ゴエモンのつぶやき

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盲導犬拒否 もうやめて 障害者差別解消法 施行2年半

2018年12月07日 21時33分36秒 | 障害者の自立

 盲導犬の受け入れ拒否を不当な差別として禁じる障害者差別解消法の施行から2年半がたつが、県内の飲食店やホテル、公共施設などでの拒否は現在も続いている。県視覚障害者協会は5日、拒否をなくすよう県飲食業生活衛生同業組合に要望した。3~9日は障害者週間。(酒井翔平)

県視覚障害者協 県飲食業組合に要望書

 二年前からラブラドルレトリバーのローリー(雄、四歳)を利用している富山市の荒井英俊さん(57)は、飲食店で二十回ほど入店拒否を経験した。店側は「ペットだから」「衛生的に問題がある」などと理由を挙げた。店長を呼んで説明すると対応が変わる場合もあったが、最後まで拒否されることもあった。

 身体障害者補助犬法でも、飲食店やホテルなど公共性が高い施設での盲導犬など補助犬の受け入れを義務付けている。「法律で定められているのになぜと当惑した。盲導犬は私の目であり、パートナー。拒否されれば生活できない」と強調する。

 県視覚障害者協会によると、県内には現在七頭の盲導犬が活動している。県内の飲食店などの施設で受け入れを拒否されたという報告は昨年十六件、今年は五件(四日現在)あった。

 五日は富山市の県民会館で、協会の塘添(とうぞえ)誠次会長が、約六百店が加盟する県飲食業生活衛生同業組合の菓子井(かしい)弘副理事長に要望書を手渡した。塘添会長は「盲導犬は訓練を受け、人に迷惑をかけることはない。入店に支障がないように配慮してほしい」と求めた。

 知人に盲導犬利用者がいるという菓子井副理事長は「盲導犬の優秀さは理解している」と応じ、会合などを通して組合員に周知徹底を図るとした。

 同席した荒井さんは「拒否される回数は減り、改善の傾向はある。法律を知らないだけの人もいるので理解が広がってほしい」と願った。

菓子井弘副理事長(左)に要望書を手渡す塘添誠次会長(右)。盲導犬使用者の荒井英俊さんも同席した

中日新聞      2018年12月6日


パラスポーツを写真で紹介 障害者へ関心と理解深めて

2018年12月07日 21時20分39秒 | 障害者の自立

◆平塚市役所あす「ボッチャ」体験会も

 平塚市役所の1階多目的スペースに、2016年リオパラリンピックの写真が展示されている。市が国の障害者週間(3~9日)に合わせてパラスポーツを通じて障害者に対する関心や理解を深めてもらおうと飾った。14日まで。

 「知ることが力になる」と題して並べられた写真10点は、パラリンピック取材の経験が豊富な横浜市出身の写真家、清水一二(かずじ)さんの作品。パラスポーツの支援に熱心な東京ガスの神奈川西支店(藤沢市)を通じて提供を受けた。

 リオ大会の競泳でメダル4個を獲得した木村敬一選手や、パラスポーツの特徴などをパネルで紹介。競技用の車イスも置かれている。7日午前11時~午後3時には、パラリンピック種目「ボッチャ」の体験会がある。問い合わせは、市オリンピック・パラリンピック推進課=電0463(20)8700=へ。 (吉岡潤)

パラリンピックの写真や競技用の車イスが置かれた会場=平塚市役所で

写真
 

◆音訳CD作りや手話体験

 さまざまな体験や交流を通して障害に理解を深めてもらおうと、「ふれあいフェスinずし」が八日、逗子市の市民交流センター(逗子四)と逗子小学校体育館(同)で初めて開かれる。障害者週間(三~九日)に合わせ、市内の当事者団体や福祉サービス事業所、市民グループなど約三十団体でつくる実行委員会が企画した。

 フェスは、発達障害のある人の物の見え方や聞こえ方の例を、グッズを使って体験できるほか、知的障害などがある子ども向けの療育プログラム、視覚障害者のための音訳CD作り、要約筆記、手話などを体験できる。福祉事業所の利用者と一緒にクリスマスグッズを作るコーナーや介助犬のデモンストレーション、ブラインドサッカーやボッチャなどのパラリンピック競技体験もある。

 小林倫実行委員長は「障害のある人と関わる機会がない人にぜひ来てもらい、体験や交流を通して、どんなことに困るかなどを知ってもらえれば」と話す。

 当日は午前十時~午後四時。入場無料。フェスの一環として、実行委の参加団体の活動を紹介する展示も市役所で七日まで開かれている。問い合わせは市障がい福祉課=電046(873)1111(内線)221=へ

2018年12月6日      東京新聞


AIが視覚障害者の“目”に 画像認識デバイス「OrCam My Eye」で普通のメガネが進化

2018年12月07日 21時08分14秒 | 障害者の自立

 近年、高齢者や障害者など、何かしらの不自由を抱える人々の課題を解決するテクノロジーが増えている。脚の不自由な人の体に装着して歩行を手伝うパワードスーツや、スマートフォンアプリと連携するスマート車椅子など、日々進化が目まぐるしい。

