「キイジス」の女王蜂が隠れ家から出て来たので、百舌鳥野郎の食事テーブルに置いて見た。
これはモゾモゾと動いていたので、間髪を入れず咥え込んで梁に舞い上がった。 目の上1.5m! よく見えた。 見ていると、何やら足で掴み料理を仕出かす! 上手なもんだ!
見ていると食い引き裂いている!!! 何処を引き裂いているのか?肉眼では見えない! その内に食い出した。 暫くすると、何やらパラパラ落ちて来た! それは頭無し!胸部の飛翔筋が穿られた翅付きのクチクラだった!!!
ウウ~~~ン? 大方、判った。柔らかな飛翔筋を食べ、カチカチな胸部クチクラはブチャァ~っている! そして、腹部にはタンマリと内臓や脂肪の塊があるので、飲み込んでいるようだ! 当然、頭部:頭はブチャァ~っている筈だ! 何処に落としているか?探す事は出来なかった。
これで何となく料理手順が飲み込めた・・・
サテアンの中に蜘蛛が居たので、ピンセットで捕まえ、食事テーブルに置く。 同様、間髪を入れず舞い降りて来て啄み梁に上がる。 これは、パチパチと数回噛み潰し丸呑みした!
クチクラもなく柔らかいので食べ易いのだろう・・・ 4匹も捕まえる事が出来たので、繰り返したが、同様、一気呑みだった!
何となく百舌鳥野郎の食事料理手順が解明出来、納得した。
暫くすると、梁の上から何やら落ちて来た!!! ウンチだァ~~~!!!!!
かなりのボリューム! ウンチは、クチクラの塊だった! 小動物食の百舌鳥野郎と雖もクチクラの消化は難しいようだ! クチクラ・ウンチは、以前にも確認しているので別に驚きもしなかったが、目の前でヒリ落としたのを見るには初めて! 何と、3回も遣らかしてくれたから!!! 思うに、ヘボ食は、消化がキツイようだ! その内に白っぽいウンチもした。 こちらはオシッコ交じりだろう・・・
そして、このサテアンが気に入ったらしく、これ以上悪戯されても困るので、追い出しに掛るが、中々、出て行かない! アッチに舞い、コッチに舞い戻り行ったり来たり・・・ 滔々、こちらが音を上げた!!! 30cmの距離まで手で「シッ~、シ~~~」と、追い立てるが、全然、動じない!!!
梁の上に来た際、長い針金棒で足元まで伸ばし追い立てると、嘴で突き出す!!!
アカ~~~ン! 餌遣りの主人、完全に舐められて居る!!!
別のサテアンで仕事が待っていたので、20分程悪戦苦闘して、漸く、追い立てた。
それからというもの、戸口に来ては、「入れろ!」と、言わんばかりに、翅と脚爪を使いガラス戸をガリガリと齧る・・・ 何十回繰り返しただろうか?
百舌鳥野郎にして見れば、この寒空、そう容易く食事を見付られる訳でもない? 絶好の餌場と考えて居たのだろう? 帳が降り、真っ暗になるまで続いた…
そして、今日も、バタバタと催促していた・・・
寒空の中、訪れる客も居ない! イワチドリの植え替えをしながら百舌鳥野郎君の訪問を受けるのを楽しみにしている・・・ 明日はどんな仕掛けをしようか?
手乗り文鳥とまでは行かなくても、何とか手懐けて見たいもんだ!!! 可能性は有る筈だ?