猫じじいのブログ

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インボイス制度で税の仕組みがさらに複雑化する

2023-10-02 11:55:08 | 経済と政治

税が弱者を救うための再分配だとすれば、税を払うことに納得感が湧いてくる。しかし、他国と競うための軍事力強化のためとか、企業の失敗の尻ぬぐいのためとか、聞くと税を払いたくなる。

ずいぶん昔に、税を払いたくないとの理由で、多額な税を上乗せられたタバコとか、酒とかをやめた。お金の余裕も出てくるし、時間の余裕も出てくる。

いま、インボイス制度で、私の近辺でも騒いでいる。そもそもインボイス制度というのは私には良くわからない。

税の仕組みが複雑だと、どうしても、不公平だとか、損をしたくないとかの声が上がってくる。私は簡単な方が良いと思う。

所得税、法人税があるのに、消費税を導入するから、複雑になっている。所得税、法人税は収入や収益に基づいてかかるとするが、事業者の収益がわからないから、消費税を取るのだと、昔、消費税推進者は言っていた。消費税とは取り引きにかかる税金である。しかし、いまや、デジタル化された業種では、キチンと収益が計算できるはずである。

10月1日に始まったインボイス制度がよくわからない。付加価値に税金を掛けるという。付加価値がわかるために、インボイスが必要だという。

政府は国民総生産(GDP)を毎年発表しているが、国民総生産は、一定期間内に生産されたモノやサービスの付加価値の合計額である。この付加価値をどうやって国は知ることができたのだろう。あてずっぽうな数値だったのだろうか。

付加価値は収入(収益)と同じものだろうか。それなら、事業者は売上引くコストとなる。コストには、被雇用者の賃金、仕入れ値、固定費などがある。

そうであれば、仕入れ値を税金を含んだ金額にすれば、インボイスなどはいらないのではないか。税込みを仕入れ値とすれば、仕入れ値の税率が8%か10%かというのが問題にならないはずである。インボイスは会計業者の売り上げを増やすだけである。

インボイス制度で税収が増えるというのは、本当は免税業者がいて、それを減らす効果を政府が期待しているのだと私は考える。

しかし、インボイス制度で、それにともなう軽減措置が政治家によって色々と導入され、また、税の仕組みが複雑になっていく。

法人税でも、税が安くなるいろいろな制度があるが、政治家が税の抜け穴を作ると票が集まると言う理由で、税制度が複雑化している。

税制度が複雑化することは、不公平感を増す。



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