名古屋城のバリアフリー対応を確認しようと、障害者団体のメンバーらが22日、車椅子に乗って城内を巡った。多目的トイレが狭く、車椅子利用者が使えないなどの課題が浮かんだ。
訪れたのは「愛知県重度障害者の生活をよくする会」の障害者7人と介助者4人。
名古屋城内にはトイレが6カ所あり、うち3カ所に車椅子使用者や高齢者などの利用を想定した「多目的トイレ」が設置されている。電動車椅子に乗った佐々木克己さん(54)が東門近くの多目的トイレに入ると、中が狭くて方向転換できず、使えないことが分かった。
毎日新聞 2018年12月23日
柔道の全日本視覚障害者大会は23日、東京都文京区の講道館で行われ、男子66キロ級は、18歳の瀬戸勇次郎(福岡教大)がパラリンピック3連覇の藤本聡(徳島県立徳島視覚支援学校職)を破り、初優勝を果たした。2016年リオデジャネイロ・パラリンピック男子60キロ級銀メダルの広瀬誠(愛知県立名古屋盲学校教)は準決勝で瀬戸に敗れた。
瀬戸、鮮烈な出世試合に
鮮烈な出世試合となった。男子66キロ級の瀬戸は準決勝で42歳・広瀬、決勝で43歳・藤本のパラリンピックメダリストを破り、出場2回目で初制覇。「藤本さんの体力が削られているのが分かったので、そこを狙った」と若さを勝因に挙げた。 試合巧者の藤本を相手になかなか技が掛からない。それでもしぶとく攻め続け、残り1分32秒、一瞬の隙(すき)を突いて小外刈りで技ありを奪うと、そのまま横四方固めを決めた。 4歳で柔道を始めたが、先天性の病気で視力が失われていった。福岡・修猷館高3年の時、視覚障害者柔道の関係者に誘われ、健常者柔道から転向した。現在は福岡教大の柔道部に所属する。瀬戸以外はすべて健常者の選手だが、組んで始める視覚障害者柔道の練習に付き合ってくれるという。 東京パラリンピックを控え登場した期待の新星。「攻める柔道を身につけ、パラリンピックでも勝ちたい」と意欲をみなぎらせた。
柔道の全日本視覚障害者大会男子66キロ級決勝で藤本と競り合う瀬戸(上)
精神・発達障がいのある人の雇用と雇用継続 -何が要点なのかー
障がいのある人と一緒に働くようになったが、「わからないことをどこに相談すればよいか」、「どんな支援機関があるか」、「初めて障がい者雇用や就労支援の担当となったがどう進めていけばよいのか」等の不安や疑問を持つ方々は多くいらっしゃるのではないでしょうか?
当NPOでは、そうした不安や疑問を解決するため、障がい者雇用制度や支援に関する「講義」と実際の雇用や支援現場の「視察」をセットにした雇用に関わる基本セミナー(改称:「障がい者雇用支援の基本セミナー」)を開催しています。
今年4月より精神障がいのある人が雇用義務化され、障がい者雇用は新たな段階を迎えています。今後の雇用率アップも見込まれ、雇用はさらに増加の傾向が続きます。しかし精神・発達障がいのある人を含め雇用やその継続については、まだまだ課題があるのが現状です。
今年度の研修は雇用支援の基本に立ち返り、基本セミナーとして様々な雇用事例や特性に応じた合理的配慮について学び、障がい者雇用と雇用継続の現状から支援の要点を導き出しています。
2日目には雇用現場である企業や支援機関の視察を行うなど、臨場感のある研修内容となっています。企業や支援機関で障がいのある方々の支援に携わる方々、あるいは医療関係者、家族からの多様な皆様のご参加をお待ちしています。
特定非営利活動法人大阪障害者雇用支援ネットワーク