ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

働いて生きる:障害者自立支援法、完全施行から2年/下 得意分野生かす仕事 /山梨

2008年11月29日 00時17分22秒 | 障害者の自立
◇問われる「確かな居場所」づくり
 甲府市天神町のNPO「いでたちの家 ひかりハウス」。一軒家を借り切った作業所では、知的障害や精神障害を持つ人たちが、黙々と色とりどりのガラスの断面を削ったり、ガラス片を組み立てたりしている。制作するのはステンドグラス製品。目標は「売れる商品を作る」ことだ。

 ひかりハウスは06年1月、福祉施設職員だった斉藤加代子さん(58)が設立した。

 当初は農作業が中心だったが、長年ステンドグラスを制作してきた姉の河口妙子さん(61)の協力を得て、ステンドグラスを始めた。「日常生活では触れられない『きれいな物』を身近に感じてほしかったし、さまざまな工程があるので個性に合わせた作業ができると思ったのです」と斉藤さんは語る。

 ひかりハウスには現在、20~65歳の男女9人が通う。携帯電話のストラップや小さな容器をバザーなどで販売している。

 1日の作業量や手順は決められていない。集中力は続かないが手先が器用な人、逆に細かい作業は不得手だが根気のある人もいる。気が乗らなければ休んでもいい。各自の得手不得手に合わせて仕事を振り分けている。

 「みんな仕事にプライドを持っている。『人と同じようにする必要はない』と言えば、思いもしない作品が出来ます」(斉藤さん)。基本的な技術は身についた。来年は木を模したナイトランプに挑戦しようと考えている。ナイトランプは、作家によっては数十万円する商品もある。商売として成り立つ可能性が十分にある。

 甲府市の30代の男性は、ひかりハウスに通い初めて10月で1年になった。母親(66)は「良く続いている」とうれしそうだ。

 男性には20歳のころ、精神障害の症状が表れた。「心の中から声がする」と言うようになり、入退院を繰り返した。たどりついたのが、ひかりハウスだった。仕事に出るのがおっくうになる日もある。そうすると斉藤さんから「待ってるよ」と電話がかかる。

 「待っていてくれる人たちがいるのがうれしい。この仕事なら頑張れると思う」と男性は話す。技術も身につき、他のメンバーを指導することもある。「1人になっても、大丈夫じゃないかな」

 母親は今夏、展示会で初めて息子の作品に触れ、その才能に驚いたという。「『こんなことができるのか』と。優しい子なんだけど、仕事が続かなくて心配だった。光が見えてきました」

   ◇  ◇

 障害者の就労支援に携わる甲府圏域地域療育コーディネーターの出口幸英さん(38)は「一概には言えないが、知的障害は単純作業を長時間続けられる特性がある。精神障害者も、短時間なら障害のない人と同等の仕事ができる」と話す。

 ただし、周囲の理解と支援が不可欠。それさえあれば、障害者が収益を生む事業を営むことは可能と出口さんは考えている。

 実際、南アルプス市の「みらいコンパニー」は果物や野菜の生産・販売で収益を上げている。同市の「どんぐりの家」は「癒やし」ブームに着目。「コケ玉」を育てて販路を拡大しようとしている。

 生き生きと仕事のできる確かな居場所があれば、本人も家族も希望を見いだせる。それを受け止められるかどうか、社会の側も問われている

PSP+カメラが教育現場で活躍

2008年11月28日 10時00分21秒 | 障害者の自立
イギリスの特別支援学校では、PSPが授業に使用されて成果を上げています。

英ガーディアン誌が報じるところによりますと、英国バーミンガムのロングヒル特別支援学校では、手話の習得にPSPが活用されています。ロングヒル特別支援学校は聴覚に障害を持つ人のための学校。先生の授業をPSPのカメラで録画、後から繰り返し再生してBSL(イギリス手話)を習得する助けとしており、生徒全員がPSPを持っているとのことです。

この学校では、童話を手話で語ったものを動画化したライブラリーも作成中。
PSPを使えば家でも学校でも童話を楽しめるというわけです。

Alison Carter副校長はPSPを使用した試みが大きな成功を収めているとコメントしています。日本でも英語教育にニンテンドーDSが使われて成果を上げていますが、携帯ゲーム機と教育現場はますます密接な関係を築いていきそうです。

本日、第46回社会保障審議会障害者部会が開催されました。

2008年11月28日 01時36分23秒 | 障害者の自立
下記ホームページに資料を掲載しましたのでご参照ください
(本日配付された資料は前回とほぼ同内容です)
http://www.j-il.jp/jil.files/siryou/shahosin/syahosin081127.htm