 イスラエルのベンチャー企業OrCam Technologies(オーカムテクノロジーズ)は、視覚障害者向けに画像認識技術を活用した新しいデバイス「OrCam My eye」などを開発。これは、手持ちのメガネの柄の部分にデバイスを装着し、読みたいテキストを指でさし示すと、デバイスがその画像を瞬時に読み取り、音声で読み上げるというもの。世界30カ国20言語に対応して販売し、海外では英BBCなど大手メディアが取り上げるなど、広く注目を集めている。

AI 「OrCam My eye」(公式サイトより)

開発したのは「デジタル時代の目」の先駆者

 OrCam Technologies発祥の地イスラエルに、どんなイメージを持つだろうか。イスラエルでは近年、AI(人工知能)、IoT、自動運転、サイバーセキュリティなどの分野において、米国をもしのぐ勢いの「技術大国」あるいは「スタートアップ大国」に成長している。

 同社は2010年にイスラエル・エルサレムで設立された。社内には、画像処理技術などを扱うコンピュータビジョンや機械学習の専門家・技術者、視力が弱い視覚障害者を含む顧客サポートスタッフなどがいるという。

 共同創立者の1人であるジブ・アヴィラム(Ziv Aviram)CEOは、カメラに映る情報を解析し、警告音を発して事故を防止する自動運転技術を開発したMobileye(モービルアイ)の共同創立者でもある。米インテルは17年に同社を153億ドル(当時約1兆7000億円)で買収し、同年に三菱ふそう、日野自動車がこの技術を導入している。

 OrCam My eyeは、この画像認識技術を活用したAIデバイスだ。

指をさした対象を音声で読み上げる

AI 目の不自由な人向けのAIデバイス「OrCam My eye 2.0」(公式サイトより)

 OrCam My eyeは15年に米国で先だって登場、17年にバージョンアップしたOrCam My eye 2.0が発売された。OrCam My eye 2.0は紙面に印刷された文字を音声に変換してユーザーに聞かせてくれるウェアラブルデバイスである。1300万画素の超小型カメラを内蔵し、ユーザーが指さす内容を即座に画像認識技術で読み取り、音声で内容を伝えてくれるという仕組みだ。

 磁石で普段使い慣れているメガネやサングラスのつるに装着できるのも大きな利点。重さはわずか約22.5グラムで、サイズは100円ライターほどで持ち運びもしやすい。ケーブルはなく、必要がないときはメガネから簡単に外せる。

 外出時には、駅や町の案内板を読み上げてくれる。読み上げる音声を途中で止めたいときは、目の前に手をかざし「ストップ」を示すジェスチャーをすると止まる。また、テキストを指でさす他に、デバイスの側面をトントンとたたくと写真を撮り、対象物を音声で読み上げる。デバイスをやさしくなでると、なでる方向によって巻き戻しや早送りも可能としている。

 バーコードスキャニング機能も興味深い。スーパーマーケットなどの店頭で何かの商品を視界に入れれば、それが何であるかを音声で教えてもらえる。市場に出回っている製品のバーコードをデータベースに保存しているため、保存されている製品なら新たに自分でバーコードを読ませる必要はない。

 色の識別も可能だ。例えばブラウスを手に持って指をさすと、色を音声で知らせてくれる。米国版は紙幣を識別する機能も搭載する。米国紙幣を視界に入れると「5dollars」(5ドル)と読み上げるのだ。

 家族や友人、同僚など、いつも会う人を登録できる識別機能も搭載した。事前にOrCam My eyeで対象者の写真を撮り、名前と共に保存しておくと、対象者が視界に入ったときにその人物の名前を音声で教えてくれる。100人まで登録可能。

 画像認識から音声発話まで全てデバイス内で処理されるため、スマートフォンやWi-Fiと接続する必要もなく手軽である(ソフトウェアアップデートのためにWi-Fiは搭載)。

2050年、世界の人口の半分は「近視」に

 欧州では、過去50年で近視の人の数は過去最多となっている。この潮流は欧州だけにとどまらず、オーストラリア・シドニーの非政府組織Brien Holden Vision Institute(BHVI)は、「50年には世界人口の半分である約50億人が近視になっているだろう」と予測している。

 日本も例外ではない。日本国内の人口の約3分の1である4000万人が近視といわれている。17年12月に発表された文部科学省の学校保健統計調査によると、小中学生の裸眼視力で「1.0未満」の割合が過去最高になっているという。視力が1.0未満の小学生は32.46%、中学生は56.33%と過去最高の数値で、高校生も62.30%と非常に高い数値だ。

 文部科学省はこの調査結果について「長時間にわたり、スマートフォンやゲーム機を近くで見続けた生活習慣による影響」と述べている。

 OrCam My eye 2.0は日本語対応が済み、日本の営業所も始動、今年9月末から日本語と英語に対応した日本仕様版が発売された。今後高齢化で多くの人々の視力が低下することも考えられるため、デバイスに対する需要は拡大していくだろう。今後の展開に注目したい。

