親が残した畑や田圃がある・・・
遠方故、出掛ける事も儘ならない!
一時、知人に貸したりした事もあったが、老いと共に作り手が激減している!!! 時代の流れというモノだろうか?
思い起こせば、終戦直後、食糧事情が極端に悪く、猫も杓子も野山を切り払い畑や田圃にした時代があった! 米や麦、ジャガイモ、サツマイモ等を植え、自給自足をした!!! 幼少期、こんな時代を過ごして来ているので作り手が無い?と、言うような話を聞くと罰(ばち)が当たるような気がしてならない!!!
思うに、地球上の人口は、爆発的に増えている! して、その内に日本と雖も困る時代が来ると予測している。 いや、発展途上国の飽食化に依って、既に、始まっている。トウモロコシや大豆等がイイ例だ!
先日、TV 朝日で高鍋さんが北海道・大規模農業を特集していた。
我家の田圃や畑と同様、作り手が居ない広大な畑!!! 鳥取の篤農知恵者が、農地を借入、大型機械で欧米農業を試み、大成功しているという特集だった。
所が、政変交代で、農業所得補助(補填)なる制度が導入された結果、農地を貸せるより、遊ばせておいた方が借地料よりお金になる、と!!! 貸し農地の回収が始まり、大混乱が起きていると言うのだ!
麦や芋等収穫に結びつかない農地が増え出したた!と、報じていた。 全く、馬鹿げた話である!!!
鳥取の知恵者は、「農地は誰のモノ!!!」と、憤慨、農地制度の大改革を唱えていた。
欧米の大型農業に対抗出来るようにするには、機械の大型化、農業の株式会社制等これまでの発想から脱皮しなければ貿易自由化(TPP)の波に打ち勝てないだろう? 高鍋さんの言う通りだと!、頷きながら見ていた・・・
親が残した畑はチンマイ物だが、老い耄れ爺が耕すには十分過ぎる面積だ!
今冬、遣ろうか?と、発奮して見たが、費用対効果を考え、遠方出張ファーマーは諦めた。 年も取り過ぎた。
畑の方は、草ボウボウ!!! 近所迷惑にもなる?
毎年の事だが、丁度、今時、草刈りに出掛けて居る・・・
今日、梅雨の晴れ間を狙い、道中で混合油を買い、大薙刀の鎌とビーバーを車に積んで草刈りに出掛けた。
老い耄れの草刈り等というと、少々、恰好よく思われるが、実の所は、草刈り機:ビーバーに振り回されている・・・ ビーバーの奴隷?と、言った方が当たって居るだろう?
老い耄れを哀れんだのか?倅が応援に来てくれた!!! 若い力は有り難い!!!
例年より疲れも溜まらず、予定より早めに終わった。
それにしても、自然界は凄い!!!と、痛感。 年々、木々は大きくなり、草丈は繁茂!!! 段々、手に負えなくなりつつある…
毎度の事だが、草刈りをしながら色々な発見をする!
今年は、桑の実とデンデン蟲(蝸牛)、それに、ヘボ女王蜂の餌取りだった!!!
この地は、デンデン蟲が沢山生息して居る・・・ 何か植生が合っているのだろう? 実に、興味深い! 差し詰め、フランスならエスカルゴ! 高級食材だ!!!
桑の実も赤くなっていた。 1週間もすれば美味しい桑の実が食べられるだろう!!!
そして、待ち望んでいたヘボちゃんに出会えた! 草から草へと飛ぶように餌取りをしていた!!! ヒョッとすると営巣中なのかも知れない? 機会があれば、後日、ウグイを吊るして見たい!と、思った・・・
刈り込んだ葛やアケビの蔓は淘汰して呉れるだろうか? この点検もしなければならない!
草刈り農作業とて、気を付けて観察していると、色々なモノが見えて来る・・・
一寸、収穫の多い日だった。