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ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

日本視覚障害者柔道連盟とオフィシャルトップパートナー契約を締結

2019年04月16日 17時32分36秒 | 障害者の自立

 大和ハウスグループの株式会社フジタ(本社:東京都渋谷区 社長:奥村洋治)は、特定非営利活動法人日本視覚障害者柔道連盟(※1)(事務局所在地:東京都文京区 会長:竹下義樹、以下JBJF)との間で、「オフィシャルトップパートナー」の契約を締結しました。                        

当社は、「お客様と共に新たな価値を創り、活かし、高め、人が心豊かに生きる社会の実現を目指す」というグループ経営ビジョンのもと、総合建設業として建築、インフラ、まちづくりを手がけてまいりました。
 JBJFが目指す「障がい者スポーツが今以上に広がっていき、関わる全ての人々を取り巻く環境をより向上させ、誰もが住みやすい社会づくりに繋げていくこと」は、グループ経営ビジョンにある「心豊かに生きる社会の実現を目指す」と合致するものであり、このたびその趣旨に賛同しJBJFとオフィシャルトップパートナー契約を締結するに至りました。
 フジタは、JBJFとともに、障がい者の柔道競技のさらなる普及と発展を応援してまいります。
※1 特定非営利活動法人日本視覚障害者柔道連盟について  視覚障がい者に対して、柔道の普及発展を促進する事業を行い、視覚障がい者の社会参加と自立を図り、もって視覚障がい者の人間形成に資することを目的として設立されました。 (URL: http://judob.or.jp/

大和ハウス工業株式会社                 2019年4月16日

IKEAから障害者向け家具の新提案! 専用パーツを3Dプリンターで作るんだって

2019年04月16日 17時20分37秒 | 障害者の自立

3Dプリンターで、自分好みの家具にカスタマイズできる時代が来る?

SFさながらの発明ながら、イマイチ日常的な使い道がピンと来なかった3Dプリンターに、「本当に役立つ活用法」が見つかりました!

世界的家具メーカーのIKEAがイスラエルの障害者支援団体と共同で、障害者向け家具オプションシリーズ「ThisAbles」を立ち上げました。ThisAblesの商品は障害者の方の「使いやすさ」に着目し、IKEAで購入した家具に後付けするためのアイテム。でもこれ、画期的なのが、すべての商品が3Dプリンター用のデータで提供される点なんです。

ウェブサイトには製品説明の動画がアップされていますが、その1つがソファの脚に取り付けるアジャスター。

我々は普段、ソファの高さや、座ったときの自分の脚の角度について、それほど意識しませんよね。でも、手や脚に障害がある方にとっては大きな違いがあるんです。低いソファだと膝が曲がりすぎて、立ち上がる時に余分な力が必要になり、手すりにつかまったり、誰かの手を借りたりしなければなりません。

そんなときにThisAblesのアジャスターを椅子の脚に履かせてみると、ソファの脚が長くなって座面が床から離れるので膝が曲がりすぎず、それほど力を入れずに立ち上がれるようになるのです。

他にも、指が動かなくても食器棚の開閉ができる大きな取っ手や、電気のスイッチに取り付けて簡単にオン・オフできるスイッチなど、ThisAblesでは現時点で13点の製品を発表しています。

データは公式サイトから無料でダウンロードして、3Dプリンターで好きなアイテムを印刷してIKEAの家具に取り付ければOK。障害者向けの製品って杖とか車いすとか、「これがなくては生活できない」というものばかりで、「これがあるともっと素敵な生活ができる」という商品はあまりなかったような気がします。

企業側の目線で見れば、障害の種類は人それぞれなので、製品を大量生産するわけにもいかなかったはずです。でも3Dプリンターで作る付属品なら、データを提供するだけなのでメーカー側が在庫を抱える心配もなく、「マス向けではないが、確実に需要がある」というニッチ市場にもどんどん商品を出すことができるでしょう。

今後は福祉業界にとどまらず、たとえば基本のテーブルだけ店舗で購入し、飾りの部分は自分でカスタマイズする、なんていうDIY的な使い方もできるかも。近い将来、3Dプリンターが次世代DIY家具の一大ブームを巻き起こすかもしれません。

2019年4月15日       エキサイトニュース

 


