及するには時間がかかる。優先順位を定め、接種を進めていくのは正しい選択である。しかし、当面の感染爆発を抑えるには、人と人との接触を抑えるしかない。

7月30日の新型コロナ緊急事態宣言にともなう菅義偉首相記者会見でも、分科会会長の尾身茂は「まだ打つ手がある、人と人との接触を抑える、普段会わない人と会わない」と訴えていた。ところが、菅は、昨年は「GOTOキャンペーン」をおし進め、今年は「東京オリンピック」をおし進めた。菅は人と人が接触すれば感染が拡大するということを忘れている。

ここ数日に、東京や大阪のデパートで新型コロナのクラスター発生が発覚した。授業員のPCR検査をしているから、わかったので、デパートの客にも感染しているはずである。客が感染源かもしれない。

現在、人が集まるところは どこでも感染する危険があるのだ。昨年は、風俗に行くから、キャバレーに行くから、カラオケに行くから、パチンコに行くからと、場所を特定して、そこに行かなければ大丈夫だと政府は言った。現在、そういう状況ではない。どこにでも感染者がいるのである。お酒を飲まなくても感染するのだ。

いま、菅義偉は、感染を抑えるのではなくて、新型コロナ患者の入院を抑えることで、医療崩壊を防ぐという方針を打ち出した。原則は、感染を抑えることではないか。人と人の接触をいっせいに2週間抑えれば、感染拡大を抑えられる。なぜ、首相の菅義偉はそれを国民に訴えないのか。ロックダウンは日本になじまないと言うが、「GOTOキャンペーン」を行わず、「東京オリンピック」を強行せず、ほんのちょっとの期間だけの外出自粛を訴えればよいだけでないか。

菅は日本の首相として適任でない。きょうの閉会中の国会質問でも、西村康稔大臣と田村憲久大臣が答弁をしており、菅は出席すらしていない。西村のほうがましではないか。

8月3日、幹事長の二階俊博は、「菅首相がしっかり頑張っていて、今すぐ菅首相を代える意義は私は見つからない。むしろ続投してほしいという声の方が国民の間にも党内にも強いのではないかと判断している」と言った。菅義偉にやめてほしいと思っている人の方が、閣僚を含めて、国民の間に多いのではないか、と私は思う。

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