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今日も研修

今日は一日、関西学院大学の小西砂千夫先生による講義。

「自治体財政健全化法のフレーム」というタイトルで地方公共団体の財政健全化に関する法律についての概要をレクチャーしてくださいました。

ポイントとしては、健全化判断比率(実質赤字比率、連結実質赤字比率、実質公債費比率、将来負担比率)の4つの関係は牧場の柵と同じで、テクニックで一つの柵の高さを低くしたとしても、残りの三つの柵のどれかが高くなって、結局、柵から外には出ることができない。ということでした。

また、健全化判断比率が健全段階であったとしても、財政が健全であるとはいえないとのことでした。
なぜなら、財政状態が悪すぎて将来、住民に対して安定的公共サービス提供に支障をきたす可能性があると判断される場合が早期健全化段階、もはや自治体の自力では再生が難しいと判断される場合が財政再生段階を示しているので、早期健全化や財政再生という段階はよほどのことであるとのことでした。

午後からは「自治体の財政分析の考え方」ということで、明日、実際に自分の自治体の財政分析をするための準備のような話と、実際例として根室市の財政課職員の角さんからお話を聞きました。

根室市は港湾事業が国の事業だけれど管理が市の事業になっていて、そのための起債と市立病院の赤字が大きく、財政運営がとても難しい状態が続いているそうです。

予算は企画部門と財政部門が中期財政収支見通しを立てて、それに基づいて部局単位で一般財源を配分し、その後は部局が部局内で査定をして事業運営をしているそうで、完全な枠配分方式になっているそうです。

小西先生のお話では、自治体が特に財政運営に失敗したわけではないのに財政悪化している自治体において、賢明に財政改善を進めている実例を知ってほしいとのことで、事例報告をお願いしたとのことでした。

使用料・利用料も値上げしているし、庁舎の照明も節約、冬の暖房も一日のうち3時間(朝1時間、夕方2時間)しかつけず、来庁者に不快感を与えない程度でウォームビズに努めているそうです。もちろん市長も議員も職員も報酬、給与を減額しているとのことでした。

それぞれの自治体の特殊事情があって、財政が悪化しているといっても、それぞれ異なる原因、理由があるわけで、だから財政健全化の方策も、それぞれ自治体の事情を踏まえた方策が必要なのだと思いますし、まだまだ吹田市は恵まれているのだとつくづく思いました。
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