入所者が県議選投票できず 高岡の障害者支援施設

2019年04月16日 17時00分04秒 | 障害者の自立

 7日に投開票された県議選で、高岡市麻生谷の障害者支援施設「新生苑」(南義昭苑長)の入所者5人が、職員の不手際で投票所に行けず、投票できなかったことが15日、分かった。施設側は9日に入所者に謝罪した。取材に対し、南苑長は「入所者に大変申し訳ないことをした」と話した。
 新生苑ではこれまで投票日当日、日勤の職員に加えて1~2人増員し、投票の意思を示した入所者に付き添って、投票所へ車などで送迎していた。
 同施設によると、今回の県議選では投票の意思を示していた30~60代の入所者5人が投票に行く予定だった。担当職員が準備を進めていたが、引率する職員を配置していなかったため、入所者を送迎できなかった。南苑長らは増員されていないことに気付いておらず、職員も連絡しなかった。
 南苑長らは8日朝に5人が投票に行けなかったことを知り、職員に事実を確認した上で、9日夕方に入所者を集めて謝罪した。
 県障害福祉課によると、15日午後に南苑長が同課を訪れて事情を報告した。同課は「投票は民主主義の根幹に関わる。事の重大さをしっかり理解し、二度と起きないようにしてほしい」とした。
 同施設は県内初の知的障害者援護施設として、1962年に「県立新生園」として設置。2012年4月には社会福祉法人「たかおか新生会」に運営が移管され、「新生苑」としてスタートした。現在は18~82歳の58人が入所している。
■知的・精神障害者に支援を
 県選挙管理委員会によると、施設に入所する障害者や高齢者の投票の機会を確保するため、公選法では施設内で不在者投票ができる制度や、郵送による不在者投票制度がある。ただ、投票所までの移動が難しい身体障害者や高齢者が対象となっている。
 不在者投票は県選管が指定した施設で行われる。今回の県議選では病院や老人ホーム、身障者施設など計235カ所が指定された。郵送による投票は、両脚などに障害のある人や介護認定で最も重い要介護5の人が対象。いずれの方法も、投票所まで足を運べない人のための制度となっている。
 知的障害者や精神障害者について公選法上の支援制度はないものの、県選管は「入所者の投票機会が確保されることは重要」と指摘する。
 富山市内の障害者支援施設は、今回の県議選で入所者に投票の意思を確認。行く意思を示した数人について、職員が投票所まで同行した。
 県選管は、職員だけでなく家族やボランティアが付き添うなど手段はさまざま考えられるとし、「投票は入所者が政治に参加する一番の機会。本人が希望する場合、何らかの方法でかなえられるよう支援されることが大事」としている。

2019年04月16日          47NEWS


教室に障害児が……親の「本音」は 当事者じゃないとわからない?

2019年04月16日 16時36分55秒 | 障害者の自立

 障害児の就学には、様々な意見があります。特に、通常学級で障害の有無にかかわらず一緒に学ぶことについては、ネット上で否定的な声が目立つこともあり、健常児と障害児の教育を巡る考え方の溝は深いようです。「当事者にならない限り知ろうしない」という健常児の親たちの現実的な空気感、「こんなやりがいのある育児はない」と考える障害児の親の声も。「インクルーシブ教育」への向き合い方について、今回取材した人たちから改めて寄せられた意見から読み解いていきます。

「積極的にインクルーシブ知ろうと考える保護者少ない」

 「『地域に認められるまで10年』 障害児の就学で感じた『親の責任』」では、通常学級で障害児が一緒に学ぶ環境を取り上げました。
 記事で取り上げた「グレーゾーン」と思われる同級生の子どもとのトラブルに悩む東京都の主婦(47)からは、こんな意見が届きました。
 「今回の取材をきっかけに色々な立場の話を知ることができたことは、私にとって、とても有意義でありました。ただ、当事者(経験者)にならない限り、積極的にインクルーシブ教育を知ろうと考える保護者は少ないのではないでしょうか?」
 そして、こう疑問を投げかけます。
 「建前上、『多様性を認めよう!』『お互いを認め合おう』と言っても実際には誰か(学校、教師、教育委員会)がやってくれればいいと思うのが現状(保護者)なのかと思います。それはママ友と話していて感じたことであり、自分の過去を振り返って思い当たったことです」
 障害児の就学には、地域よって受け入れ体制に違いがあるのが現実です。障害も個人で違います。約40人の当事者に取材をして知ってほしかったのは、障害を持つ親が学校選びにおいて抱える様々な悩みです。それを理解しなければ、障害がない子どもの親と障害がある子どもの親、教師らが議論しても限界があると感じたからです。
 メールの後半、主婦は「それでも、何もしないままで良いとは思っていません。障害を持ち悩む子どもたちが、その障害に合った教育の場(方法)が増えればいいと思います」とつづっていました。溝を埋めようという気持ちがないわけではありません。