今回は前回に引き続きこれまでの議論の整理(案)を元に、
資料の後半部分、障害の範囲、利用者負担、個別論点とうについて
全体的な議論がされました。

今回も議論の範囲が多岐にわたったため、
多くの事項について委員それぞれが意見を言い、
また、これまでの議論で話された意見を再度発言する
委員もいました。そうした中、
ショートステイのあり方、
障害の範囲、手帳制度のあり方、
利用者負担と所得保障
社会、国民への啓発
など、大きなテーマについての意見が多く出されました。

ショートステイについては、
昼夜を分けて考えてはどうか、
一方で昼夜一体型を必要とする人もいる
支給決定などを待たず、緊急対応ができるしくみが必要
レスパイトもあるが精神障害者では入院に至らないための場所として必要
といった意見がでています。

障害の範囲、手帳制度については、
身体障害者手帳は認定が時代に合わなくなっている
ここの場では時間的に難しいが、障害の範囲に関して検討の場を作るべき
知的精神の判定、手帳は全国的な基準も必要
難病は医療の対象であって障害者の範囲ではないのでは
障害者の権利条約にてらして考えるべき
といった意見が出ています。
障害の範囲、手帳制度については自立支援法の付則にも検討課題として
あげられているにもかかわらず、議論は全く進んでいないという印象で、
「難病は障害にふくまれない」という発言まで出ています。
これまでも、この問題に対しては大きな課題でもあり、
中長期的に検討の場を設けて行くべきといった意見はだされますが、
一向に具体的な動きや議論がされず、毎回、今後の課題として「先送り」されており、

この部会の意味や存在意義もが疑われます。

社会や一般国民に対する啓発に関しては、これも大きなテーマであり、
この審議会や厚労省担当部局だけではない問題も含まれており、
世間の障害者への視点と、それに対して理解を深めていく方策などについて
障害者が地域へ出て行き、知ってもらうことが理解につかがるのでは
といった意見が交わされています。

また、重要な提起として、
財源問題があがるが、限られたパイの中で、国がこの法律で地域生活支援をいうなら
財源配分を地域大きくシフトする必要がある、それをしないので、地域移行や自立支援法への
信頼感が生まれてこないという意見提起もされています。

次回は12月3日の14時から18時まで長時間の開催が予定されており、
年末の最終まとめに向けての大詰めの議論がされていくことが予想されます。
ここへきて、今日の障害の範囲の議論や、前回の座長、事務局の発言から
今回の見直しが審議会が立ち上がった当初より範囲の狭い、
運用面での小手先の見直しに流れつつあるような印象を受けました。
昨年来から政府の言う「抜本的見直し」は、またしても中長期的課題として
先送りにされるのでは、今回の審議会の意義が疑われかねない事態にも
なり得ます。
今後のとりまとめへの議論にぜひ注目してほしいと思います。

麻生首相:高齢者医療費「何もしない人の分なぜ払う」

2008年11月28日 01時31分07秒 | 障害者の自立
 麻生太郎首相が20日の経済財政諮問会議で、社会保障費の抑制を巡り「たらたら飲んで、食べて、何もしない人(患者)の分の金(医療費)を何で私が払うんだ」と発言していたことが26日公開された議事要旨で分かった。高齢者医療費の増大は患者側に原因があると受け取れる発言で、批判も出そうだ。

 首相は「67歳、68歳になって同窓会に行くと、よぼよぼしている、医者にやたらにかかっている者がいる」と指摘。「こちらの方がはるかに医療費がかかってない。毎朝歩いたり何かしているからである。私の方が税金は払っている」と述べ、理不尽さを訴えた。

 最後に首相は「努力して健康を保った人には何かしてくれるとか、インセンティブ(動機づけ)がないといけない。予防するとごそっと減る」と語った。

 首相は19日の全国知事会で「(医師は)社会的常識がかなり欠落している人が多い」と発言し、20日に撤回、陳謝していた。その日に不用意な発言を繰り返していたことになる。

障害者給付金の運用改善を=厚労省にあっせん-総務省

2008年11月28日 00時49分18秒 | 障害者の自立
 総務省は27日、心身障害者が扶養共済制度に基づく月額2万円の給付金受給を「収入増」とみなされ、支援入居施設の利用負担額も増える現行制度について、運用方法を見直すよう厚生労働省にあっせんすると発表した。
 給付金は、低所得の障害者が安定した生活を送れるための制度で、現在約3万9000人が受給している。しかし、厚労省は給付金を「収入」とみなしており、支援施設に支払う利用負担額が増加。結局、受給者の手元に残る金額は給付金を受け取っていない人とほぼ同額となる不合理が生じていた。