日々是チナヲチ。
素人による中国観察。web上で集めたニュースに出鱈目な解釈を加えます。「中国は、ちょっとオシャレな北朝鮮 」(・∀・)





 ここ数年で著しく台頭し、ときには外交カードにも用いられる「ネット世論」。胡錦涛政権が発足してからは「反日度」の抑制と言論統制などによって以前の元気を失っているようにも思えますが、その規模は着々と拡大していることが調査結果で明らかになりました。

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 中国互聯網信息中心(CNNIC=中国インターネット情報センター)が19日発表したところによると、中国の典型的な「網民」(ネットユーザー)というのは、

 ●男性
 ●未婚
 ●25歳以下
 ●学歴は大専以下
 ●月収2000元以下

 ……とのことです。他の特徴をみると、全体の8割が36歳以下で占められ、そのうち25歳以下の比率が半数以上にのぼるとのこと。職種でみると学生や専門職・技術職が「網民」の主体(全体の約4割)となっており、その中でも学生の比重が高まる傾向にあるようです。

 それにしても、25歳以下といえば天安門事件(六四)のときは10歳以下ということになります。道理で政治教育・民族主義教育・反日キャンペーンといった江沢民による愚民教育路線で純粋培養された糞青(自称愛国者の反日教信者)がわらわらと湧いて出てくる訳です。

 なお、低所得層に位置する「網民」が増加しつつあるのは、関連費用が低下傾向にあるため、金銭的な敷居が低くなっていることが原因だと分析されています。
 http://news.xinhuanet.com/newscenter/2005-01/20/content_2486333.htm

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 申し遅れましたが以上はCNNICによる「第15次中国インターネット発展状況統計レポート」によるもので、中国における「網民」の総数は9400万人で前年同期比8%増、このうちブロードバンド利用者が4280万人に達しています。

 「網民」の平均ネット利用時間は毎週13.2時間、平均日数では4.1日となっており、平均利用時間は半年前に比べて0.9時間の増加。ネットの用途もニュースやメールばかりではなく、サーチエンジン、ネットバンク、オークション、広告、ネットゲームといったサービス業が急成長を遂げつつあります。

 「網民」が気にかける情報としては、教育(29.3%)、求人(24.2%)、自動車(13.8%)などが主流。ちなみに用途としては相変わらずメールがトップに来ていますが、メールアカウントに対する満足度は有料のものが32.6%、無料のものが71.9%となっています。

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 一方でネットを利用しない人たちが都市部だけをみてもまだまだたくさんいる訳ですが、その理由としては、

 (1)コンピュータやインターネットについて無知(40.1%)
 (2)インターネットをするための設備がない(23.1%)

 とのことで、関連知識の普及や教育水準及び経済発展水準の向上、特に地方経済の発展が今後の課題となっています。
 http://media.people.com.cn/GB/40728/40731/3131232.html
 http://news.xinhuanet.com/it/2005-01/19/content_2481448.htm

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 ところで、こういう状況を反映をして、国家的にネットゲーム開発に力を入れていこうという動きも出てきています。

 中国社会科学院が19日発表したところによると、同部門はネットゲーム用エンジンの研究、及びモデル製品の開発という2つのプロジェクトを「国家863計画」に組み込むこということです。
 http://news.xinhuanet.com/fortune/2005-01/20/content_2484090.htm

 この報道によると、ネットゲーム技術の研究開発といったプロジェクトが国の科学技術計画に織り込まれるのはこれが初めてだそうです。

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 ネットゲーム云々については、どうせ無駄になるのだからやめた方がいいのに、というのが私の率直な感想です。サブカルチャーというかオタク文化(例えばマンガ、ゲーム、アニメなど)に限っていえば、ごくまれに例外があるのは別として、一般に政治的自由のない社会で世界に通用する作品は生まれようがない、と思うのです。

 どうしてかは言うまでもありません。この種の作品に不可欠である筈の自由な発想や創意が、ともすれば制度的に殺されるからです。

 水は高いところから低いところへと流れるものです。例えば日本、中国、香港、台湾、韓国といった極東地域に限ってみても、この種の文化が常に日本を川上にして、他の国家・地域へとほぼ一方的に流れていく構造が形成されている(しかも川下では海賊版や稚拙なパクリも出現する)のはなぜかと考えてみれば、自ずと回答が得られるかと思います。

 もちろん、国際市場を目指すのではなく、国内9400万人の「網民」をターゲットに、半ば強制的に押し付けるのであれば話は別です。そういうことであれば、如何に娯楽性に乏しい無聊きわまるネットゲームであろうと、ペイするかも知れませんね(笑)。

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 まあ、試しにやってごらんなさい。作品の完成を楽しみに待っています。



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