障害児の就学には、地域よって受け入れ体制に違いがあるのが現実            

障害児の就学には、地域よって受け入れ体制に違いがあるのが現実

出典:https://pixta.jp/                            

「療育受けるにも何カ月も待つ」

 「転勤で知った障害児教育の『地域差』 ママは共働きではだめですか?」では、引っ越しで直面した地域による特別支援教育の差を取り上げました。
 そこで取り上げた、今春、千葉県から大阪府に家族で転居した主婦(45)からは、就学前に通う療育施設や児童発達支援施設などに関する課題が寄せられました。
 「療育を受けるのも、何カ月も待つという話は、私も聞いたことがあります。幸い、うちの場合は、今までは、良い先生方に出会えて、たくさん受けることができましたが、こちらでも、早く見つけられるといいのですが……」
 転勤すると、一から探さないといけないという苦労があります。「良い」かどうかの判断は、結局、「児童発達支援教室もたくさんできていますが、教室によって様々なようで、やはり足を運んで、自分で見てみなくてはいけないなと思います」とアドバイスします。
 就学前の課題は、障害があったり、発達の遅れがあると健診やで言われたりした親子にとっては、切実な問題です。同時に、十分な情報が行き渡っていません。

障害児の就学は、転勤すると、一から探さないといけないという苦労も ※画像はイメージです            

障害児の就学は、転勤すると、一から探さないといけないという苦労も ※画像はイメージです

出典:https://pixta.jp/                            

「聴覚障害は少なく見えにくく理解されないこと多い」

 「朝の会、テスト『みんなと同じに』テクノロジーで障害がなくなる未来」では、聴覚障害の子どもを取り上げました。
 記事で紹介した埼玉県の難聴の子どもの母親(41)は、「『障害児を地域で育てる』という言葉に、とても共感できます。そうなってくださると障害者も住みやすい世の中になると感じました」と話します。
 裏を返せば、まだまだ、暮らしにくい、生きづらい世の中でもあるということです。この母親が気になるのは、「いろいろな障害がありますが、聴覚障害は数的に少ないことと、見えにくいために理解されないことが多いです」と言います。
 浮かび上がるのは、障害の多様さと、他の障害に比べて当事者が相対的に少ない場合の難しさです。
 「今回のように知っていただく機会を増やし、理解してもらう努力が親にも必要だと思いました。助けを求めれば、助けてくださる方もいらっしゃると思います。周りの方々に理解していただき、中学校では『情報保障』を利用できるような活動を続けていきたいと思います」
 テクノロジーで、障害を乗り越えるツールは、少しずつ世の中で出てきています。研究費や補助金、助成金頼みという側面が強いですが、利用できる地域を少しでも広げていくことは難しいことなのでしょうか。

聴覚障害は「数的に少ないことと、見えにくいために理解されないことが多い」という ※画像はイメージです            

聴覚障害は「数的に少ないことと、見えにくいために理解されないことが多い」という ※画像はイメージです

出典:https://pixta.jp/                            

「興味、関心高いとうれしい」

 「『明日は学校ある?』長女の笑顔 障害児を地域で育てるということ」で紹介した大阪府の阪井幸恵さん(38)の長男(6)は、無事、きょうだいが通う地域の小学校の特別支援学級に入学しました。
 「他の家族の体験談も非常に関心がありました。今悩んでいるご家族が来年笑顔でこの時期を迎えられるためにとても参考になります」と応援をしてくれています。
 記事で紹介した熊本県の魚谷未季さん(39)の長男(6)も、新1年生です。配信されたYahooの記事のコメント欄には、1000件を超えるコメントが書き込まれました。
 特に、インクルーシブ教育については厳しい意見が目立ちましたが、「みなさんの興味、関心が高いことに、当事者として大変うれしく思いました」という感想を送ってくれました。

「障害隠さず、堂々と生きていきます」

 記事で取り上げた家族は、新生活に向けて歩みを進めています。
 「『ぼっちで不幸』わが子は言った 障害が生み出したクラスとの『溝』」の記事では、軽度の知的障害があるものの通常学級で学んできた自分の子どもに、「ぼっちは慣れないよ」と言われた母親(47)の声を紹介しました。
 母親からは後日、こんなメールが届きました。
 「子どもの障害を隠さず、堂々と生きていこうと思っています。こんなやりがいのある育児はないなぁ、と思うようになってきました」