文:中森有紀 スペイン・バルセロナ在住。大学でスペイン現代史を専攻、在学中に1年間スペインに留学。大学卒業後、書店勤務と英語講師を経験した後バルセロナに移住。英語、スペイン語、カタルーニャ語、日本語の4カ国語を話す通訳&ライター。2児の母。趣味はサッカー観戦と肉まん作り。

編集:岡徳之(Livit


在宅だけどウエーター勤務 重度障害者が「分身ロボット」で接客するカフェ、東京にオープン

2018年12月07日 20時54分40秒 | 障害者の自立

来客の注文を取るロボット「オリヒメディ―」(2018年11月26日撮影)。(c)AFPBB News/Yoko Akiyoshi

【AFP=時事】筋萎縮性側索硬化症(ALS)や脊椎損傷を患い、「寝たきり」で通勤がかなわなくても、社会と接点を保ちながら働きたい──。障害者雇用の可能性を広げようと、障害者らが在宅でロボットを操作し接客するカフェ「分身ロボットカフェDAWN ver. β(ドーン・バージョン・ベータ)」が東京・港区にオープンした。7日までの期間限定の公開実験イベントにもかかわらず、会場は予約客で連日にぎわいを見せている。

 就労が困難とみなされてきた重度の障害者が、高さ120センチの分身ロボット「オリヒメディー(OriHime-D)」を自宅から遠隔操作し、トレーに載せてカップを運ぶなどの接客業務を担う。ロボットを遠隔操作する人は「パイロット」と呼ばれ、都内のほか、島根県、岐阜県など5県に住む男女各5人が時給1000円で雇用されている。求人に対し、全国から30人が応募したという。

「なぜ体が一つなんだろう。二つあれば、入院中でも思い出を作り、孤独を感じることもないのに」。ロボットを開発したオリィ研究所(Ory)最高経営責任者(CEO)の吉藤健太朗(Kentaro Yoshifuji)さんは、体が弱く3年半もの間登校できなかった小中校時代から分身ロボットの構想を抱いていたという。2012年に同研究所を設立し、カメラ、マイク、スピーカーを搭載したインターネットを通して操作できるロボットの開発を手がけるともに、障害がある同僚も情報通信技術(ICT)で出社できるテレワーク環境をつくってきた。

 報道陣が詰めかけた初日の11月26日は、難病の自己貪食空胞性ミオパチーを患う村田望さんが、世田谷区の自宅から「分身」のロボットを操作。セレモニーではロボットが村田さんの操作でテープにハサミを入れた。村田さんは、「お客様との交流が楽しみ」と話した。また、ALSの藤田美佳子さんは「私は愛知から勤務しています」と、快活にあいさつを交わしながら、「分身」がテーブル席の間を移動していた。

「マサと申します。ごゆっくりおくつろぎを」と港区の自宅から接客する永廣柾人さん(25)は、脊髄性筋委縮症で、2歳のころに気管切開し常に介助者が必要な状態だ。得意のパソコン操作を生かし、データ入力など在宅でできる仕事を探していたところにカフェの求人を知り、「チャンスだ」と飛びついた。

 ロボットを触ろうとする客には「おさわりはNGなもので」、ロボットが行先を間違えると「あらららら、ちょっとトラブル」。出勤2週目を迎えて、接客も板についた様子。

 パイロットのいる場所には、店内の様子がモニターに映し出されるが、客からはパイロットの声しか聞こえない。操作に没頭して無口にならないよう心がける永廣さんの様子からは、「口下手」を自称し、「初日は脂汗をかいていた」という緊張はもはや感じられない。「自信がついたし、働く大変さも身に染みた。体は言うことをきかないけど、オリヒメを借りて自由に動き、楽器演奏などもできるようになって、もっとお客さんを楽しませたい」

 大阪市から来店した看護師の田中知世子さん(59)は、「(操作する人が)そこにいるかのように話せておもしろい。初めて働くという、少し内気な人もいて、従来のロボットにはない生身の温かさを感じる」と話した。今後は、来客の要望を反映させながらロボットの機能を高め、2020年には常設カフェの開店を目指す。

【翻訳編集】 AFPBB News


両陛下、知的障害者施設を訪問

2018年12月07日 20時37分15秒 | 障害者の自立

 天皇、皇后両陛下は6日午前、障害者週間にちなみ、東京都国立市の知的障害者施設「滝乃川学園」を訪問された。

両陛下、社労士50年式典に

 両陛下は1996年以降、障害者の日や障害者週間にちなんだ関連施設への訪問を続けているが、来年4月の天皇陛下の退位に伴い、今回が最後となる。
 両陛下は施設の入所者らが洗濯物を畳む様子を見学。天皇陛下は「きれいに畳めましたね。とてもきれいだ」と笑顔で語り掛け、皇后さまは両陛下や皇太子さまの昔の頃を覚えていると話す入居者の女性に対し、「ずいぶん前のことを覚えていてくださって」と話し掛けた。
 両陛下は92年にも滝乃川学園を訪問。皇后さまはその後も学園が関係するコンサートに計3回足を運ぶなど縁が深い。

(2018/12/06-時事通信