自分の飼育箱にお客さんが入る! それだけで興奮する!
増してや「スズメバチ」ともなると尚更である。 事もあろうに「ヘボ」ちゃんときた!!! 興奮しない訳が無い! 手際よく元通りに収めた積りだが、この間に親蜂が来たのだろうか? 来なかったとしたら居付いてくれるだろうか? 実に、興味深い観察事項である!!!
山の飼育場では、度々、このようなハプニングが起きるので、或る程度、彼女等の習性めいたものが掴めてきた・・・ 何とか、この理論を確立したいものである!!! これは、老い耄れの生涯テーマでもある。
言うなれば「強制営巣」と「自然営巣」の中庸?とも言えるかも知れない。
「強制営巣」は、「Rossの飼育方式」で「軍」、「キイジス」、「アカンバチ」、「コガタスズメバチ」で強制営巣仕立てを2年続けて試みたが、見事失敗!!! 彼女等に討ちノメされた!
砂糖水までは舐めるものの、営巣の気すら感じ取れなかった!
この大型版を美濃屋さんが試みているが、成功した!と、言う報告は伝わって来ない? 故松浦先生は、著書で「キイジス」で成功したと報告しているが、何処に成功のキー・ポイントがあるのだろう? 今となっては教わる事も出来ない!!!
でも、何とか成功させたいものである。
話は変わるが、蜂博士:ドクちゃんは、麻酔術で強制営巣に成功したと教えてくれたが、その詳細術については門戸を閉じた儘である・・・
「アカンバチ」の営巣姿をこの目で見た事があった。 麻酔術と言っていたが・・・
匂い誘因術という事と関連があるのかも知れない?
実は、匂い誘因術については、若干ではあるが、老い耄れとて光明が射しつつある・・・
学問の分野は、新発見の都度、公にし、蜂狂の知恵を集約したいものだ!と、日頃から考えているが、そう、簡単なモノでもない?
さて、「マルハナバチ」の営巣について書こう!
山の飼育箱に入った「マルハナバチ」!、これは偶然の偶然だろうと想像して居る・・・
飼育箱を暴いて見て、結果はこうだった!
飼育箱の何処にも巣らしい巣は見受けられなかった!!! が、地面部に何やら木の根や杉皮のクシャクシャした塊があった。 防護服を着て、これを棒で突くと3種類の蜂がボロンボロンと飛び出して来た。1匹は攻撃を加える素振りを見せたが、攻撃性は極めて低い! 木の根や杉皮のクシャクシャ塊は、かなりの量で、その中に赤ちゃんの拳程の巣塊があった。 これが巣だァ~~~ コロンと転げ出た。
これをクシャクシャ塊と一緒に拾い上げた。
育房に傷がついたのか?僅かだが、蜜が滴り落ちる!!! 舐めて見ると甘~~~イ!!! だが、蜂蜜程の甘さは無い!
色々な角度から写真に収めた。 今度は、落ち着いて「蟲の眼レンズ」で仕留めたので、内容は判り易いだろう?
この巣塊を徹底解析しようと思っていたが、出来ていない!!!
今日見ると、羽化した3種類の蜂を確認した。 どうやら、コイツ等は、コロニーの拡張と繁殖を同時進行しているらしい? かなりデカイ女王様、働き蜂、チンチクリンな雄蜂?同時に剝けているようだ・・・
今日は、山間地にドライブに出掛け十分な観測が出来なかったが、明日、徹底的に画像に収めて見よう・・・蜂数も増え、キューキュー啼いて(脚で羽根等を擦る音かも?)いた・・・
何となく「スズメバチ」とは生活形態が違う道を歩んでいるように思える・・・ これも蜂仲間を知る勉強の一つだ!