障害のある子を持つ親からは「こんなやりがいのある育児はないなぁ、と思うようになってきました」との声も ※画像はイメージです            

障害のある子を持つ親からは「こんなやりがいのある育児はないなぁ、と思うようになってきました」との声も ※画像はイメージです

出典:https://pixta.jp/                            

「『普通』の基準ってなに?」

 「『手かからぬ子いない』障害児受け入れ、学校トップに必要な『覚悟』」では、愛知県で放課後子ども教室の指導員をしている青田真紀さん(53)を取り上げました。
 青田さんは、「『共に学ぶ』というフレーズは身近にあり、当たり前と思っています。当たり前故に『特別』ではないと認識しています」と言います。
 その上で、青田さんは「『普通』の基準は何なのでしょうか」と問いかけます。
 自身の問いについて青田さんは、「できる人ができることを。助けてあげたいことが、助けてもらっている」と考えています。
 「人とのかかわり。様々な人と生活する場として小学校もしくは幼稚園、保育園のうちから、経験を重ねていくことが一番大事だと思います。『特別』ではなく、いろいろな人が居て『当たり前』。『寛容』ができる社会を教育の中から、自然に身につけられればいいと思います」

「いよいよ5月に就学相談スタート」

 「障害児の学校選びには『就学ノート』がオススメ! 『交流』にも差」では、就学について悩む家族を取り上げました。
 東京都の自営業の女性(44)の長男(5)は、1年後の就学に向けて学校選びが始まります。
 「就学相談をいよいよ5月に開始します。それまでに、『就学ノート』をしっかり作り、家族で気持ちを一つにして本人に一番適した学校を探したいと思います!」
 障害児の就学について書いた記事には、障害がある子どもの親、特別支援教育にかかわる人、学校のクラスで障害がある子どもと一緒に過ごしたことがある人などから、メールやファクス、手紙で100通以上の感想や意見、体験談が届きました。
 来年は東京オリンピック・パラリンピックです。インクルーシブな社会への第一歩となるように、社会も変わっていくことが望まれます。

インクルーシブな社会に必要なものとは? ※画像はイメージです            

インクルーシブな社会に必要なものとは? ※画像はイメージです

あなたの意見、聞かせてください

 皆さんの経験談や提案、意見をお聞かせください。一部は、朝日新聞「声」欄やwithnewsでご紹介することがあります。
 投稿はメール、FAX、手紙で500字以内。匿名は不可とします。住所、氏名、年齢、性別、職業、電話番号を明記してください。
〒104・8661 東京・晴海郵便局私書箱300号 「声・障害児の就学・就労」係 メール:koe@asahi.com FAX:0570・013579/03・3248・0355

【岩崎賢一記者による多様性を考える関連記事一覧】 インクルーシブ、ダイバーシティー……。多様性を認め合う社会を様々な側面から光を当て、考えています。障害を持つ子どもがいる家族が抱えるインクルーシブ教育以外の世界も知っていただければと思います。
◆障がいって言うけれど…若い世代の叫び 人はみな少しずつ違う。だからこそ個性が生まれる。障がいを抱えるきょうだいや子どもを持つ若い世代の本音はどこに?
◆映画「いろとりどりの親子」からのメッセージ 愛があるから世話をするだけでなく、世話をするからこそ愛するようになる。ドキュメンタリー映画は2019年3月から「自主上映」への素材提供が始まりました。いろとりどりの親子(自主上映案内)
◆多様性を認め合う アメラジアンスクール@沖縄 居場所のない子が集まってきたフリースクールから、共生社会への日本の課題を考える。
 
 
2019年04月16日       朝日新聞
 

東京パラへ前進、世界選手権代表メンバーが決定!

2019年04月16日 16時17分27秒 | 障害者の自立

パラ・パワーリフティングの世界選手権(7月、カザフスタン)の代表選考を兼ねた「第2回チャレンジカップ京都」が13日から2日間にわたって、京都府城陽市のサンアビリティーズ城陽で開催された。

世界選手権は2020東京パラリンピックに出場するために出場必須の大会。原則として、この世界選手権の代表に選ばれなければ、その時点で東京パラへの道は閉ざされることになる。その出場権獲得のラストチャンスとなるのが今大会。選手たちは熱い想いを胸に、試技に臨んだ。

【混戦の男子】

各階級の代表となれるのは、上位2名まで。混戦の男子59㎏級は、光瀬智洋がライバルたちとの駆け引きを制し、127㎏をマークして初の世界選手権行きの切符を手にした。2月の全日本で54㎏級に出場した際は、胸の止めが定まらず、失格を経験した。「その悔しさと、世界選手権に出たいという気持ちが今日の試技につながった」と光瀬。安堵の表情を見せつつ、「海外でも通用するテクニックを身につけたい」と、世界を見据えて気を引き締めていた。

