『 ヘボのアルバム 』

“ヘボ”ちゃんをこよなく愛する蜂狂さんとのコミュウニケーションの場です・・・

     『 梯子型分散脳(神経節)・・・ 』

2011-01-23 21:39:30 | Weblog
                  


人間のような多くの脊椎動物は、脳が頭に一つある事は誰でも知っている。
所が、昆虫の脳(神経節ともいう)は、違う!!! 体中に分散している。 
頭部に2つ!胸部に3つ、腹部に10ないし11存在する!!!   ヘェ~~~~~、15~6個もあるんだァ~~~    
この数には驚かされる!!!
論より証拠!ハチンブクを殺したと思ってウッカリ腹部にでも触ると、ブスリと遣られる!!! 頭など潰し、死んだと思っていても体中の神経節(脳)は、まだまだ、生きていて、各々の役割を果たすのだ!
もう少し詳しく説明しよう・・・
頭部には、総ての神経節を支配する中枢の神経節:脳と食堂下神経節が、胸部には、翅や脚をコントロールする胸部神経節が、そして、腹部には、消化器系や呼吸、生殖系をコントロールする腹部神経節が存在する。
これ等の神経節は、夫々の系統で大まか賄われ支配されているが、お互いの相互関係を統括支配するのは、中枢神経たる脳で行われる!!!
何と合理的ではないか!      
これ等の相互情報処理関係には極めて緻密な関係があり情報処理は緻密に行われる。
このように体中に分散している神経節を「梯子型分散神経節」と呼んでいる。 添付画像を特と御覧頂きたい・・・

梯子型分散神経節は、添付画像のように極めて規則正しく配置されていて、元々は、左右1対づつあったモノが融合してこのようになった。
結論を先に書いておこう!
軆をコントロールする脳:神経節が、このように軆の機能に即した部分に分散しているので、ニューロンの数は少なくてもその働きは極めて敏捷だ!!! 
後々、詳しく説明する予定でいるが、多くの動物は、「ピアンカの理論」によって説明される。 
それは、生活史戦略に於けるr戦略者とK戦略者の生き様!と、言う事である。 動物系統樹で説明したように、無脊椎動物(ここではその頂点に立つ節足動物の中の昆虫)と脊椎動物(最高位に君臨しているとされる人間)が、この理論に当て嵌められる代表選手と言えよう…
そして、この理論を補足するマイヤーの考察がある!!!
マイヤーの考察とは、一口に言うと、動物の行動は、適応意義によって分類すると、①.食う、②.喰われない、③.子孫を残す に還元される。と、言う事である。
成程、総ての動物は、このマイヤーの考察によって総て説明される!!!!!と、言うか、当て嵌まる。
取り分け、昆虫等小動物は、この考察によって生き抜いてきた。 実に、真実を捉えている。 そして、この条件に合うべく進化してきた。
蟲:昆虫は、5億年と言う長い年月を掛け、このマイヤーの考察に合うべく進化し続けて来たのだが、これには、蟲:昆虫の神経節(脳)と深く関わっている事に興味を憶える! 梯子型分散神経節に適合して来たからこそ敏捷で、過酷な環境にも生き永らえ、大繁栄したと言っても過言ではなかろう! 地球生物の何と3/4が、梯子型神経節を持った蟲達と言うからこの神経節(脳)の偉大さが判る! そして、よくよく勉強すると、梯子型神経節は、実に、合理的に構成された指令系統だ!と、言う事が解かる。

その中身は・・・
少々、厄介な話になる! 詳細は専門書を御覧頂くとして、触りだけ、明日、解説したいと思っている。