男子65㎏級の優勝は佐野義貴(アクテリオンファーマシューティカルズジャパン)。昨年6月から痛めていた右肘を11月に再び痛め、全日本を回避していた佐野。「この大会にかけていた」と言うとおり、集中力が光る試技で見事に138.5㎏に成功。約3年半ぶりに日本記録も更新した。戸田雄也(北海道庁)は、主戦場の男子59㎏級ですでに標準記録を突破しており、今大会はこの男子65㎏級にエントリー。ここでも標準記録をクリアし、佐野とともに世界選手権代表に選ばれた。

トレーニングの一環としてベンチプレスを取り入れているアルペンスキー日本代表の森井大輝(トヨタ自動車)も、昨年に続きエントリー。シーズンを終えた直後で調整期間が短かったこともあり、記録は120㎏に留まったが、異なる競技への挑戦はアルペン競技にも好影響を与えているといい、「これからも両立を図りたい」と晴れ晴れとした表情で会場をあとにした。

男子97㎏級で標準記録を突破している馬島誠(日本オラクル)は今大会は107㎏級に出場。減量調整がうまくいかず、急きょ当日の階級変更となったが、自己ベストの165㎏を挙げて2階級の出場権を獲得。世界選手権は本来の男子97㎏級で出場する予定で、「まだ世界のレベルには足りていないが、出られない選手のためにもチャンスを活かしたい」と大舞台に向けて気合いを入れていた。

また、その107㎏級は“200キロリフター”中辻克仁(日鉄環境プラントソリューションズ)が力強い試技で200.5㎏に成功した。「200キロ」の壁を2月の全日本でついに破った中辻。それからわずか2カ月で、さらに記録を更新した背景には、ジョン・エイモスコーチの存在がある。エイモスコーチが組むメニューに取り組み始めてから、停滞気味だった記録が伸び始めた。エイモスコーチの選手に対するアプローチはさまざまだが、中辻の場合は試技の重量はエイモスコーチが決め、自身はその重量をあえて耳に入れずにベンチ台に乗るスタイル。経験豊富な中辻は、「私は目の前の重量を挙げるのみ」と全幅の信頼を寄せる。現在の世界ランクは7位。世界選手権でのさらなる記録更新に期待したい。また、107㎏超級の松崎泰治は153㎏でジュニアの日本新記録をマークした。

男子49㎏級の三浦浩(東京ビッグサイト)、男子80㎏級の宇城元(順天堂大)ら、パラリンピアンも抜群の安定感を見せた。男子54㎏級の西崎哲男(乃村工藝社)は第2試技で自身が持つ日本記録を1㎏更新する138㎏に成功。第3試技でさらに140㎏をマークすると、特別試技で142㎏に成功した。男子88㎏級のジャカルタアジアパラ競技大会銅メダリストの大堂秀樹(SMBC日興証券)は、197㎏の日本新記録を樹立。今季世界ランク3位相当の好記録で、世界選手権に向けて弾みをつけた。

【女子も3階級で日本新】

女子は41㎏級の成毛美和(APRESIA Systems)が第2試技で日本記録となる52.5㎏を挙げて標準記録を突破。さらにそこから重量をあげ、特別試技で55㎏に成功した。2月の全日本後にエイモスコーチのメニューに取り組み始めた。今春、転職して競技環境が整ったことも心と試技の安定につながっているといい、「これからの自分の力が楽しみ」と笑顔を見せていた。女子73㎏級の坂元智香(メディケアアライアンスあおぞら病院)は72㎏を、女子67㎏級のジュニアの森﨑可林は56㎏を挙げて、それぞれ日本記録を塗り替えた。

【東京2020パラリンピックへの道】

東京パラに出場するためには、IPCが指定する大会に出場していることが前提。IPC世界ランキングとは別に設けられた、「東京パラランキング」の結果が選考に使用される。対象の大会は、2017年の世界選手権メキシコ大会から始まり、2018年のアジアオセアニアオープン選手権(北九州)または地域選手権、今年7月の世界選手権カザフスタン大会などで、2020年4月のワールドカップドバイ大会までとなっている。

これら条件を満たした選手のうち、東京パラランキング男子は8位以内、女子は6位以内がダイレクトインで東京パラの出場が決定。同階級に同国の選手が複数出場することはできないため、8位以内に同じ国の選手がいる場合はより上位の選手が選考される。そのため、繰り上がりで9位以下の選手が選考される可能性もある。

東京パラでは各階級とも男子は10人、女子は8人が出場して順位を争う。男女それぞれ残り2人は、バイパルタイトによって各国から推薦のあった選手の中からIPCが選考する。国別の出場枠はない。

パラパワーリフティング — 2019/4/15